マスクを外す機会が増えて、「顔のたるみや肌の調子が気になる」というお悩みを抱えていませんか。
肌の老化は20代の半ばから始まるといわれ、エイジングケアという言葉からスキンケアを連想する方も多いと思います。
機能的なスキンケア商品やマッサージなど、よいといわれるものは色々と試したものの、効果を感じられていない方には、体の内面からアプローチできる、漢方を取り入れたエイジングケアがおすすめです。
皮膚は内臓の鏡といわれます。
お悩みの根本原因を探り体の内面から整えることで、美肌だけでなく、なんとなく感じていた不調の改善も期待できます。
この記事では、エイジングケアに漢方をおすすめする理由を、以下のポイントから解説していきます。
- 老け顔に影響する原因
- 漢方医学からみた老化と肌への影響
- エイジングケアは老化を遅らせることが重要
- 脱老け顔を目指すなら漢方的エイジングケアがおすすめ
- 漢方薬局で肌だけでなく全身のエイジングケアを
老け顔に影響する3つの原因
老け顔になる原因には、以下のものがあるといわれています。
- 活性酸素を増やす生活習慣
- コラーゲンの減少
- マスク着用による影響
活性酸素を増やす生活習慣
老化は生きている限り避けることができません。
呼吸で使われなかった酸素は体内で他の物質と結合して活性酸素となり、細胞にダメージを与えます。
それによりシミやシワ、たるみなどの肌トラブルが起こります。
活性酸素を増やす原因としては生活習慣の影響が大きく、紫外線やストレス、睡眠の質、食品添加物の摂取、過度の飲酒、タバコなどがあるといわれています。
また、上海交通大学のLijie Kong氏らの研究では、喫煙や肥満になる生活習慣を改善することは、老化の速度を遅らせると報告されています。
コラーゲンの減少
コラーゲンは体を作る大切な栄養素で、タンパク質の一種です。
皮膚組織にはコラーゲンが多くあり、細胞と細胞をつなぎ組織を支えるはたらきがあります。
加齢によって減ったり活性酸素によってダメージを受けたりすると、皮膚組織が支えられなくなるため、シワやたるみの原因となります。
女性ホルモンのエストロゲンはコラーゲンの生成を促すホルモンで、ハリやツヤを保ちます。
女性ホルモンのバランスを整えることも、美肌ケアには大切です。
マスク着用による影響
長期間のマスクの着用は、摩擦や蒸れによる肌のダメージを引き起こすだけではありません。
表情筋を動かすことが減るため、筋力が低下してたるみが起こります。
漢方医学からみた老化と肌への影響
漢方医学で老化は、五臓(肝・心・脾・肺・腎)の機能が低下することを意味します。
健康とは、身体を構成する要素である「気・血・水」が五臓で充分に作られて体内をめぐり、バランスを保っている状態です。
五臓は互いに影響しあってバランスを保っているので、五臓の機能が低下するとバランスが崩れ、不調が出やすくなります。
老化は特に腎の影響が大きく、肌の状態には脾と肺の不調が現れます。
腎は水分代謝を調節し、成長や発育、生殖を担っています。
腎の機能低下により体内の水分が減ると、乾燥してシワやシミが増えたり、ホルモンバランスに影響を与えたりします。腎を強化することで、老化を緩やかにします。
脾は飲食物を消化・吸収して「気・血・水」の生成と運搬をし、筋肉や皮膚に力を与えます。
脾の不調は肌のハリの低下につながります。
肺は呼吸だけでなく、皮膚呼吸や発汗の調節もしています。
「気」や「水」を身体中にめぐらせ、外界からやってくるウィルスなどの侵入を防ぐバリアの役割をしています。
そのため、肺の不調があると皮膚のバリア機能を低下させることになります。
エイジングケアは老化を遅らせることが重要
老化は止められません。しかしストレスや食生活、生活スタイルが活性酸素を増やし老化を早めている原因だと考えると、老化のスピードを穏やかにすることは可能です。
そのためのエイジングケアとしては、活性酸素を増やさないように食事内容や睡眠の質などの生活習慣を見直し、ストレスを和らげるなどの工夫をし、肌のターンオーバー周期を整えることが重要です。
スキンケア製品は、肌本来の機能である、外部からの刺激や異物の侵入などから体を守るバリアの役割を補うもので、成分も肌の最も外側にある角質層までしか届かず、体内までうるおいを届けることはありません。
肌はターンオーバーで、内側の細胞から表面の皮膚に押し上げられて角質としてはがれ、新しい細胞に生まれ変わっている部分です。丁寧なケアをしても、肌の根本から整えることにはならず、表面的に整えている状態です。
本当のエイジングケアとは、抗酸化成分などのアンチエイジングに必要な成分をしっかり消化吸収できるよう胃腸のはたらきを整えることや、コラーゲンを減らさないように女性ホルモンのバランスを整えることなど、体の中から体質改善をすることなのです。
このような体の中からアプローチする体質改善は、漢方が得意な方法です。
脱老け顔を目指すなら漢方的エイジングケアがおすすめ
漢方ではシワやたるみといった不調は、肌に潤いをあたえる「血」と「水」や、肌のハリを保つためのエネルギーの「気」が足りない状態が引き起こすと考えます。
漢方によるエイジングケアで、期待される効果は以下のようなものがあります。
腎のはたらきを補う漢方薬は、老化のスピードを緩やかにします。
ホルモンバランスも整うので、血色の良い艶のある肌への改善が期待できます。
脾のはたらきを補う漢方薬は、消化吸収の機能を改善し、ビタミンなどの抗酸化物質の吸収ができるようになります。「気・血・水」のバランスが整い栄養が行き届くので、肌のハリだけでなくシミやくすみの改善も期待できるでしょう。
肺のはたらきを補う漢方薬は、「気」と「水」を身体中にバランスよく広げ、肌の潤いや肌のバリア機能や免疫力を高めます。
漢方薬局で肌だけでなく全身のエイジングケアを
漢方のエイジングケアは体の中からアプローチするため、肌トラブルの根本原因から改善します。
この記事を読んで漢方でエイジングケアをしてみよう、気になると思った方は、専門の知識のある漢方薬局に相談することをおすすめします。
エイジングケアに必要な漢方を処方するには、不調の根本原因となる体質や生活習慣は人それぞれ異なるため、専門の知識を必要とします。
漢方薬局では「弁証論治」という漢方の理論で、お悩みの症状、体質、生活習慣などの情報から体質を見極めて、その人にぴったりの漢方薬を処方します。
漢方薬局とドラッグストアで販売される漢方薬は、同じ名前でも効果が違います。
有効成分を丸ごと取ることができる、生薬を煎じた「煎じ薬タイプ」を処方してくれる薬局を探しましょう。
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エイジングケアで健康を取り戻し、自信を持ってマスクを外せるお手伝いをいたします。