【アトピー治療と漢方/札幌】症例報告~アトピー改善経過報告

札幌の漢方専門なつめ薬局の阿部です。

今回は、アトピー性皮膚炎の方に、煎じタイプの自社製造漢方薬を使った症例を報告します。ご本人が「同じようにアトピーで困っている方の参考になるなら・・・」と書いてくださいました。

――― 以下、提出いただいた文章です ―――

こんにちは!漢方服用での改善状況がどんなもんかと経過を記録していた者です。

漢方専門 なつめ薬局でアトピーの相談をして漢方薬を処方されてから3カ月、
同じアトピーで悩む方の漢方薬服用の参考になればと思い記事を書かせていただくことになりました。

経過の写真も載せているので、改善の道のりを見ていただければと思います。

年齢:36歳
病歴:
もともと小児性アトピー。
一時落ち着くも社会人になりストレスがかかると、全身にアトピー症状が出るようになる。
酷いときには顔も腫れ、目が半分くらいしか開かなくなることもある。
幼いころからステロイドを塗っていたこともあり、皮膚が薄く細かいちりちりとした血管も表面に見える状態。

生活・食生活など:
お酒が好き(週3日は晩酌・昼飲み)。
時々ジャンクフードが食べたくなる(フライドポテトが好き)。
お酒をのむと満腹中枢がおかしくなり、暴飲暴食を繰り返す。
座り仕事で運動習慣はない。

今のアトピーの状態や、どんな状況でアトピーの症状が酷くなるのか、普段の食生活はどんなものか、アトピー以外で困っていることはないかなど、細かいことまで質問されました。
当時はアトピー以外にもむくみがひどく、足が重だるいこともあったのでそのことも伝えました。

私の体の状態は「陰虚」という状態らしく、補陰する必要があるとのことでした。
その改善に必要な漢方薬を処方してもらい、服用を始めました。

1日目:
独特の味はしましたが、思っていたよりも飲みやすく、飲むことは辛くありませんでした。
前日よりも痒い感じがして、悪化している感がありました。
事前に[好転反応][瞑眩(めんげん)反応]の説明を受けていたため「このことか?」と思いいったん気にしないことに。
いつも食事をしたあと、異様な火照りがあり顔や頭に汗をかいていたのですが、それがありませんでした。

3日目:
皮膚表面のぼこぼこがひどくなり、赤みも増してきました。
今まで出たことのない手の平に水疱ができ、痒いです。
腕のかゆみもひどく、見た目も気持ち悪くなっていることもあり本当に漢方薬を飲み続けて問題ないのか不安になってきました。
状態をなつめ薬局さんに相談し、改めて好転反応であることを認識します。
皮膚科で処方されている薬を塗り、ひとまずのかゆみを抑えました。

1週間目:
手の甲がひどくなってきましたが、腕の状態はだいぶ良くなってきました。
この頃から、足に症状が出るようになります。
飲んで3日目の手の平の時もそうだったのですが、もともと出なかった場所に症状が出るようになります。
隠れていて表面化していなかった悪いものが表面化してきている、とはこのことかと実感しました。

3週間目:
この頃には、腕に薬を塗ることはなくなり保湿剤だけで過ごせるようになります。
色素沈着が気になっていたのですが、徐々に薄くなってきているように思いました。
まだ赤みは残っていますが、最初のころに比べるとだいぶ綺麗になってきました。

3か月目:
お酒を飲むと、赤みと痒みがつらくなることがありますが、基本的には痒くありません。
腕に皮膚科の薬を塗ることも、ほとんどなくなりました。
市販の保湿クリームでも問題なく過ごせるようになります。

腕の状態は写真に残した通りかなり改善してきていて、肌に合った市販の保湿クリームで痒みや粉吹きも抑えられています。
今は徐々に出てきた足や腰回りの症状改善を期待して、漢方薬を続けています。

漢方薬服用以外にも、なつめ薬局では生活指導もしてくれます。
私の場合は、飲酒量を減らすことや辛い物を食べ過ぎないようにすることなどを気を付けました。

「好きなものを完全にやめるのは無理なので、減らすだけでいいよ」といってもらえるので、気分が楽になり自分から「今週はお酒飲むのやめてみようかな」という発想になり自動的に摂取量が減っていきました。

お酒を飲む量が減ったのも関係しているのか、アトピーの症状以外にむくみも少しずつ改善されてきました。
このまましばらく、生活習慣の改善と漢方薬の服用を続けていこうと思います。

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