妊娠できない理由は「瘀血」のせい?漢方治療で血流を改善して瘀血ケアを

妊娠力を低下させる「瘀血」とは?

妊娠したくてもなかなか子宝に恵まれない…。

妊娠力を上げるといわれるものをアレコレ試しても、なかなか実を結ばないと心が折れてしまいそうになりますよね。
気持ちが落ち込むと体調にも影響し不調が現れ、負のループに陥ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?

東洋医学では、妊娠に大きく影響する要素に「瘀血(おけつ)」があるといわれています。
瘀血とはいわゆる血液がドロドロな状態を指し、血液の流れが滞ることにより臓器に栄養や酸素が送られにくくなってしまいます。
そのため妊娠力を上げるには血流を整え、瘀血の状態を改善する必要があると考えられているのです。

漢方薬治療では、そんな瘀血の状態を根本的な体質改善を行うことで解決できます。

この記事では

  • 不妊症の原因と治療法
  • 瘀血と五臓の関係性とは?
  • 瘀血の治療に漢方薬治療がおすすめの理由
  • 自分に合った漢方薬局の選び方

以上の4点をお伝えしていきます。

瘀血に対する治療方法を知り、正しく体質改善に取り組むことで、妊娠力を上げられるようになりますよ。

不妊症の原因と治療法

西洋医学からみる原因と治療法

不妊症は、排卵・卵管・子宮・頸管・免疫因子からなる女性側要因と、性機能障害・精子の異常からなる男性側要因に分けられます。

上記の不妊症の要因に対し、不妊治療の一般的な流れは、
①タイミング法
②人工授精
③体外受精
となります。

不妊症のタイプによって、ホルモン療法を併用し治療を行います。
また治療が高度になればなるほど、身体的な負担が大きくなっていきます。

東洋医学からみる原因と治療法

東洋医学では、不妊症は「瘀血(おけつ)」による血流低下が原因のひとつとなっていると考えられています。

瘀血とは血液の粘性が高く血液が滞っている病態を指します。
いわゆる「ドロドロな血液」の状態で、巡りが悪くなり血液が身体の一部で滞っているため、臓器が正常に機能しなくなります。
不妊においては、子宮や卵巣にキレイな血液が巡らなくなることで、子宮や卵巣の機能が低下してしまう原因になります。

子宮に瘀血が影響すると、子宮内膜症やポリープなどの疾患につながってしまいます。
子宮は受精卵が着床する大切な場所なので、瘀血のために着床できず不育症や流産を引き起こします。

卵巣に瘀血が影響すると、痰湿(たんしつ)という老廃物が卵巣に貯留してしまうので排卵が困難になります。
また、そもそも妊娠に必要不可欠な健康な卵子が作られないといった排卵障害につながってしまうのです。

瘀血は子宮や卵巣に影響するだけではありません。
東洋医学的な臓器の考え方である五臓のうち、「肝・脾・腎」にも影響することで、さらなる体の機能低下を引き起こし、不妊症が悪化してしまう可能性があります。

瘀血と五臓の関係性とは?

ここからは瘀血がどのように影響するのか、その理由について解説していきます。

肝は気血や体の諸機能をコントロールする臓器です。
肝はストレスに弱い臓器なので、ストレスや疲れが起こると肝の機能が低下してしまいます。
肝に血液の滞りである瘀血が影響すると、気血が巡らず子宮や卵巣などの生殖器に栄養や酸素が送られなくなり、不妊につながってしまうのです。

脾は気血を作り出す臓器です。
脾の機能が低下することで気血不足による身体全体の機能低下につながります。
脾に瘀血が影響すると、気血を十分に作り出すことが出来なくなります。
すると、子宮や卵巣など妊娠に必要な臓器への栄養が不足してしまうため、不妊症の原因になります。
また、痰湿(たんしつ)と呼ばれる老廃物が溜まりやすくなり、排卵障害などを引き起こしてしまいます。

腎は成長・発育・老化・生殖をつかさどる臓器で、生命エネルギーの根源である「腎精」を蓄えるところです。
瘀血が腎に影響すると、腎に栄養を与える血液の巡りが悪くなるので腎の機能が低下します。
妊活女性にとって、とても大切な要素である基礎体温にも影響して不妊症の原因となります。

このように瘀血の状態が五臓に影響することで、さらなる臓器の機能低下を引き起こし、妊娠力の低下を招いてしまうのです。

瘀血の治療に漢方薬治療がおすすめの理由

次に、瘀血の状態に適した治療方法について説明していきます。

西洋医学ではドロドロな血液をサラサラに変えるためには薬物療法を行います。
ですが、薬を服用しても対症療法のため、根本的な体質改善には至りません。
薬を服用し続けなければ、血液が正常な状態に近づくことはないのです。

反対に東洋医学では、漢方薬を用いることで根本的に体質改善に働きかけることができ、瘀血にならない体づくりをすることができます。

瘀血では血流が低下し血液が滞りますので、生命活動に必要な栄養素や酸素が正しく運ばれなくなります。
そのため、漢方薬治療では、駆瘀血剤(くおけつざい)という、血の滞りを正すことで流れを改善する薬剤を用います。
駆瘀血剤にはいくつかの種類があるのですが、瘀血による症状やその方の体質に合わせた種類の漢方薬を用います。

さらに、駆瘀血剤で血液の巡りを改善させることによるメリットがあります。
血流を改善することは抗酸化作用(=アンチエイジング)にもつながり、臓器の若返りにも影響するので、多方向から妊娠に向けた体づくりを行うことができるのです。

西洋医学の対症療法である薬物療法とは異なり、妊娠しやすい体づくりを体質部分からアプローチできるのが漢方薬治療の強みといえるでしょう。

自分に合った漢方薬局の選び方

不妊症といっても原因はさまざまで、人によって悩みや不安も異なります。
それと同じく、体質も人それぞれなので不妊症を改善し妊娠へと導くには、自分の体質に合った治療を受けることが重要です。

漢方薬はホルモン療法による治療とは異なり、服用することによる大きな副作用はありません。
また根本的に体質改善に働きかけ、ご自身が本来持つ妊娠力を高める治療を行うことができます。

そのためには、ご自身に合った漢方薬を処方してくれるクリニックや漢方薬局でカウンセリングを受けることが大切です。
なかなか妊娠できないとお悩みの方は、ぜひ一度お近くの漢方薬局や病院にご相談されてみると良いでしょう。

しかし、近くに相談できる薬局や病院がないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
当薬局では電話やZoomなどのオンライン相談も承っておりますので、ぜひご活用下さい。

当薬局では、患者様が本来持つ力を引き出す本治療法を主軸にすることを心がけております。
そのため、患者様一人ひとりの体質や生活環境を漢方理論で分析し、状態に適した生薬を自社で製造し提供いたします。

自社で製造する漢方薬は煎じて服用するタイプであり、市販や病院で処方される顆粒・錠剤・シロップタイプのものと比較すると、効果を得られやすいのも特徴です。

どこに相談して良いか分からない、漢方薬での治療に興味を持たれた方はぜひ一度ご相談いただければと思います。

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