【葉酸】が【妊娠】の可能性を上げる?

漢方専門 なつめ薬局の薬局長藤本です。
あなたが赤ちゃんを望んでいるのであれば、きっと【葉酸】という名前を聞いたとこがあると思います。
妊娠期の葉酸欠乏により胎児に神経管閉鎖障害が生じたり、無脳児の発生リスクが高まる為、現在厚生労働省は妊娠を計画している女性に対して1日0.4mg以上の摂取を勧めています。
葉酸は水溶性のビタミンB群の一種で、広く食品に含まれており、日本においては通常の食生活をしていれば摂取不足の心配はほぼありません。
ですが、妊娠や授乳によって必要量が普段の2倍近くに増えてしまうので、この時期には特に欠乏に注意が必要になります。
今回はこの【葉酸】と【環境ホルモン】と【不妊】についてのお話です。
という記事はすでにお読みになりましたか?まだの方はこちらをお読みください。
その記事の中で、環境ホルモンの一つであるビスフェノールA(BPA)について
精子数や性ホルモンレベルの低下に関係している
尿中のBPA濃度が高い女性は体外受精の成績が悪くなる
そして大豆食品がそのマイナスの影響を緩和してくれる
というお話をしましたが、実は葉酸にも大豆食品と同様の効果があるのです。
ハーバード大学の研究では以下の様な結果が出ています。
体外受精を受ける女性を、食事からの葉酸摂取量の多いグループと少ないグループに分けてその治療成績をみたところ
葉酸摂取量が多い女性 → 尿中のBPA濃度が高くても低くても、治療成績に影響はない
葉酸摂取量が少ない女性 → 尿中のBPA濃度が高いほど、治療成績が低くなる
つまり、葉酸を食事でしっかり摂れていない方は環境ホルモンによる影響を受けやすくなっており、逆にしっかり摂れていれば環境ホルモンのマイナス要素が打ち消されているのです。
葉酸は、胎児の正常な成長に必要なだけでなく、環境ホルモンから母親となるべき身体を守ってくれる物でもあるのですね。
葉酸はほうれん草やブロッコリー、モロヘイヤなどの緑黄色野菜や、果物、レバーなどに多く含まれています。
が、長期保存による酸化で壊れてしまうので出来るだけ新鮮な物を食べるように心掛けてください。ビタミンCと一緒に摂ると吸収率が上がりますよ。
水溶性のビタミンなので、茹でてしまうと上手に摂取出来ない可能性があるので、蒸したり炒めたりと調理方法にも注意が必要です。
食べ物は色々な物を取ることで相互作用が生まれます。
栄養素単品を摂るのではなく多くの種類の食材を摂って身体を作っていってくださいね。
妊娠する為に大切なことは、親となる身体にきちんと赤ちゃんの受け入れ態勢が調っているかです。ダイエットなどしていては葉酸も足りなくなってしまいますよ。
これから病院で治療を始めようと考えている方は、治療の期間を短くする為にまず初めに身体の土台を作る事が大切。
長い間不妊治療を続け体外受精でも中々上手くいかず、肉体的にも精神的にも疲れてしまっている方はその身体と精神のフォローに、漢方薬がお勧めです。
漢方専門 なつめ薬局の本格的な煎じの漢方薬があなたの身体を妊娠に近付けます。
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