【糖尿病治療と漢方/札幌】糖尿病予備軍の食は漢方薬でサポート

2型糖尿病もしくは糖尿病予備群で、医師から食事指導を受けている人も多いと思います。ただ思うように食生活をコントロールできなくて、困っている人も少なくないでしょう。

最近、糖代謝の改善にはカロリー制限より、「16時間ダイエット」のような断続的断食の方が効果的であるという研究が報告されました。

これは古来より東洋医学でも言われている「少ない食事回数がよい」という食養生に通じます。ただ、「食事回数を減らす」のが良いと頭で理解できても、「意思」だけで食事制限を継続するのは大変です。

そこで今回は、根本的になぜ食欲がコントロールできないのかを、東洋医学の体質タイプ別にお話します。ご自身がなぜ食べてしまうのかを知れば食事制限もより容易になります。

【肝タイプ】ストレスで「過度の空腹」を感じ過食をする人

このタイプの人は食事量が多いのが特徴です。

しかし人前ではあまり食べない人もいます。職場に持っていくお弁当が小さいので「それで足りるの?」と言われたり、他人と会食するとあまり食べないので「小食だよね」と言われたりします。しかし、ひとりの食事や自宅では一度食べ始めると食べつくすまで止められないのです。

他人の目がある時の食事では緊張感があり、まわりに「気」をとられているのであまり食べません。しかしひとりの食事や自宅ではリラックスしているので、緊張して張っていた「気」が全力で食べるというストレス解消行為に向かうので、ストレスが発散されるまで食べ続けてしまうのです。

東洋医学でストレスを感じる臓腑は肝です。肝は「気」をスムーズに流す働きをしていますが、ストレスを感じると「気」があふれて詰まってしまいます。この状態を「肝気鬱滞(かんきうったい)」と呼びます。

「気」が詰まると肩やクビが凝ったり、頭痛がしたり、イライラして怒りやすくなったりします。しかし、他人を気遣う優しい人はイライラを他人に向けることができないので「気」が余計詰まり、そのはけ口を食欲に向けるのです。

このタイプの人には肝をリラックスさせる漢方薬が効果的です。肝がリラックスすると「気」の詰まりが解消するので、食べることでストレスを解消する必要がなくなります。「過度の空腹」を緩和することができるので食事制限が継続しやすくなります。

【脾腎タイプ】新陳代謝が低く食べない割にむくみ「必要以上の空腹」を感じる人

このタイプの人は、「若い時と食事量は変わらないのに太ってきた」「食事制限をしても若い頃のようにすぐ痩せない」という特徴があります。

東洋医学で「脾」は消化吸収をコントロールする臓腑で、「腎」は成長や老化に関係する臓腑です。

「腎」には「腎陽(じんよう)」と呼ばれる、体温を維持し代謝を上げる「種火」のようなものがあると考えられています。もともと「腎陽」が弱い人は冷え症で、ぽっちゃりした体形なのが特徴です。また加齢によって「腎陽」が弱まるので、若い時と食事量が変わらなくても太りやすくなります。

「脾」は「胃腸」をコントロールして消化吸収するのですが、こちらも加齢によって機能が低下してしまいます。「脾」の機能が低下すると消化がうまくいかないので食べたものが栄養にならず、不良品の栄養や水分が大量生産されてしまいます。東洋医学では不良品の栄養や水分を「痰(たん)」と呼びます。東洋医学では「痰」は脾で作られ、肺に貯められるものとされますが、咳で出る「痰」だけでなく、体内にある使えない水分を「痰」と呼びます。水っぽい「痰」がたくさんあるので、このタイプの人は冷え症でぽっちゃりした体形になるのです。

このタイプには「腎陽」を補い、「脾」を元気にする漢方薬が効果的です。「腎陽」が回復することで代謝があがり「痰」を排泄しやすくなります。また「脾」が元気になると「痰」ができるのを防ぎます。そうすることで「必要以上の空腹」を感じにくくなり、痩せやすく、血糖値が改善しやすくなります。結果が出るとモチベーションが上がるので、食生活の改善を継続しやすくなります。

【瘀血タイプ】血流が悪く血が隅々まで届かないので「不必要な空腹」を感じる人

このタイプの人は、「冷えの程度がひどくなった」「顔色がくすんできた」「目がかすんできた」「足がつりやすくなった」「物覚えが悪くなってきた」という実感があるのではないでしょうか。

血流が悪くなると血は溜まってしまい、本来の仕事ができなくなります。仕事ができなくなった血を東洋医学では「瘀血(おけつ)」といいます。

血が手足で溜まると身体を温められず冷えを感じます。顔の血流が滞ると老廃物がたまるので顔がくすみます。目は大量に血を使うので血の流れが滞ると目がかすみます。筋肉も大量に血を必要とするので足がつったり筋肉痛になりやすくなったりします。脳の血の流れが悪くなると思考が停止しますし、脳梗塞の原因にもなります。

このタイプの人は食べても身体の必要な場所に血が届かないので、身体がもっと栄養を欲します。しかし栄養の供給は過剰になっているので、食べると余計詰まって血流が悪くなり瘀血ができてしまいます。

瘀血の改善には血行をスムーズにする漢方薬が効果的です。必要な場所に血が届けば栄養が足りるので「不必要な空腹」を感じにくくなくなり、食事改善の継続が容易になります。

糖尿病の食生活を漢方薬でサポートして得られるメリット

東洋医学で考える「空腹感」のタイプを原因別にみてきました。漢方薬で「空腹感」の原因をコントロールすると、食事制限を継続しやすくなるだけでなく他にもメリットがあるのでご紹介します。

【肝タイプ】の人が漢方薬で「過度の空腹」を解消すると、イライラや肩こり、頭痛が軽減します。

【脾腎タイプ】の人が漢方薬で「必要以上の空腹」を解消すると、疲れなくなり、身体を動かすのがラクになり、冷え症も改善します。

【瘀血タイプ】の人が漢方薬で「不必要な空腹」を解消すると、身体のすみずみまで新鮮な血が運ばれるので、顔色がよくなり透明感が出ます。また目のかすみが緩和されるので目が疲れにくくなったり、筋肉痛が緩和されたり、冷えが解消されたり、脳の働きがよくなり新しいことを吸収しやすくなります。

自分に合う漢方薬を使うことは、「空腹感」を軽減し食事制限の継続が容易になるだけではありません。体質が改善されることで体調が良くなり、日々の生活が快適になるというメリットがあるのです。

漢方薬で糖尿病の食事制限をサポートしたい場合はどうすればいい?

漢方薬は自分の状態にあったものを選ばなくてはなりません。「空腹感」を感じる原因は人それぞれで、原因によって使う漢方薬が違います。ストレス緩和をはかるのか、代謝を上げ胃腸の働きを改善するのか、血管や血液にアプローチするのか。

どこに、どんな原因があって、どの漢方薬を使うかを判断するには、丁寧な問診(漢方相談)が必要になります。

まずはご近所でしっかり話しを聞いてくれるクリニック・薬局を探し、専門家に適切な漢方薬を選んでもらいましょう。ご近所にそのようなところが無い場合には、私たち漢方専門なつめ薬局では、電話やズーム、ラインを活用したビデオ通話でのリモート相談も承っています。

私たちは、患者さん一人ひとりに合った漢方薬を、厳選した生薬から自社製造してご提供しています。なつめ薬局で自社製造する漢方薬は煎じタイプです。顆粒や錠剤・シロップタイプの漢方薬と比べると、同じ名称の漢方薬でも効果がしっかりしているのが特徴です。

ご相談は予約制になっており大変混雑していますので、漢方治療を早く始めたい方は、お早めのご連絡をお勧めいたします。ご連絡は、下記リンク先から行えます。

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