食べ過ぎ肥満に漢方ダイエット

漢方ダイエットを知っていますか?

昨今、様々なダイエット方法があります。
その中でも、漢方を使った「漢方ダイエット」についてはご存じでしょうか?

言葉だけを聞くと誤解しそうなところですが、漢方を飲むだけでスッキリ痩せられるとは思わないでください。

体質によってはそれだけで痩せる人もいるかもしれませんが、基本的には運動・食生活の改善などの一般的なダイエットの補助に「漢方が役に立つ」ということです。

運動したり、食事制限をしたりするのは大変ですよね?

漢方を使用することでそのつらさを少しでも楽にしましょう、というのが漢方ダイエットなのです。

そして漢方ダイエットならではのメリットもあります。

食べ過ぎ肥満の人は、胃もたれや口内炎、肌荒れなどの不調を感じているのではないでしょうか?
漢方ダイエットは体質改善もするので、身体の不調も改善していきます。

健康的に痩せたい人は漢方ダイエットがおすすめです。

どうして食べ過ぎ肥満になってしまうのか

飲み会などが続くとついつい食べ過ぎてしまいます。
日常的に食べ過ぎな人は、まずは食事制限から始めましょう。

しかし、飲み会でも暴飲暴食と言うほど食べていない、普段の食事量は多くないのになぜか太ってしまうという人もいるのではないでしょうか?

食べ過ぎてないのになぜか太ってしまうのは大きく二つの原因が考えられます。

お酒を飲むと食べ過ぎてしまう

アルコールを摂取すると脳の満腹中枢が抑制されます。
満腹中枢は摂取した食べ物に反応して、これ以上は必要ないと身体に伝えて食欲を抑える作用があります。

日常的なアルコール摂取は満腹感を感じにくく「まだそんなに食べてない」という感覚になります。

また、アルコールは水と違って胃で吸収されます。

水を1L飲むとお腹がいっぱいになりませんか?
胃に入った水は小腸で吸収されるので胃では食べた物と一緒になり胃に溜まります。

一方アルコールは、胃でも吸収されるので胃に溜まらず、胃の容量が空くのでより大量に摂取することができてしまいます。

お酒はアルコール自体がカロリーのあるものなので、食欲を増す効果と合わせて非常に太りやすくなるといえるでしょう。

少量でも食べ過ぎ状態になることも?

夜中に眠れず、つい何かを食べてしまうことはありませんか?

睡眠が不規則だったり仕事で食事が深夜になってしまったりすると少量の食事でも太りやすくなります。
夜遅くに食事をとると後は寝るだけなので、摂取したエネルギーを消費できません。
最近の研究でも夜間の食事が脂肪分解抑制や空腹感の亢進などに繋がると実証されています。

また、食べてすぐに眠ると胃の消化が中断されて胃もたれの原因にもなります。

胃もたれすることで食欲がなくなり朝食を抜いてしまう。
するとかえって身体が脂肪をためやすくなります。
朝を抜いた場合、昼食が普通の量だとしても蓄える脂肪の量は増えてしまうのです。

食べ過ぎ肥満は体調不良も引き起こす!

肥満になるだけでなく、様々な体調不良も引き起こしてしまうのが食べ過ぎ肥満です。

以下で説明する体調不良はどれも「太りやすい体質」「痩せにくい体質」に繋がるので、
ダイエットだけでなく、体調不良と体質の改善をすることが重要となります。

内臓脂肪の増加

脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪の2種類があります。

皮下脂肪は下っ腹やお尻などの下半身に溜まりやすく、洋ナシ型肥満とも呼ばれます。
女性に多いのと脂肪が消費されにくいのが皮下脂肪の特徴です。

内臓脂肪は内臓の周り、つまりお腹の中に溜まる脂肪で、ウエストが太くなるのでリンゴ型肥満や隠れ肥満とも呼ばれます。
男性に多く、脂肪は消費されやすいですが生活習慣病になる可能性が高くなる特徴があります。

食べ過ぎ肥満はホルモンバランスや遺伝など様々な要因で皮下脂肪型と内臓脂肪型に分かれますが、生活習慣病を引き起こす内臓脂肪型肥満が特に注意が必要です。

生活習慣病

生活習慣病とは、食事・運動・喫煙・飲酒などの生活習慣が原因で起こる疾患のことです。

主な種類は「がん」「心疾患」「糖尿病」「高血圧性疾患」「脳血管疾患」です。

生活習慣病の心疾患・脳血管疾患になりやすい病態にメタボリックシンドロームがあります。
メタボリックシンドロームは内臓脂肪の高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わされた状態です。
この状態は動脈硬化を引き起こすので心疾患・脳血管疾患のリスクが高まるのです。
ウエストサイズが大きいだけでメタボリックシンドロームとは言えませんが、注意が必要です。

メタボ健診と呼ばれることもある特定健康診査を受けて自分の状態を把握しましょう。

胃もたれ

夜遅くの食事やストレスによるドカ食いは胃に負担をかけて胃もたれを起こします。

アルコールの摂取も、アルコールが胃から吸収される際に胃壁に負担をかけるので胃もたれになりやすく、冷たい飲み物は胃の運動を妨げて消化能力の低下を招きます。

また肥満になると、内臓脂肪が胃を圧迫して胃もたれや胸やけ・げっぷが多くなります。

新陳代謝の低下

呼吸や心臓の拍動など、無意識に行っている活動で消費しているエネルギーがあります。

これを基礎代謝と言い、運動しなくても体温が保たれるのはこのエネルギー消費の熱によるものです。
暴飲暴食や不規則な生活をすると自律神経が乱れ、基礎代謝が低下します。
基礎代謝で消費されるエネルギーが消費されなくなり肥満になりやすい、痩せにくい体質となってしまいます。

飲み過ぎ食べ過ぎを防ぐ漢方ダイエット

食べ過ぎ飲み過ぎで太ってしまい、さらに代謝が低下して太りやすく痩せにくい体質になってしまったらどうしたらいいのでしょうか?

もちろん一般的な食事制限をして運動をすることで改善できますが、それができたら悩んだりしませんよね。

制限のつらさを少しでも軽く、痩せようとする努力を少しでも報われるようにサポートする、それが漢方ダイエットです。

ダイエットをしながら漢方治療をすることのメリットを以下に紹介します。

過食の抑制

胃腸に熱があると胃腸の働きが活発になり食欲旺盛となります。

過食や暴飲暴食をすることで胃腸に熱が生まれやすくなり、負のスパイラルにおちいります。

しょっぱいものや脂物、濃い味付けが好きな人がなりやすい傾向にあります。

胃腸の熱を取る漢方を使用することで過剰な食欲が抑えられます。
胃腸の熱は食べ過ぎを引き起こす以外にも、便秘やニキビ、吹き出物といった症状を起こします。
便秘は胃腸の熱が腸内の水分を奪ってしまうことで起こります。

漢方では熱を取るだけでなく水分の代謝改善を狙うことで便に水分が戻り、便秘が解消されます。

肌荒れは胃腸の熱が長引くと皮膚に熱が広がってしまうことで起こります。
漢方治療をする際は一時的な皮膚症状に対するものと、大元である胃腸の熱の治療をする必要があります。

時間がかかる場合が多いですが、改善されてくるとダイエット効果とともに肌の血色も良くなり美容効果も期待できます。

新陳代謝の活性化による脂肪燃焼

代謝が落ちて脂肪がたまりやすいタイプや食べると胃もたれなどの不調がでる、そういった太りやすい体質のタイプは新陳代謝の活性化が必要です。

新陳代謝の活性化のポイントは2つ、「水分代謝」と「肝臓代謝」です。

水分代謝を改善するには利尿作用のある漢方を使用します。
利尿作用を促すことで身体に溜まった余計な水分を排出し、身体の冷えを改善します。
冷えの改善により体温が上がって脂肪を燃焼しやすい身体へと変えていきます。

また、水分代謝の改善はむくみなどを解消するので全身の血流改善にもつながり、痩せやすい体質へとなるでしょう。

肝臓は消化した食べ物からエネルギーを溜める働きと、逆に身体に溜めたエネルギーを分解する、肝臓代謝を行っています。

漢方治療では肝臓でのエネルギー消費が悪くなっている状態を改善するので食べた物をしっかりと燃焼できるようになります。

肝臓の働きがよくなると脂肪の消化を助ける働きもあり、脂肪が吸収しやすくなってしまうので、大腸の働きを高める漢方も同時に使用します。
大腸の働きを高めることで便がスムーズになり、消化されたものが素早く排出されます。
この一連の消化吸収のサイクルが基礎代謝を高めて、食べても痩せやすい体質へと変わります。

副作用は?

例えば、痩せるための漢方で排便を促し代謝を高めようとしたら、元々お腹が弱い体質で下痢となってしまった、ということがあるかもしれません。

胃腸が弱くても一時的なストレスで暴飲暴食してしまうなど、人によって過食に至る原因や持っている体質は様々で、自分の身体であっても自己判断は非常に困難です。

「これを飲めば痩せる!」という文言だけで漢方を使用するのはやめましょう。

あなたの体質に合った漢方を見つけることが漢方ダイエットの最初の一歩で最重要なポイントです。

まずはお近くの漢方専門薬局でしっかりと話を聞いてもらい、相談しましょう。

お近くにない場合、私たち漢方専門なつめ薬局では「ライン公式アカウント」「zoom」のビデオ通話、または電話での遠隔相談を行っております。

身体の不調が無くても大丈夫です。

どんな悩みでもかまいません、私たちにご相談ください。

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