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男性にも起こる更年期障害、漢方薬で治療してイライラや不調を改善しよう!

男性にも起こる更年期障害、漢方薬で治療してイライラや不調を改善しよう!

中年男性の疲れ

50歳を過ぎてからなんだかイライラする、体のほてりが取れないなど原因不明の不調に悩まされていませんか?

もしかしたらそれは「更年期障害」かもしれません。

一般的に更年期障害といえば女性がなるイメージですが、男性にも起こりうるものだと知っていましたか?

男性の更年期障害について正しい知識を得てしっかり対処し、快適な生活を取り戻しましょう。

 

 

更年期って女性だけじゃないの?男性更年期障害の症状とは

 

更年期障害とは、加齢により性ホルモンの分泌量が低下することによって引き起こされる様々な症状のことをいいます。

女性の場合は閉経があるので特に影響が出やすく、一般的に更年期障害といえば女性がなるものと思われてきました。

しかし近年、男性にもテストステロンというホルモンの減少により、更年期障害が現れることが判明しています。

 

更年期障害の症状の出方には個人差があり、身体面に現れたり精神面に現れたりと、様々です。

 

【主な身体的症状】

・ほてり

・異常な汗

・動悸、息切れ

・関節痛

・性欲減退

・肥満

・頻尿 など

 

【主な精神的症状】

・イライラする

・意欲がわかない

・うつ症状

・集中力、記憶力の低下

・不眠 など

 

これら以外にも色々な症状が現れます。

 

更年期障害は、なんとなく疲れやすいなどの「なんとなく」が多いので、病院に行くほどではないと放置してしまいがちです。

しかし早めに治療しておかないと症状が悪化し、治療が長期にわたってしまう可能性があります。

自覚症状が現れた時には軽く考えずに、早めに治療をしましょう。

 

 

男性更年期障害かもしれないと思ったら何科を受診しますか?

 

男性更年期障害かもしれないと思ったときには専門の病院がありますので、そこを受診することをお勧めします。

近くに専門病院がない場合は、出ている症状に合った病院に行くと良いでしょう。

疲労感や筋力低下の症状がある場合は内科、イライラやうつ症状の場合は精神科、頻尿や性欲減退の場合は泌尿器科などです。

症状が多岐にわたり、どの病院に行けばいいかわからない時は、まずは内科を受診しましょう。

 

 

男性更年期障害の主な治療法は男性ホルモン補充療法、その副作用は?

 

男性更年期障害の治療として一般的なものは「男性ホルモン補充療法」です。

前述したとおり、更年期障害はホルモンバランスの乱れから引き起こされます。

この乱れたホルモンバランスを整えるために、減ってしまったテストステロンという男性ホルモンを注射や塗り薬で補うという治療法が「男性ホルモン補充療法」になります。

この治療法は体に合えば良い効果をもたらしますが、体の隅々にまで影響を及ぼすホルモンを補充するため、副作用が出る可能性があります。

 

副作用として確認されているものに、体毛の増加、過敏症、頭部の抜け毛、吐き気、嘔吐、女性化乳房などがあります。

発生率はまれですが、「肝機能障害」や血液中の赤血球の数が異常増加する「多血症」を発症するなど、重い副作用が現れることもあるようです。

他にも「精巣機能低下」や「男性不妊」も副作用として確認されています。

 

持病によっては「男性ホルモン補充療法」が行えない場合もあります。

「前立腺肥大」や「前立腺がん」と診断された方は症状が進行してしまう恐れがあるので、「男性ホルモン補充療法」は行えません。

 

この治療を行う前には医師による事前検査があるので、副作用に対してそこまで心配しなくてもよいですが、一度副作用が出てしまうと心身ともにダメージを受けることになるため、治療を受けることに不安を覚える人が多くいるのが現状です。

 

 

治療には漢方薬がオススメ!東洋医学からみる男性更年期障害

 

男性ホルモン補充療法は少し怖い、近くに信頼できる医師がいないという方におすすめなのが漢方薬です。

男性更年期障害の治療にはホルモン補充療法以外に、漢方薬による治療が一般的なのはご存じですか?

東洋医学では一人ひとりの症状や体質から、体に何が足りていないか邪魔をしているのかを診断し、それを補ったり取り除いたりする治療をして、体本来の力を引き出します。

 

以下は東洋医学からみる男性更年期障害の、症状別の診断例です。

 

集中力・思考力の欠如、のぼせ、寝汗が酷いなどの症状があらわれている場合は「腎陰虚」を疑います。

「腎」とは発達と成長をつかさどる臓器で、生殖機能にも関連が深いとされ、「陰」は血液などの体中の水分のことであり、これらが不足すると老化につながるとされています。

「腎陰虚」は、「腎」の機能が衰え「陰」が不足している状態をいいます。

「陰」が不足しているために「陽」が表に出やすく、それがのぼせや寝汗などの原因となると考えられます。

 

「腎陰虚」同様、集中力・思考力の欠如があり、のぼせではなく、冷え性や頻尿などの症状があらわれている場合は「腎陽虚」を疑います。

「陽」は気のことで、「陰」とは相対的存在です。

「腎陽虚」とは「腎」の機能が衰え「陽」が不足している状態です。

温めるエネルギーとなる「陽」が足りてないため、冷えの症状につながります。

 

無気力、筋力の衰えの症状があるときは「脾気虚」を疑います。

「脾」は消化や吸収をつかさどり、滋養分を体の各部へと送る役割をしています。

「気」は生きていくためのエネルギーです。

「脾気虚」とはこれらが不足している状態です。

エネルギー不足で栄養をうまく吸収できないため、筋力の衰えにつながります。

 

うつ症状、不眠などの症状があらわれている場合は「心血虚」を疑います。

「心」は血液循環と精神活動を、「血」は栄養をつかさどり、様々な病気から体を守ります。

「心血虚」になると体や心の栄養が足りなくなり、物事を悪い方へ捉えがちになります。

 

いかがですか?一言で男性更年期障害といっても東洋医学では様々な原因が考えられます。

ですので、一人ひとりの悩みに合った治療ができ、症状の改善を見込むことができる漢方薬はおすすめなのです。治療の際には、専門家の診断が重要になります。

 

 

漢方薬の処方は専門知識を持った薬局・クリニックで

 

これまでの記事を読んで、男性更年期障害の治療を漢方薬でおこないたいと思ってくださった方はちょっと待ってください。

「治療には漢方薬を使いたい」と言えば、処方してくれる病院はたくさんあると思います。

しかし残念なことに一般的な病院で処方される漢方薬は、漢方の持つ力を十分に発揮することができない場合が多いのです。

 

どういうことかというと、病院では顆粒タイプや粉末タイプ、いわゆる「エキス剤」といわれるタイプの漢方薬が処方されることがほとんどです。

この「エキス剤」は漢方の独特な香りが抑えられており、持ち運びしやすく手軽に飲むことが可能なため、一般の病院で多く処方されます。

しかし「エキス剤」は製造過程で有効成分が減少し、添加物も加えられているので、漢方薬本来の効果を十分に発揮できていません。

 

漢方薬の効果を実感したいのであれば、「煎じ薬」がおすすめです。

「煎じ薬」とは、生薬を水から煮出した液体のことをいいます。

「エキス剤」よりも匂いが強く、味も独特で飲みにくいと感じる方もいますが、漢方ではこの味と香りも薬効の一つだと考えられています。

さらに液体なので体への消化吸収もよく、より効果を実感することができます。

同じ漢方薬でも「エキス剤」では効果が出なかったのに「煎じ薬」に変えたとたん効果が出たというのはよく聞く話です。

 

また、病院ではどうしても「病名処方」になってしまうことが多いです。

「病名処方」とは、例えば「風邪だから葛根湯」というような処方をすることです。

「葛根湯」は本来、比較的体力がある人に処方される漢方で、虚弱体質の人の風邪症状には他の漢方薬を処方します。

つまり、虚証の人が葛根湯を使用しても体質に合っておらず「効かない」ということになってしまいます。

「病名処方」をされてしまうと、漢方薬の効果を十分に得ることができないのです。

 

漢方薬で治療するなら、漢方理論を理解したスタッフがしっかり話しを聞いてくれて、煎じの漢方薬を自社製造で提供してくれる薬局・クリニックがおすすめです。

そのような薬局やクリニックが近くにない、行くことが難しいなどお困りの方は私たち漢方専門なつめ薬局では遠隔相談をしているので、お気軽にご相談ください。

患者様の悩みに寄り添い、自社製造で煎じ薬を処方し、快適な日常を取り戻すお手伝いをさせていただきます。

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