ダイエットしても痩せないのは肥満の原因にある?漢方薬治療がおすすめの理由とは

肥満の原因を探り、漢方薬で体質改善に取り組みましょう

食事量は決して多くはないはずなのになかなか痩せない。
ではダイエットをしよう!とメディアやSNSで肥満に対して良いとされるアレコレをいくら試しても効果が感じられない。
それどころか、むくみや疲れやすさで体が常に重だるい。
そうお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

その状態、もしかしたら東洋医学の理論でいう「痰湿(たんしつ)」、いわゆる「水太り」のせいかもしれません。

痰湿というのはドロドロした老廃物が体に溜まり、巡りが悪くなっている状態です。
体質が改善して、巡りを整え排泄する力を養わなければ、なかなか痩せにくいでしょう。

今回はダイエットしてもなかなか痩せられず、体調もすぐれない痰湿タイプの肥満に、漢方薬での治療がおすすめの理由をお話ししていきます。

  • 東洋医学でみる痰湿とは
  • 痰湿の原因と症状
  • 痰湿へ効果的な漢方薬治療とは
  • 自分に合った漢方薬局の探し方

以上の4つを解説します。

漢方薬では根本的な体質改善を行うことができダイエットに効果的ですので、ぜひ最後までご覧くださいね。

東洋医学でみる痰湿とは

黄帝内経(こうていだいけい)という中国最古の医学書には、「肥満の人には湿が多い」という内容が記されています。
言い換えると、肥満に悩む人には「体内に余分な水分が多く貯まった状態」が多くみられるということです。

東洋医学では、水太りの状態のことを「痰湿(たんしつ)」と呼びます。
痰湿は水の巡りが悪くなり、体内の排泄されるはずだった毒素や老廃物が溜まることで、さまざまな不調が起こる状態をいいます。
また巡りが滞るだけでなく、毒素や老廃物を排泄する機能も低下してしまいます。
そのため、排泄されるべきだった毒素や老廃物が体内の一定箇所に停滞してしまい、停滞した内臓の機能が悪化してしまうのです。

痰湿は粘度の高い性質を持っています。
湿気にはじとーっとした重い感じがあることをイメージすると分かりやすいでしょう。
その性質から、痰湿がある、つまり毒素などが一定の箇所に停滞してしまうと、なかなか排泄されにくく、症状が長引き治りにくくなります。

痰湿の原因と症状

新陳代謝の低下

新陳代謝とは古い細胞が新しい細胞へ入れ替わることをいい、不要な老廃物を排出する体の仕組みとして考えられています。
その新陳代謝能力が低下することで、体に不要な毒素や老廃物が溜まり、溜まった場所に悪影響を及ぼすのです。

例えば、体のむくみが関節に溜まると、体の動かしにくさや痛み、より巡りが悪くなるといった症状を引き起こします。
代謝を上げられるようにするには、適度な運動を含めた生活習慣の見直しが必要です。

水分の摂り過ぎ

メディアやSNSで、「ダイエットやデトックスのために1日に2リットルの水を飲みましょう」という話を耳にすることはありませんか?
たしかに水を飲むことはとても大切なことです。

しかしご自身の体の状態によっては、過剰に水を摂取することが悪影響となり、痰湿の状態へつながることがあります。
痰湿は巡りが悪化しているだけでなく、排泄する力の低下によっても起こります。
そのため、体内へ過剰水分を入れることは痰湿の状態をより悪化させてしまうのです。

また糖分を多く含む清涼飲料水の摂り過ぎは、中性脂肪の増加し体液の粘度を高め、痰湿の原因となります。
ジメジメと暑くなるこれからの季節、つい飲みたくなってしまいますが、飲み方には注意が必要です。

体の冷え

体が冷えると生命維持に必要なエネルギーを作り出すための基礎代謝が低下します。
基礎代謝が低くなると新陳代謝も低下するので、結果として痰湿へつながってしまうのです。

また胃腸が冷えてしまうと、痰湿を排泄する能力が低下してしまいます。
毒素が排泄されないと、体のだるさや吐き気、痺れや痛みなどの苦痛な症状が現れます。
梅雨や夏の季節はエアコンを使用される方も多いと思いますが、体を冷やさないような工夫が必要です。

多湿の環境

梅雨の時期は多湿の環境となるため、体内に取り込まれる湿気も自然と多くなります。
東洋医学では、多湿な時期に起こす心身の不調の原因を「湿邪(しつじゃ)」といいます。
普段から水の巡りが悪い痰湿体質の方は、湿度の高い環境では余分な水分を体内に取り込み停滞させてしまいます。

多湿の環境では湿邪の影響を受けやすいので、体がよりむくみやすくなり、体重の増加や不快な不調が症状として現れるのです。
湿邪に対しては、湿度の管理や余分な水分を排出する作用のある食材を使用するなど工夫が必要です。

痰湿へ効果的な漢方薬治療とは

漢方薬治療を受ける際は、一人ひとりの体質に合ったものを選び服用することが非常に重要です。
ここからは、痰湿に対して漢方薬治療が効果的な理由について説明します。

痰湿は体液の巡りが悪いために起こるので、漢方薬では体液の巡りや分布を正してあげる作用を持つものを用います。
体液の巡りが良くなると、むくみや体の重だるさが緩和されます。
すると新陳代謝が改善されていき、体内に毒素や老廃物が溜まりにくい体質になります。

こうした体質改善が行えると、基礎代謝が上がり、脂肪が燃えやすい体づくりが行えるのです。

肥満の原因を探らず、ダイエットのために!と食事を減らしたりすると、健康に必要な栄養素も摂れなくなってしまいます。
栄養素が不足すると臓器の機能が弱まりますので、代謝も下がり逆効果となってしまいます。

また痰湿は体液の巡りの悪化だけでなく、毒素や老廃物を排泄する機能の低下によっても起こります。
そのため漢方薬では、水分代謝を促し排泄をスムーズにする作用を持つものを用います。

痰湿に対し効果的な漢方薬治療を行うためには、痰湿が起こる根本的な原因を紐解きながら、それぞれの状態に合わせた漢方薬を用いることが大切です。

肥満の原因に多いといわれる痰湿の状態に合った漢方薬治療を行えば、体を健やかに保ちながら体質改善を行えるので、肥満に対して無理なくアプローチをすることができます。

自分に合った漢方薬局の探し方

ここまで痰湿の状態に対し漢方薬での治療が有効であることをお伝えしてきました。
しかし、肝心な漢方薬がどこで手に入るのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

一般的な薬局や病院・クリニックでも漢方薬を手に入れることはできますが、それらで販売されている漢方薬は顆粒もしくは錠剤タイプのものが多いでしょう。

漢方専門の薬局であれば、個人の体質に合わせて生薬を煎じ服用する「刻み」タイプのものも手にいれることができます。
煎じタイプの方がより効果を得やすいので、肥満の原因を探り根本的な体質から改善したいとお考えの方は、ぜひお近くの漢方薬局へご相談ください。

お近くに漢方薬局がないという方は、なつめ薬局にご相談ください。
当薬局では電話やオンラインツールを使用した遠隔でのカウンセリングも承っております。
患者様一人ひとりの状態を聞き取り、体質を漢方理論で分析し、厳選した生薬を用いた漢方薬を自社にて製造しております。
より早く効果の実感を得たいという方におすすめです。

肥満の原因に適した漢方薬でダイエットを行い健やかな毎日を手に入れるため、気になる方はまずはお気軽にご相談ください。

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