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【頭痛と漢方/札幌】つらい頭痛のタイプや原因はなに?どう対処したらよいのでしょう

【頭痛と漢方/札幌】つらい頭痛のタイプや原因はなに?どう対処したらよいのでしょう

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札幌の漢方専門なつめ薬局の漢方薬生薬認定薬剤師:阿部祐哉です。

頭痛は、だれしもが一度は経験のある症状ではないでしょうか。頭が痛くなる原因はさまざまです。自分の頭痛のタイプを理解しておくことは、予防や対処に役立ちます。

【頭痛の陰に、大きな病気が隠れていないかの確認を】

頭痛には、大きく分けて一次性頭痛と二次性頭痛に2種類があります。

いわゆる「頭痛持ち」といわれるのが、一次性頭痛。原因となる病気が見つからず、日常的に頭痛をくり返す慢性頭痛です。

二次性頭痛は、頭痛の原因となる病気などがはっきりと分かっているもの。風邪や二日酔いなどのほかに、くも膜下出血や脳腫瘍など命にかかわるような病気が原因となる場合もあります。今までに経験したことない頭痛が現れたら、すぐに病院で診てもらうようにしましょう。

ここからは、命に別状はないけれどつらい症状が続く慢性的な頭痛(一次性頭痛)について、見ていきます。

【頭痛持ちの頭痛は3種類!】

一次性頭痛は、「片頭痛」「緊張性頭痛」「群発頭痛」の3つが代表的です。それぞれどのような特徴があるのでしょうか?

【片頭痛】

ズキンズキンと脈を打つような痛みが特徴の片頭痛は、その名のとおり頭の片側が痛むことが多い頭痛です。痛みが出る前に、虹のようなギザギザの光が前ぶれとして出ることもあります。

発作的に起こり、吐き気をともない実際に吐いてしまうことも。発作中は、光や音、においなどに敏感になったり、体を動かすと痛みが増すしたりする傾向があるため、部屋を暗くして静かな場所で休むしかなくなることもあります。

月に数回起こるため、仕事や家事、学校など日常生活に支障をきたしている人も少なくありません。

発作は時間が経つと自然に収まりますが、数時間で収まる人もいれば数日間続くこともあり、個人差が大きいといえるでしょう。

片頭痛には、人ごみや睡眠不足、発作を引き起こしやすい要因があります。チョコレートやチーズ、ワインなど、特定の食べ物も片頭痛を誘発するといわれています。

どれかひとつだけでなく複数の要因が重なって発作が起こる場合もあるので、頭痛の起こった日やその前の環境や行動などを記録しておきましょう。原因が分かれば、それらを避けることで頭痛を減らすことも可能です。

片頭痛は血管が広がることで痛みが出ています。痛みが出ているときは冷やしましょう。コーヒーや日本茶に含まれるカフェインも血管を収縮するので、痛みの出はじめに飲むと痛みやわらぎに役立ちます。ただし、日常的にたくさん飲むのはかえって頭痛を引き起こすのでやめておきましょう。

【緊張性頭痛】

もっとも多いといわれている慢性頭痛のタイプが、緊張性頭痛です。後頭部を中心に、絞めつけられるような、にぶい痛みが続きます。片頭痛のように発作的に起こるわけではなく、ひどい人では毎日頭痛が続きます。

心身の緊張が原因となるこの頭痛は、デスクワークやスマートフォンの利用、ゲームなど、同じ姿勢を長時間し続けていると起こりやすい頭痛です。現代の生活では、思い当たる人も多いのではないでしょうか。

筋肉の緊張が原因のため、肩こりやめまい、目の疲れ・痛みなどもともないます。

頭痛を誘引する緊張は、筋肉だけではありません。精神的なストレスも緊張性頭痛の原因となり、うつ病などの患者にも緊張頭痛はみられます。

緊張性頭痛の予防としては、心身のリラックスが大切です。同じ姿勢が長時間続かないように、体を動かしましょう。立ち上がれない場合は、首や肩だけでもこまめに動かすようにします。

寝ている間の首の緊張もあなどれません。高すぎたり柔らかすぎたりする枕は、睡眠中に首への負担をかけてしまいます。自分の体にあった硬めの枕を使うようにしましょう。

緊張頭痛の対処としては、痛みが始まったらその原因となる心身のストレスから離れることが大切です。体全体や首肩を動かして気分転換するようにします。

また、緊張性頭痛は血行がよくなることで痛みがやわらぎます。マッサージや入浴、ストレッチなど効果的です。片頭痛とは逆に温めることで症状が緩和します。

【群発頭痛】

群発頭痛は、「目をえぐられるような痛み」と例えられる激しい痛みが特徴です。緊張性頭痛や片頭痛ほど患者数は多くはありませんが、男性に多いといわれています。

一度症状が出ると毎日同じような時間帯に痛みが起こり、症状は1~2カ月間続くこともあります。痛みがあらわれるのは、1日につきだいたい1~2時間。同じ時間に痛むため、体内時計が関係しているのではないかといわれています。

群発頭痛は、目の奥に通っている内頸動脈の炎症が原因です。炎症が起こっている部分の近くにある、どちらか片方の目の奥が痛むことが多く、そちら側の目や鼻から涙や鼻水が出たり、目が充血したりします。

群発頭痛はかなり強い痛みですが、今のところ緊張性頭痛や片頭痛のような対処法がありません。鎮痛剤も効かずただ時間が過ぎるのを待つしかないのが現状です。群発頭痛を疑う場合は、専門医の診察を受けるようにしましょう。

【頭痛は対処療法だけでいい?漢方の考え方とは】

頭痛持ちの人は「頭が痛い」という状況に慣れてしまいがちです。そのため、市販の痛み止めでその場しのぎをしてしまったり、病院に通って処方された頭痛薬を何年ものみ続けたりしている人も多いのではないでしょうか。

残念なことに一般的な頭痛の場合、病院や市販薬では一時的に痛みを抑えるだけの対症療法になってしまいます。鎮痛作用の頭痛薬では、根本的な解決にはなっていません。

鎮痛剤は痛みが出るたびにのむため、長期的かつひんぱんに服用するケースが目立ちます。そのため、薬物をひんぱんに服用することで起こる「薬物乱用頭痛」が生じている人も少なくありません。

頭痛解消のためにのんでいる薬で別の頭痛が引き起こされてしまっては、本末転倒の悪循環です。

また、鎮痛薬の中には高血圧の原因になったり、心臓や腎臓に負担をかけたりするものもあります。気軽に服用しがちな頭痛薬ですが、服用量によっては心不全など重篤な副作用が出る場合もあるため注意が必要です。

もちろん頭痛がひどくつらい時に、頭痛薬をのんで痛みを抑え楽になることも大切です。ただ、いつもいつも痛み止めに頼っていると副作用の可能性があることも心にとめておきましょう。

一般的な頭痛薬は血管収縮や炎症に作用をして、痛みを感じることを防ぎます。けれども、血管収縮や炎症は、もともと体のどこかになんらかの原因があって、その結果として生じているのです。

そのため根本的に頭痛を解消するためには、体全体をみていく必要があります。

漢方では、人間の体を丸ごとひとつのものとして考えます。調子の悪い部分だけでなく、互いに関連している部分も含め治療を進めていくのです。

慢性頭痛の場合も片頭痛や緊張性頭痛というように分類するのではなく、気血水のアンバランスや五臓六腑のトラブルにより症状が出ているととらえます。

崩れたバランスや五臓六腑のトラブルを解消し、多少無理がかかっても頭痛が発生しない体づくりを目指すのです。

十分な睡眠や正しい姿勢、適度な運動など日常生活に気をつけつつ、頭痛の起こらない体づくりをしていきましょう。

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