【妊活と漢方/札幌】流産の確率と関係する食生活とは?

あなた自身、もしくは、あなたの周りで流産を経験した方はいませんか?
流産の発生率は10人に1.5人ともいわれ、その原因は染色体異常であることも多いようです。しかし明確な原因が分からないからこそ、「私のせいかも」「もっと〇〇していれば」とどうしても自分を責めてしまいがち。そして、再び妊娠する方法や妊娠を継続させるために気をつけることなど、情報を集めながら気持ちと身体を整えていくのではないでしょうか。

流産リスクの低下におすすめの食事

妊活中、あるいは不妊治療中のカップルであれば「妊娠するには何を食べ、何を避けたほうが良いか」という情報はつい気になってしまいますよね。しかし興味深いことに、近年の生殖機能と食事に関する研究では、特定の食品や栄養素よりも「食事のパターン」に着目されているのです。

ある研究で不妊治療を受けている女性を食事パターンに基づき分類し、治療成績との関連を調べました。その結果、狭心症や心筋梗塞などの心血管疾患予防に推奨される食事パターンに近い食べ方が、流産リスクの低下と関連することが明らかになりました。
この「心血管疾患予防に推奨される食事パターン」では、積極的に摂取したい食品として、「果物、野菜、全粒穀物、魚介類、ナッツや豆類」が挙げられています。一方、砂糖入清涼飲料水や塩分、精製肉、飽和脂肪酸は出来るだけ避けるのが望ましいとされています。

この研究は主に白人女性を対象に行われました。そのため、日本人女性においてもこの食事パターンが流産率を下げるかどうかは残念ながら現時点では明らかではありません。確かに人種により体質や体格、食文化は異なるでしょう。ですが人体の構造や生理機能という観点から考えると、妊活中の女性は何を心がけるべきかみえてくるのではないでしょうか。

妊娠に備え消化吸収機能の保持増進を

私たち人間は食事や水分を摂取し、それらを消化・吸収・代謝・排泄して、心身の健康を保っています。しかしこの一連のサイクルが十分に機能しない状態だと、体調を崩す要因になるばかりか、妊娠の維持さえ難しくなってしまうのです。なぜなら妊娠するために重要なホルモンも、食事や水分を基に生成されるからです。

妊娠すると体内の血液量は約1.4倍も増加するといわれており、妊娠していないとき以上に栄養が必要な状態となります。食べたものを消化吸収できず栄養が不足し、必要なところへ栄養が行き届かないと、卵子の発育不良や排卵障害、子宮内膜の菲薄化がおこり、受精卵が着床しにくくなったり妊娠の継続が難しくなったりします。

流産を避け妊娠を維持できる身体へと整えたいのであれば、食事パターンを意識することに加え、消化吸収機能を保持増進することが重要だといえるでしょう。

東洋医学ではどう考える?

東洋医学において、この消化吸収機能を司る役割を果たすのが「脾(ひ)」です。
脾は摂取した飲食物の栄養を血液やエネルギーへと変換しています。ですので、脾の働きが乱れると消化吸収機能が低下し、十分な栄養やエネルギーを作れなくなってしまいます。

脾が働かないと妊娠を維持できない

東洋医学では、栄養やエネルギーをそれぞれ「血(けつ)」「気」といい、流産はまさに血と気の不足によって起こることが少なくありません。
血は卵子を営養し成熟を助けたり子宮内膜を厚くしたりするので、血が足りないと卵子が充分に育たなかったり着床するのが難しくなったりしてしまいます。また気には、固摂作用という臓腑や器官をあるべきところにとどめておく働きがあります。気が不足するということは胎児をつなぎとめるエネルギーが少ないことになり、流産に繋がってしまうのです。

そのため胃腸のトラブルを起こしやすいと感じている方はもちろん、それ以外の方も脾のケアは必要不可欠になります。少食である、胃もたれしやすい、下痢・便秘がちであるといった症状以外にも、風邪を引きやすい、食後に眠くなる、唇が荒れやすい、寝ている時によだれが出るという方も脾が弱い可能性があります。よく噛む、腹八分目にする、脂っこいもの・甘いもの・味の濃いもの・冷たいものを摂りすぎないなど胃腸に負担をかけない食べ方を心がけましょう。

ところで、疲れた時に甘いものが欲しくなったり、悩み事を抱えて食欲が低下したりしませんか。実はこのような症状は、疲労やストレスが加わって気の巡りが阻害され、「脾」の働きが低下した結果として引き起こされる状態なのです。ストレスをためないことは、心身の健康を保ち妊娠に備えた身体づくりのために大切です。

漢方薬を通して妊娠しやすい身体づくりをサポートしています

「もう流産したくない。赤ちゃんにとって快適な身体へと整えたい。」
そう考えている方は漢方薬を取り入れることを考えてみてはいかがでしょうか。残念ながら赤ちゃんがお腹に宿るタイミングは誰にも分かりません。だからこそ、いつ赤ちゃんが来てくれても受け入れられるよう準備したいものです。

まずはかかりつけ医・かかりつけ薬局に相談してみましょう。
かかりつけ医に相談しにくい、かかりつけ医がいないという方も、私たち漢方専門なつめ薬局にお気軽にご相談下さい。対面でのご相談はもちろん、遠方にお住まいの方に対しては電話やZOOM・LINEを活用してのご相談にも対応しております。

なつめ薬局は、患者様一人一人の状況を把握して漢方理論で分析し、その方に必要な漢方薬を厳選した生薬から自社製造して提供しています。自社製造する漢方薬は煎じタイプであり、顆粒や錠剤・シロップタイプの漢方薬と比べると、同じ名称の漢方薬でも効果がしっかりしている、という特徴があります。

妊娠となると添加物も気になるところですが、煎じの漢方薬は添加物を加えず自然の植物などをそのまま煮出しているものなので、安心して服用いただけます。

なつめ薬局では自社製造する関係上、患者様の状況を把握するために徹底したカウンセリングを行っております。対症療法ではなくご自身の力を引き出す本治療法を主軸にすることを心がけ、身体バランスの乱れを根本的に立て直すので、妊娠にともなう便秘やむくみといった身体の様々なトラブルやストレスや不安のような心の乱れの軽減にもつながります。

漢方薬を用いて体質改善をはかりながら食生活を見直すことで、流産を避け妊娠を維持しやすい状態を保つことが期待できるでしょう。また、消化吸収機能を高めることは、妊娠だけでなく、自分自身の健康を高めることにも繋がります。身体も生活もガラリと変わる妊娠中や出産後のサポートにもなります。ぜひ、お気軽にご相談下さい。

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