息苦しさの原因は自律神経?漢方でできる治療法を解説

突如として起きる息苦しさ、とても辛いですよね。

空気がうまく吸えない感じや、呼吸が荒くなる感覚はこわくてたまらないでしょう。
息苦しさの原因は様々で、その一つに自律神経の失調があります。
しかし、それだけではありません。

今回は、息苦しさの原因と症状、その症状がみられる病気や治療法について解説します。
中でも漢方は多くの方が安心して取り組める治療法です。
漢方における息苦しさに対する考え方や有効性についてもご紹介していきます。

息苦しさや息切れで考えられる病気

息苦しいという症状が見られる病気は実はいくつも存在します。
ここでは大きく分けて3つの病気について解説しますので、参考にしてみてください。

  • 自然気胸
    明らかな理由なく肺に穴があき、パンクすることで発症する病気です。
    高身長やせ型の20代前後の男性がなりやすいと言われていますが、女性や年齢を重ねた方でも発症することがあります。
    症状には胸の痛みや呼吸困難、咳などがあり、息苦しい感じに襲われます。
  • 心臓病、肺、呼吸器系の病気
    自然気胸も含まれますが、主に肺炎、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、狭心症などが当て余ります。
  • 心因性・精神科系の病気
    上記の病気を疑い、病院に訪れたけれど検査で異常が見られなかった場合、心因性や精神科系の病気の可能性が考えられます。
    いわゆるストレスを感じ、自律神経の交感神経が活発になり過ぎている状態です。

例えば、うつ病やパニック障害、自律神経失調症などが当てはまります。
精神科系の病気に身体症状のイメージはない人もいるかもしれませんが、身体症状に先に気が付いて実はうつ病だったと判明する例もあります。

このように息苦しさを症状に持っている病気は数多くあります。
ご紹介した病気以外にも、肥満や貧血などの生活習慣によるものもあり、息苦しさは「自律神経失調症などの疾病でなくても出現する」のです。

息苦しさの対処法や治療法は

息苦しさの原因や、「息苦しい」症状が現れる病気は様々ですが、息苦しさを悪化させないための方法はある程度共通しています。

<対処法>

  • リラックスする
  • 深呼吸する
  • 腹式呼吸をする
  • 軽いストレッチや体操を行う
  • 楽な姿勢をする

いずれも一時的なものですが、突如起きる息苦しさを長時間続けさせないためにも、すぐにできる対処法はいくつか知っておいた方が良いでしょう。

また、肺の病気や心臓病に対しては病院で治療することが可能です。

  • 胸腔ドレナージ術やカバーリング術(主に自然気胸)
  • ステロイド吸入薬や気管支拡張剤(主に気管支喘息)
  • 利尿剤や血管拡張剤(主に心不全)

しかしながら、疾患の種類に関わらず呼吸が「息苦しい」という悩みを持つ人に適用できるのが、東洋医学の漢方治療です。

心臓病などの場合は、その分野の専門医に診てもらい治療することをおすすめしますが、それ以外の場合は漢方で改善できます。

漢方で息苦しさは治るの?

漢方処方の際には、気・血・水のバランスを見て、息苦しさがどこから来ているのかを分析します。
西洋医学は病気そのものを治すために症状を中心に分析しますが、漢方では病気ではなく、一人ひとりの身体や体質を分析して治療します。

気:生命活動を維持するためのエネルギー、基礎代謝に必要な要素。

血:全身に血液や酵素、栄養を運ぶ。ホルモンバランスを整える役割。

水:体内に存在する水分(鼻水、尿など)。免疫力と関連。

喘息の場合、息苦しさは主に肺が原因とされていますが、漢方では呼吸は腎や肝などとも関連していると考えられています。特に初期の症状や軽度の症状に対して漢方を用い、回復を目指します。

漢方は命に係わる状態になってしまう前に身体の元気を回復させることに適している治療法なのです。

漢方でできる息苦しさの治療

東洋医学でいうところの息苦しさには、「気」や「水」の不足や巡りの悪さがみられることが多いです。
しかし、一人ひとりの体質や症状は異なるので、カウンセリングをしてその原因を見極めていきます。

以下は漢方における「息苦しさ」の主な原因です。

  • 心気虚
    動悸や息切れ、全身の倦怠感などの症状がみられます。
    主に「気」の不足を補い心のはたらきを高める漢方を使います。
  • 心血瘀阻
    血の巡りが悪くなり、動悸や不安感が強く、胸の苦しさや胸痛の訴えがみられます。
    それに伴い、息苦しさがあると認識されます。
    血流を改善し、血の滞りを解消するような漢方を選びます。
  • 風寒束肺
    時に泡が混じるゼーゼーとした咳や発熱などの症状があります。
    漢方では、冷えた身体を温めながら、肺のはたらきを高め気を発散させます。

なぜ、漢方が効果的なのか?

漢方は様々な効果が期待できる生薬が目的に合わせて組み合わされたものです。
息苦しさの緩和だけでなく、身体をもとの元気な状態へと近づける効果が期待できます。

ここまで解説したように同じ息苦しさでも、原因や病名が異なる場合が多く、複数の症状を抱えている方もおり、病院を掛け持ちしている方も少なくありません。
漢方治療は、本人の体質に合わせて処方するため、様々な症状を引き起こしている要因が改善され、各病院でそれぞれで処方される薬が増加することを防ぐこともできます。

市販品でも同等の効果を期待できるか

薬局で簡単に手に入る漢方は、体力の有無で選ぶものが多いです。

しかし、息苦しさに悩む人には虚弱体質や精神的に不安定になりやすい人、生活習慣の乱れから肥満体型の人など様々なので、ご自身で選んだものが体質に合わない場合も考えられます。

「息苦しさとめまいがあるからこの漢方かな」と自己判断で購入することはあまりおすすめできることではありません。

漢方薬はいくつかの生薬を組み合わせて作られています。
複数の漢方を独自の判断で服用してしまうと、必要以上に成分を摂取してしまう可能性も高くなり、本来は副作用がでにくいはずの漢方で副作用が出てしまう恐れもあります。

元々持つエネルギーを回復させるために飲んでいるはずなのに、マイナスな作用が出てしまっては意味がありませんよね。

まずはお近くで相談できるところを探そう

息苦しさの症状を持つ病気は自律神経失調症だけではなく、数多くの病気があり、なかには複数の病気を持っている可能性のある人もいます。
しかし、なるべく早めに自分に合う漢方で治療を始めることで、症状を改善するだけでなく重症化を防ぐことが期待できます。

まずはお近くの漢方治療を取り入れているクリニックや漢方薬局で相談しましょう。

お近くに漢方を扱うところがない、仕事や家事の合間を縫って通うことは大変、このような方は遠隔相談も実施する「漢方専門なつめ薬局」にご相談ください。

なつめ薬局は、煎じのタイプの漢方を自社で製造しています。
自社製の理由は、煎じ薬の方が症状を改善する力が強いためです。

また、なつめ薬局では煎じのタイプの漢方を手軽に飲めるよう、煎じる作業を代行しております。
みなさんは煎じられた状態の漢方をコップに移して飲むだけなので、効果をしっかり感じられる漢方を手軽に飲むことができます。

息苦しさでは不安感も同時に抱きやすく、なかには薬に対して強い抵抗がある方もいらっしゃいます。
漢方は植物など自然由来のものを使っているので安心です。

息苦しさにお悩みの方は、どうぞお気軽にご連絡ください。

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