【漢方治療と頻尿/札幌】トイレが近くて困っている時に取り組む事

  • 日中頻繁にトイレに駆け込み、仕事に支障が出てしまう
  • 夜中にトイレに起きて、睡眠が熟睡できず疲れが取れない。

そんな状態で困っていませんか?

この記事では頻尿に悩む方に向け、頻尿と判断される基準、東洋医学での頻尿の考え方、改善に向けて生活習慣で意識すること、漢方薬を選ぶ際の注意事項についてお伝えします。

頻尿と判断される基準

排尿回数は個人差があるので、一概には言えませんが、成人の排尿回数は通常ですと、起床してから寝るまでに5~7回、就寝後の夜間に0回とされています。排尿回数は気候や年齢・水分摂取量・精神状態により変わりますが、おおむねこの回数より多いと頻尿と呼ばれます。

漢方医学の頻尿の考え方

東洋医学では、不調は体の中のバランスが何らかの原因で崩れて発生すると考えています。頻尿になる原因はさまざまありますが、ここでは代表的な五臓の「腎」と関係がある場合について紹介します。

「腎」は、生命活動に必要なエネルギーである「精」を貯蔵したり、成長や生殖に関わる働きをしたりします。そして、水分代謝にも関係があります。腎の働きは加齢によって衰えていき、この腎の働きが衰えることを「腎虚」といいます。

腎虚には、「腎陽虚」と「腎陰虚」という状態があります。腎陽虚とは、エネルギーが不足した状態です。腎陽とは、腎の陽気、名門の火とも言われ、全身の熱源となります。これが不足するので、体が熱不足になった状態になり冷えが生じます。冷え症やむくみなどが発生し、夜間頻尿が多くなります。

腎陰虚とは、腎陰(腎の陰液)が減った状態をいいます。腎の陰液は全身の陰液(体の中の水分)の元です。これが減っている状態ですから、体は乾燥していきますし、ほてりも出ます。腎陰虚の場合は、腎の「精」が不足して尿が溜められなくなり、頻尿になるといわれています。

頻尿改善|生活習慣で気を付けること

頻尿を改善するために、日常生活でできる養生法を取り入れてみてください。

入浴

体の冷えは頻尿だけでなく、さまざまな不調につながります。シャワーだけで済まさず、しっかり湯船につかるようにしましょう。

食事

腎精を養う食材を意識して摂るようにしてみてください。冷たい飲み物やアイスクリームなどは、体を冷やしてしまうのでなるべく避けるようにしましょう。

おすすめ食材

海藻類……昆布・わかめ・ひじきなど
黒い食べ物……ゴマ・黒豆・黒きくらげなど
ねばねば食材……なめこ・オクラ・山芋など
木の実……栗・クルミ・松の実
魚介類……サバ、イワシ、エビ、あさり、しじみなど
そのほか……ニラ、インゲン、ラム肉、みそ、納豆など

運動

サウナでの過度な発汗や激しい運動は避け、ウォーキング等の軽めの運動を心がけましょう。

睡眠

夜間頻尿でない方は、しっかり睡眠時間を確保してください。夜間頻尿でお悩みの方は、まずは食事や入浴などできるところから実行してみてくださいね。

漢方薬を選ぶ際の注意点

さまざまな情報がテレビやインターネットであふれています。
もちろん、頻尿に関する漢方薬もドラッグストアや通販などで手軽に手に入れることができます。

症状から自分で合いそうな漢方薬を選ぶのもよいですが、自分の身体の状態が正しく判断できていないと漢方薬はうまく機能してくれません。食事や生活習慣を見直してみたけれど改善しない、漢方薬での治療を検討している方はしっかりとしたカウンセリングを通してあなたの体質に合った漢方薬を処方してくれる薬局・クリニックを訪れてみてください。

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