肺がんで胸水がたまってつらい方へ。治療に漢方薬を使ってみませんか?

「肺がんで胸水がたまって息苦しい」
「胸水の管理がうまく行かず、病院で治療が難しいと言われた」

肺がんによる胸水でつらい思いをしている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

肺がんで胸水がたまるのはがんが進行した状態で、病期はステージⅣといわれています。
抗がん剤治療で体の機能が衰えていたり体力が落ちたりして、負担の少ない胸水治療を探している方もいらっしゃると思います。

今回は肺がんによる胸水の治療について、東洋医学の考え方や漢方薬での治し方・メリットなどについて解説します。

肺がんで胸水がたまる仕組みと症状について

肺がんが進行すると胸水がたまり、咳など自覚症状が現れてきます。
なぜ肺がんで胸水がたまるのか、胸水がたまるとどのような症状が出るのか詳しくみていきましょう。

肺がんで胸水がたまる仕組み

胸水は健康な人にも10~20mL程度存在しています。
胸水は肺の表面を覆う胸膜と、肋骨と背骨で囲まれた胸郭の内側を覆う胸膜の間の胸腔内にあり、肺の動きを滑らかにする働きがあります。

健康なときは、胸膜の毛細血管から水分を排出したり再吸収したりしているため、胸水の量は一定に保たれています。
しかし肺がんが進行して、がん細胞が肺を超えて胸膜まで広がると胸膜が炎症を起こし、水分の排出量が増えたり再吸収がうまく行えなかったりして、胸水がだんだんたまってきます。
肺がんなどがんによって異常に胸水がたまった状態は、がん性胸膜炎と呼ばれています。

胸水がたまったときに現れる症状

肺がんで胸水がたまって初めにみられる症状は、胸の違和感や咳です。
胸水が増えてくると肺胞が押しつぶされるため、息苦しさ・呼吸困難がみられるようになります。
また胸郭側の胸膜には神経が通っているため、がん細胞が増えると痛みを感じることもあります。
胸水がかなりたまると心臓も圧迫するため、心不全を起こすことがあり大変危険です。

そのため胸水は早めにコントロールを行います。
肺がんによる胸水には血液中のタンパク質が多く流出するため、全身の栄養状態が悪くなります。
胸水が多量にたまると、肺がんそのものの薬物治療が行えなくなります。
体力があるうちに胸水への対処が必要です。

肺がんによる胸水の一般的な治療方法

肺がんによる胸水について、西洋医学の一般的な治療方法と問題点を解説します。

胸水の量が少なかったり自覚症状がみられなかったりする場合は薬物治療を行い、胸水が増えないようにしていきます。
しかし胸水が多量だったり呼吸困難など症状が強かったりするときは、入院して外科処置を行います。
外科処置には「胸腔ドレナージ」と「胸膜癒着術」があります。

  • 胸膜ドレナージ
    胸膜ドレナージは、肺に管を通してたまった胸水を排出させる方法です。
    一気に胸水を抜くと肺水腫の引き金となり危険なので、少量ずつ時間をかけて排出していきます。
    しかし一度胸水を抜いても、がん細胞が胸膜に残っているため再発する可能性があります。

    また肺がんによる胸水には血液中のタンパク質が多く流出しているため、何度もドレナージをくり返すと体力が低下してしまいます。
  • 胸膜癒着術
    胸膜癒着術は、胸膜ドレナージをくり返す恐れのある患者さんへ、胸水が再び溜まらないように肺と胸郭の胸膜どうしを癒着させる方法です。
    ドレナージで胸水を排出させた管から薬剤(タルク・テトラサイクリン系抗菌薬・OK432など)を胸腔内に注入し、胸膜を癒着させます。
    薬剤を注入した副作用で発熱や胸の痛みが生じることがあります。
    なかにはうまく癒着しないケースや、残ったがん細胞がリンパ管に浸潤し「癌性リンパ管症」を起こすケースもあります。

東洋医学から見た肺がんによる胸水と漢方薬を使うメリット

東洋医学と西洋医学の治療では大きな違いがあります。

西洋医学では病因に応じた標準治療がベースで、どの患者さんもシステム化された治療を受けるのがほとんどです。そのため患者さんによっては強い副作用が出たり体力が消耗したりすることがあります。

一方、東洋医学には、治療原則のひとつに「正気」を高めて「邪気」を取り去るという考え方があります。
正気は体力や抵抗力のことで、邪気は人間にとって不都合なものや害を及ぼすものを指します。
「正気」を高めるのを優先するのか、「邪気」を取り去るのを優先するのか、患者さんの背景や病状によって治療に使う漢方薬や養生法が決まります。
そのため漢方薬を使った治療は副作用が生じにくく、体への負担がとても少ない利点があります。

肺がんによる胸水の東洋医学的な見方

東洋医学からみた肺がんによる胸水の証と、漢方薬での治し方についてみていきましょう。

肺がんで胸水が溜まるのは、東洋医学では呼吸器系に水が停滞する痰飲ととらえます。
漢方薬は化痰薬を使って余分な水分を取り去り、たまった胸水を減らしていきます。

胸膜ががん細胞によって炎症を起こしている状態は、東洋医学では炎症により熱がこもっている熱毒ととらえます。清熱解毒する漢方薬を用いて胸膜の炎症を抑え、胸水が増えないようにします。
がん細胞が肺を突き抜け胸膜まで広がった状態は、血行不良で体が冷えていることが多く、東洋医学では血流が停滞している瘀血ととらえます。
漢方薬は駆瘀血薬を使って血の滞りと冷えを改善し、肺がん細胞への抵抗力を高めます。

胸水が溜まったり血行が悪くなったりするのは、東洋医学では血や水を巡らせる力が弱くなっている状態で気虚ととらえます。
気を補う漢方薬を用いてエネルギー不足を解消し、血や水の流れを改善します。

実際には複数の証がからんでいることがあるため、患者さんの状態に合わせて漢方薬を選んでいきます。

漢方薬で肺がんによる胸水を治療するメリット

漢方薬で治療を行うと、肺がんによる胸水の治療のほかに以下の効果も期待できます。

  • これまでの治療で落ちた体力を回復させる
  • 肺がんに対する免疫力を高める
  • 抗がん剤などの副作用を軽減する
  • 西洋医学の治療効果を高める

漢方薬の治療は、人間が持つ自然治癒力を回復させることが原則です。
肺がんで胸水がたまる体質は、体のあらゆるバランスが乱れて悪循環になっていることに起因しています。
そのため漢方薬を用いて自然治癒力の発揮を妨げる要因を取り除いて足りないものを補い、体全体のバランスを整えていきます。
結果として、胸水の管理ができるとともに、免疫力の向上や生活の質の改善も行えます。

肺がんの胸水治療に漢方薬が活用できる

肺がんが進行して胸水がたまると咳や息苦しさが生じるため、早めにコントロールが必要です。
一般的な肺がんの胸水治療では症状の再発・体力低下・処置による副作用がみられるケースがあり、体に大きく負担がかかるのがネックとなります。
漢方薬を用いると体のバランスを整えながら治療を行うため、肺がんによる胸水を管理できる上に、体力回復や免疫力向上にもつながります。

漢方薬で肺がんの胸水を治療したい場合は、胸水で現れている症状や肺がんの治療状況は患者さんごとに異なるため、次の2つのポイントに力を入れた医療施設を探しましょう。

ひとつはカウンセリングに十分な時間を取ってくれる医療施設を選ぶことです。
肺がんによる胸水は時間の経過とともに状況が変わります。
その人に合った適切な漢方薬を選ぶために、患者さんのおかれている状況を的確に把握することはとても重要です。

もうひとつは自社製造の煎じの漢方薬を用意できる医療施設が良いでしょう。
製品化された錠剤や顆粒剤と比べて有効成分をよりしっかり摂取できます。

また健康保険を利用しない自由治療なので、保険適用外の薬も幅広く使用できます。
そのため一般の医療施設では漢方薬の効果が実感できなかったケースでも、患者さんごとの体質に応じた漢方薬に巡り会うことが期待できます。

そのような医療施設がお近くにないときは、私たち「漢方専門なつめ薬局」へご相談ください。
なつめ薬局では対面のほかに電話やオンラインによるご相談も受け付けております。

どのような相談方法でも丁寧なカウンセリングを行いますのでご安心ください。
さらに手間のかかる煎じの作業をこちらで行い、一回分ずつパックしてお渡しするので、本格的な煎じの漢方薬をお手軽に飲むことができます。

肺がんで胸水がたまってお困りの方は、ぜひ漢方専門なつめ薬局までご連絡ください。
息苦しさなどつらい症状を緩和し体力を回復させ、体調管理のお手伝いをいたします。

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