【ツムラの半夏厚朴湯-16番】で喉のつかえが治らない?原因から見直す漢方の「本治(ほんち)」という考え方を札幌の漢方専門なつめ薬局が解説
喉の違和感や不安感…「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」はどんな時に処方される?
病院で「喉に何かつっかえている感じがする」「検査をしても異常がない」「ストレスや不安感が強い」と相談した際、よく処方されるのが「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう・16番)」です。
東洋医学では、この喉の詰まり感を「梅核気(ばいかくき)」と呼び、気(エネルギー)の巡りが滞ることで起こると考えます。半夏厚朴湯は、この「気」を動かし、胃腸の働きを整えることで、心身の緊張を解きほぐす優れた処方です。
「飲んでもなかなかスッキリしない…」その理由とは?
しかし、当薬局には「数ヶ月飲んでいるけれど、あまり変化がない」「一時的には良くなるが、すぐ再発してしまう」というご相談が多く寄せられます。
実は、漢方薬は「喉のつかえ」という症状名だけで選んでも、根本的な解決には至らないことが多々あります。
例えば、非常によくあるケースとして、根本に「潤い不足(陰虚:いんきょ)」が隠れている場合があります。
半夏厚朴湯は、滞った「気」を動かし、余分な「水(湿)」を取り除く働きがあるため、体質的には少し「乾燥させる」方向へ作用します。しかし、長引くストレスや過労、年齢の変化によって体内の潤いが不足している方が喉の違和感を訴えた場合、このお薬を長く飲むことで「喉の粘膜がさらに乾燥し、かえってつかえ感やイガイガが治りにくくなる」というミスマッチが起こり得るのです。
このようなケースでは、半夏厚朴湯にこだわるのではなく、まずは体に潤いを与えて粘膜を保護する漢方を用いり、自律神経のベースとなる「血(けつ)」を補うアプローチに切り替えることで、長年の不調がスッキリと改善へと向かうことが多くあります。
このように、一人ひとりの体質(証)と、現在のお薬の性質が合っていない場合、期待する効果は得られにくいのです。
症状ではなく「原因」を絶つ。「本治(ほんち)」という考え方
今ある辛い症状を抑える治療を「標治(ひょうち)」と呼ぶのに対し、その症状を引き起こしている根本的な体質の乱れを整え、病気になりにくい体を作ることを「本治(ほんち)」と呼びます。
長引く不調を改善するためには、この「本治」のアプローチが不可欠です。半夏厚朴湯が効かなかった方は、お薬が悪いのではなく、「あなた自身の根本原因にアプローチできていなかった」可能性が高いのです。
札幌の漢方専門「なつめ薬局」で、あなたの為に製造される漢方薬
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