ホーム / なつめさんの為になる漢方ブログ /

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)をともなう不妊は漢方で体質改善!

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)をともなう不妊は漢方で体質改善!

head0002

最近ではライフスタイルの変化などにより 不妊 に悩む方はますます増えています。不妊の原因は男女双方で考えられますが、その中のひとつに 多嚢胞性卵巣症候群 (PCOS)があります。

もしかしたらすでに病院で治療を受けている方もいるかもしれません。漢方では、西洋医学とはまったく違う視点で妊娠力を高めるサポートをして、ひとりひとりの体質に応じて妊娠できるカラダの土台づくりをしていきます。

不妊 の 漢方相談 でも多く見られる 多嚢胞性卵巣症候群

漢方相談 には、不妊 に悩んでいる方が多くいらっしゃいます。漢方 では、腎がしっかり働き気血が充実していると、妊娠しやすいカラダの状態になっていると考えます。

漢方医学の腎とは西洋医学でいうところの腎臓だけでなく、生命力のもとを蓄えるさまざまな臓器を表しています。卵巣などの生殖器官の働きも、腎機能に含まれます。

また血(けつ)は血液と似ていますが、全身に栄養を行き渡らせるだけでなく、人間の精神活動も支えるより大きな概念です。

このように、東洋医学では人間のカラダの機能に対して特有のとらえ方をしています。そしてそれぞれの機能は互いに影響しあって、どこかひとつでも欠けることなくカラダ全体で調和していると心身が健康に保たれているのです。

どこかの機能で問題が生じているときに、症状となり表に現れます。そのため 漢方 は、体内で不足しているものを補ったり、カラダ全体に作用したりして、妊娠できるカラダへとアプローチします。

多嚢胞性卵巣症候群 (PCOS)の基礎知識

漢方治療 を考えている 不妊 の方の中には、 多嚢胞性卵巣症候群 (PCOS)と病院で診断される方もいらっしゃいます。

多嚢胞性卵巣症候群 は、月経異常をともなう 不妊 の原因のひとつです。妊娠可能な年齢の女性のうち5〜10%が 多嚢胞性卵巣症候群 であるともいわれており、めずらしい病気ではありません。

健康であれば、1ヶ月に1回、卵巣のなかにいくつかある卵胞のうち1つが大きく成長して排卵します。そして大きく成長できなかった他の卵胞は小さくなっていきます。

ところが、多嚢胞性卵巣症候群 の場合、大きく成長する卵胞はなく排卵できずに卵巣の中にたまってしまいます。超音波(エコー)検査をしてみると、排卵できずにたまったたくさんの未熟な卵胞が、卵巣表面にネックレスのように並んでいるのが見えます。この状態は 多嚢胞性卵巣症候群 に特徴的で「 ネックレスサイン 」と呼ばれています。

排卵されないため、生理が遅れたり、生理が来なかったりする月経異常が起こるのです。

病院で 多嚢胞性卵巣症候群 と診断されるには、月経異常(遅れや無月経など)と ネックレスサイン のほかに、ホルモンが異常であることが必要です。ホルモン異常などがなく、ネックレスサイン が確認できる状態は、 多嚢胞性卵巣 (PCO)と呼ばれます。

漢方 で考える 多嚢胞性卵巣症候群

最初に書いたように、漢方 の理論では、生殖器官をつかさどる腎の機能が低下していたり、気血のバランスが崩れたりしていると、なかなか妊娠できません。

多嚢胞性卵巣症候群 の場合、腎 がうまく働いていないと卵胞の成長や排卵するための力が弱くなり、月経が遅れる原因となります。

また、血も 多嚢胞性卵巣症候群 ではとても重要です。卵巣の膜を流れる血のめぐりが悪いと、血が滞っているお血(おけつ)という状態になり、さらに痰湿(たんしつ)と呼ばれるねばねばした老廃物が卵巣に周りにこびりつき固くなってしまいます。

その結果、排卵ができずに ネックレスサイン の状態になるのです。ネックレスサイン 自体が、お血や痰湿であると考えられています。

また気の流れが滞ると気滞という状態になり、スムーズな排卵を妨げてしまいます。

気や血のめぐりは、ストレスが大きくかかっても悪くなります。妊活 中は肉体的にも精神的にもさまざまなストレスにさらされがちです。対策をしていかないと、どんどん悪循環になってしまうでしょう。

このように、多嚢胞性卵巣症候群 の方のカラダの中では カラダの土台がぐらついて、その結果 排卵障害 が起こり、不妊 へとつながります。

けれども、不妊 の根本的な原因である、体内のバランスの崩れ方は人それぞれです。

そのため、漢方 で 妊活 に成功するためには、何が原因でカラダの中が乱れており、どの臓腑や気血水が、どのように機能していないのかを見極めることが大切です。

しっかりとヒアリングし、あなたのカラダの状態や症状にあった治療方針と 漢方薬 を提供してくれる 漢方薬局 に相談しましょう。自社製造の 煎じ薬 を処方する 漢方薬局 であれば安心です。

【妊活と漢方/札幌】妊活にはメンタルケアも大切!ストレスの影響を受けない身体づくり。

妊活中の方であれば、ストレスがあると妊娠しづらいという話を聞いたことがあるかもしれません。何年も続けていた不妊治療をやめたり休んだりしたとたんに妊娠した、というケースも耳にします。妊活そのものがストレスになっている人も多いでしょう。妊娠はとても個人的な問題なので、人に相談をしてストレスを発散することもなかなかできず、自分ひとりでため込んでしまう方も少なくありません。今回の記事では、ストレスを受けにくい心身になるにはどうしたらよいのか?を考えていきましょう。

【妊活/漢方薬局】不妊と仕事の関係とは?働き方によっては不妊の原因になることも?

「仕事をしながら妊活や不妊治療をしているけれど、なかなか妊娠できない」というご相談をいただくことがあります。実は働き方や仕事の内容、それに伴う生活習慣によって、不妊につながっている場合があるのです。この記事では、どんな働き方が妊娠しづらいのか?妊娠のためには外せない重要な生活習慣は何なのか?についてお伝えしていきます。

【妊娠/妊活/札幌】なかなか妊娠できず悩んでいる方へ、不妊改善のためにできること

赤ちゃんができない…と悩んでいる方の多くは病院で原因を調べたことがあるのではないでしょうか。検査をしても異常がなかったり、病名はついたけれど治療の効果が出ていなかったりする方はめずらしくありません。東洋医学では身体全体のバランスを総合的にみていきます。崩れているバランスを見極めてそこを回復させることで結果として出ている症状が改善していきます。漢方の力を借りて妊娠のしやすい身体づくりをめざしていきませんか。

子宮内膜症だけど妊娠したい!漢方による治療が効果的な理由とは?

子宮内膜症は妊娠可能な年齢の10人に1人が発症するともいわれています。子宮内膜症になったら妊娠できないの?治療法はあるの?と気になっている方へ、漢方による効果的な治療法についてご紹介します。正しい知識を得て、赤ちゃんを迎える準備をしましょう。

子供が欲しい方は【PMS】改善が必要です

あなたの生理は「ふつう」ですか?生理痛があったり気持ちが不安定になったり、、それは「ふつう」ではないかもしれません。まずは「ふつう」の生理に整えてあげるとぐっと妊娠へつながっていきますよ。

【妊活と漢方/札幌】食べる油の種類で妊娠のしやすさは変わるのか?取るべき油と避けたい油

妊娠・出産を希望している方の中には、食事に気をつかっている方も多いと思います。今回は、食の中でも油に注目して、科学的に研究された妊娠率との関連を紹介します。摂りたい油、避けたい油、あります。あなたはどんな油を摂っていますか?

【冷え性】どなたにでも効果があるポカポカポイント

不妊でお悩みの皆さんに共通する体質の一つに【冷え性】があります。冷え性対策をしている方もいらっしゃるのですが、ご自分の状態には合っていない間違った方法をしている方が多くいらっしゃいます。冷え症の原因は人によって違いますので、その改善方法も人それぞれ異なりますが、今回はどなたにも効果的な温めポイントをお伝えします!

【多嚢胞性卵巣と漢方/札幌】不妊の原因となる多嚢胞性卵巣とは?

女性の20人に1人はなっているといわれる多嚢胞性卵巣。排卵がうまくいかないため不妊の原因の一つです。超音波検査をして多嚢胞性卵巣だといわれた方もいるのではないでしょうか。多嚢胞性卵巣とはどういう状態なのか、治療にはどういったものがあるのかについてご紹介します。

マグロを食べると妊娠率アップ!?

今回はマグロを食べると体外受精の治療成績が上がる!というお話です。「マグロで妊娠率アップ!?」「え?どういうこと??」…

妊娠中に漢方は飲んでもいいのでしょうか?

妊娠中の漢方服用を心配される方もいますが、身体の状態に応じて漢方を選べば問題はありません。むしろ流産を防いだり、つわりを軽減したり、出産後のお肌や髪の毛のラブルが防げたりとよいことだらけです。とはいっても、妊娠中に注意が必要な漢方薬もあります。なつめ薬局では一人ひとりの状況に応じた細かいアドバイスも行いながら、出産にむけてサポートしていきます。妊娠をお考えの方は、ご相談ください。

コメントは締め切りました