【妊活中の運動と漢方/札幌】妊活中も運動は大切!でも、できないときはどうしたら良い?

札幌の漢方専門 なつめ薬局の阿部祐哉です。

不妊に悩んでいる方の中には、生活習慣に気をつけて毎日を過ごしているという人も多いのではないでしょうか。
妊娠しやすい体づくりのために、睡眠や食事、運動などの生活習慣は大切です。

運動不足は、全身の血流を低下させ、冷えやホルモンバランスの崩れなど不妊の原因を引き起こします。

適度な運動は妊活にとって重要です。
けれども、忙しさや新型コロナウイルスの流行などで、思うように体を動かすことができないという悩みもあることでしょう。

体をしっかり動かすと、全身の血のめぐりが良くなり、卵子や子宮、精子が元気になっていきます。

どうしても運動ができない場合は、運動以外で血のめぐりを良くしていく必要があるのです。

【運動不足と不妊の関係】

まずは、なぜ運動が妊娠しやすい体づくりにつながるのかを見ていきましょう。

ウォーキングやストレッチなどの適度な運動をすると、全身の血行が良くなり、卵巣や子宮内膜など生殖器官へも十分に血がめぐります。

血流が良くなると、ホルモンや栄養、酸素などがきちんと生殖器官に届き、卵の質も良くなります。
また、子宮内に古い血が溜まっていると着床しづらいのですが、どんどん新しい血が送り込まれることでフレッシュな状態が維持できます。

運動によって筋肉量が増えることも、妊娠を目指している方にとっては大きなメリットです。
筋肉は体の中で熱を作ってくれるので、不妊の大敵である「体の冷え」に効果があります。

「強すぎる運動は、かえって妊娠にいたらない」という研究報告もありますので、ハードな筋トレをしてムキムキの筋肉質になる必要はありません。適度な運動でしなやかな筋肉が自然につくことを目指しましょう。

運動が大切なのは、女性だけではありません。男性も同じです。
不妊の原因の半分は男性側にあるとも言われています。血流や良くなれば、元気な精子づくりや勃起能力の改善につながります。

【運動以外で血のめぐりを良くするには】

ここまでは、運動が妊娠にとってどのように良い働きをするのかを見てきました。

西洋医学では、子宮や卵巣、精子など、それぞれの生殖器官に問題があって不妊になっていると考えます。

しかし、運動は問題のある生殖器官に対して、ピンポイントに効くわけではありません。
体全体の血流を良くすることで、結果としてそれぞれの生殖器官の状態が良くなるのです。

東洋医学では、西洋医学のように個別の生殖器官だけに注目しません。
全身のパランスが崩れているため、妊娠にいたる機能が低下して、赤ちゃんが授かりにくい体になっていると考えます。

「気・血・水」という考え方が、漢方にはあります。
これら3つのバランスが良い状態が、心身ともに正常な人間本来の姿です。

気・血・水のバランスが崩れていると、五臓六腑と呼ばれる内蔵の働きも悪くなり、体の機能がうまく働きません。

適度な運動によって体の調子が良くなったのは、気・血・水のめぐりが良くなり、バランスが整っていったからです。

不妊の場合、特に血と気の状態が大切です。

漢方治療で、血のめぐりを良くし、血の質も上げてあげると、妊娠しやすい体になっていきます。

気の滞りも、不妊につながります。
気は、生命活動のエネルギー源です。ところがストレスが大きいと、気のめぐりが滞ります。

気が滞ると、ホルモン分泌のバランスが悪化して、生殖機能も低下してしまいます。
ストレスは不妊に良くないと聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。

不妊治療中は、多かれ少なかれストレスを感じていることでしょう。
不妊治療のストレスによりホルモンバランスが乱れ、さらに妊娠しづらい状態になるという悪循環にはまりがちです。

漢方治療では、傾いてしまった体のバランスを整えていきます。
不足しているものを補ってあげることで、心身ともに本来のバランスの取れた状態へと戻ってゆくのです。

とはいえ、どのように崩れているのか、どこを補ってあげればより良い状態になるのかは、人によって違います。

漢方を服用するときは、体質をしっかりと見極めることができ、煎じ薬を処方してくれるところで治療することが大切です。

思うように運動ができない今こそ、漢方で気・血・水の状態を整えていきましょう。

【運動できなくても血のめぐりを良くしよう】

運動は、全身の血流を良くし、生殖機能の働きを改善します。

妊活中だけでなく健康に暮らしていくためには、とても大切な生活習慣です。
けれども、運動ができない状況におちいってしまうこともあるでしょう。

妊活中は、1日1日が貴重で大切な日々です。
運動ができないときこそ、血流の改善を見込める漢方の出番です。

もちろん血流改善以外にも、不妊の根本的な原因となる崩れたバランスを整える働きが漢方にはあります。

元気な赤ちゃんを迎えられるように、健康で調和のとれた体づくりをしていきましょう。

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