【妊活と漢方/札幌】検査で問題ないのになかなか妊娠しない

赤ちゃんができないと悩んでいる方の多くは病院で原因を調べたことがあるのではないでしょうか。

多嚢胞性卵巣やチョコレート嚢腫、子宮内膜症、子宮筋腫が見つかるなど、なにかしらの病名がついた方もいるかもしれません。その一方で、検査しても夫婦ともに異常がない、原因は特に見つからないという方も珍しくありません。

残念なことに、病院の治療では不妊を根本的に治すことはできません。

病院の検査では数値をもとに判断をしますが、人間の身体は数値だけではわからないことも多いのです。病院の治療だけではなかなか妊娠に結びつかず、長年悩んでいる方は後を絶ちません。

妊娠を目指している人にとって、1か月1か月はとても貴重な時間です。

「病院に通っているから、いつかは…」と漠然と過ごすのではなく、妊娠に向けてできることを早めに行うことが大切です。

この記事では、東洋医学で考える妊娠に至らない理由と妊娠に向けての漢方治療について紹介します。不妊の原因がわからなくても、姙娠に向けて今できることがありますので参考にしてみてください。

妊娠できる身体へ、土台から整えていこう

東洋医学では心身を総合的にみていきます。

症状が出ている部分や病名だけに注目するのではありません。バランスが崩れているのはどこかを見極めてそのバランスを回復させることで、結果として出ている症状が改善していきます。

病名がついている場合はもちろん、ストレスを感じてイライラしたり、体が冷えていたり、毎月悩まされるPMSや生理痛だったり、こういった身体の不調を「よくあること」として片づけてはいないでしょうか。

あなたの中では「当たり前」で「仕方のないこと」になっているかもしれませんが、これらはすべて身体本来の働きができていない証拠です。不妊と無関係ではありません。

不妊改善のためには、病名だけにとらわれないお母さんの元気な身体が重要です。

赤ちゃんと出会うという最終目標を達成するために、身体の根本から整えて妊娠の土台作りをしていきましょう。

漢方で身体を整えて、妊娠を目指そう

あなたは「身体の調子を整えるためにできること」を聞かれたら、何を思い浮かべますか?

赤ちゃんを望んでいる方の中には、食事や運動、睡眠など生活習慣に気を遣っている方も多いと思います。忙しい中でも栄養バランスの整った食事を意識したり足りていない栄養素のサプリメントを摂ったり、ヨガやランニングを日課にしたり早寝早起きを心掛けてみたり。

実際、加工食品を避けた栄養バランスの良い食事や適度な運動、十分な睡眠時間は、妊娠のしやすさに関わってくるといわれています。

けれども残念ながら生活習慣を変えるだけでは、長年にわたり崩れてしまった身体のバランスを整えることは難しいといえるでしょう。今までの生活習慣が積み重なった結果が、今の身体です。そこを変えていくにはどうしても時間がかかってしまいます。

そこで、生活習慣の改善だけでは難しい身体の状態を変えるサポートをするのが、漢方なのです。

漢方で考える不妊の原因と対策

東洋医学では、臓腑のひとつである「腎」が弱っていることが不妊の大きな原因と考えます。また不妊になっている方は、「血」に問題があることが多いようです。

元気な「腎」が妊娠のカギ

腎は発達や成長・老化、生殖に関係しており、女性では28歳、男性では32歳をピークにその働きが衰えていきます。腎が弱る原因は様々ありますが、誰しも必ず年を取っていくので、年齢を重ねるほど腎の働きは確実に低下しています。腎が弱ると妊娠する力も減退します。卵子が老化したり排卵もスムーズに行われなかったりするので、妊娠を考えるなら、まず腎の働きを取り戻すことが急務となります。

腎の養生としては、早く寝る、寒さから身体を守る、適度に歩く、黒い色の食べ物を摂るといったことを生活の中で心がけ、実践していく必要があります。ですがそれではあまりにも時間がかかってしまうことも事実で、早ければ早いほど望ましい妊活としてはもう少し後押しがほしいところです。

漢方には、「補腎」という腎の働きを高めるものがあります。腎を補うことで、卵子の質が高まり排卵や子宮内膜の状態が整って、妊娠力がアップするのです。さらにエイジングケアもできてしまい、髪に艶が現れたりもします。腎に直接働きかけるので効果もより早く感じられるでしょう。

気血を増やして巡らせる

漢方では「気・血・水」の3つで身体を構成すると考えます。気はエネルギー、血は栄養分、水は潤いで、これらが身体に満ち満ちていてよく巡っているのが健康な状態なのです。

しかしなんらかの原因で、気血水が足りなくなったり巡らなくなったりすると、不調が現れてきます。

例えば、仕事が忙しい人は気が消耗して常に疲れているかもしれないし、他人のちょっとした言動が気になる人は気が巡らずイライラしてしまうかもしれません。最近忘れっぽいなぁという人は血が足りないかもしれず、肩こりがひどい人は血の流れが悪くなっている可能性があります。

疲れもイライラも忘れっぽいのも肩こりも、どれも病院に行くほどの症状ではありません。しかしこれらは明らかに身体のバランスが崩れた結果として現れた不調ですので、漢方では治療の対象となります。

漢方では症状があれば対策があります。検査の結果では問題のない不調でも、病院に行くほどではない不調でも、現れている症状からバランスの崩れているところを見つけ出し、バランスを整えるための治療を行います。ですので、病院で異常なしとされていても対応できるのです。

気が足りなければ気を補い、流れが滞っていれば巡らせる。血も然り。気血を補って巡らせ、身体のバランスが整っていけば、不調も改善され妊娠にも近づいていくでしょう。

漢方的妊活では、このように妊娠のしやすい身体づくりをめざしていきます。

あきらめずにコツコツと続けることが、赤ちゃんに出会える第一歩です。漢方を利用して妊娠に向けたバランスの良い身体づくりを継続していきましょう。

妊娠の近道となる漢方の使い方

漢方を飲むときは根本的な原因はどこにあるのかを見極めることがとても大切ですが、それは検査データには表れにくいものです。病気があろうとなかろうと、身体の状態はひとりひとり違います。ひと言で「気血に問題がある」といっても、細かい状況は人それぞれ。どんな不調があるのか、どんな食事をしているのか、顔色や姿勢はどうか。それらを丁寧に確認して総合的に身体の状態を判断する必要があります。

そのため、あなたが感じている事を遠慮なく伝えられて、あなたが気づいていない事を引き出してくれるカウンセリングを重視している漢方薬局を選ぶことが大切です。一番よいのは対面でのご相談ですので、まずはご近所でお探しください。

ご近所にそのような薬局・クリニックが無ければ、私たちにご相談ください。電話やZoom、LINEを使用したリモート相談も実施しておりますので、お気軽にご連絡ください。

妊娠出産を目指すにあたっては、漢方は煎じタイプであることも大切です。

病院で処方されるものや市販されているものに比べて効果がしっかりしており、添加物が入っていないからです。特に漢方を自社製造している薬局は、こだわりの原料から体に合わせて漢方を用意してくれるのでお勧めです。

体質を改善して妊娠しやすい身体に整えるのは今が一番のチャンスです。

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