【自律神経失調症と漢方/札幌】自律神経失調症との向き合い方

札幌、漢方のなつめ薬局/中央区、藤本です。

あなたは、原因不明の体調不良に悩んでいませんか??

ふと気づくと動悸や息苦しさを感じ、普段はだましだまし過ごせていても、ひどくなってくると外に出るのが怖くなったり、混んでいる乗り物に乗れなくなったりして学校や仕事も休みがちになったり、だるさや疲れがなかなか抜けず、無気力になったり、それなのに夜なかなか寝付けなかったり…。
病院を受診しても特に異常は見つからず、これは気のせいなのでは?と思われている方、それは決して気のせいなのではなく自律神経の乱れからくる自律神経失調症という病気かもしれません。

今日は、この『自律神経失調症』にまつわるお話をしたいと思います。

そもそも自律神経とは??

自律神経とは、内臓や血管をコントロールしている神経で、体温、汗、呼吸、血圧、心臓の動きなど、自分の意思で動かすことができないものは自律神経が司っています。
この自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあります。

【交感神経】
主に緊張やストレスにさらされる日中優位に働きます。
心拍数を上げたり、血管を収縮させ筋肉を固くしたりするので、勉強や仕事、スポーツ、家事育児をテキパキこなす事ができるのは、交感神経が働いてくれるおかげです。

【副交感神経】
活動が穏やかになる夜に優位になります。
心拍数は下がり、血管がひろがり筋肉は柔らかくなるので、疲労回復や病気や怪我を治すのに役立っています。

このようにどちらの神経の働きも、私たちが生きていく上で必要不可欠な働きをしていますが、どちらか一方の働きが良過ぎても、悪過ぎても人間は不調になってしまいます。
交感神経と副交感神経が丁度良く働いてくれるお陰で私たちは、日々イキイキと過ごせるのです。
つまり・・・この二つの神経は、天秤の様な仕組みでバランスを取ってくれている訳です。

例え、どのような変化があったとしても、その天秤のバランスの良さが私たちの心と体の健康を一定に保ってくれているわけです。

ここで少し漢方についてのお話をしましょう。

東洋医学の考え方

自律神経失調症について東洋医学、漢方の世界では・・・

【気】エネルギー
【血】血液
【水】体液

この3つが関係していて、そのバランスが取れている事が心身の健康につながり元気が保てる。
つまり、それがアンバランスだと不調につながるという訳です。
中でも【気】の力が不足すると【血】や【水】が巡らなくなったりストレスが溜まりやすくなったりと、それが引き金で最終的には鬱病をも引き起こしてしまうこともあるので、特に重要な働きをしていると言えるでしょう。

【気】【血】【水】の乱れる原因と主な症状

体調不良の原因は、人それぞれ多岐に渡りますが

よく言われるのが

  • ストレス
  • 不規則な生活
  • 食生活の乱れ
  • ホルモンの乱れ
  • 季節や環境の変化

などの後天的な原因から、生まれつきに備わった体質が乱れやすくなり症状が出てくるケースです。

症状は、その人の心や身体の弱い部分に出やすく、

主な症状としては

  • 動悸、息苦しさ
  • 眠れない
  • 肩こり、冷え
  • めまい、立ちくらみ
  • だるい、疲れやすい
  • お肌の乾燥、かゆみ

など、身体の不調はもちろん その他には

  • イライラ、不安
  • 無気力、無関心
  • 集中力、記憶力の低下

といったような気持ち・精神状態に症状が出る事もあります。
このように原因や症状の出方は一つではないことも多く、一度に様々な不調が現れることが多いのも自律神経失調症の特徴なのです。

お薬の効果と問題点

自律神経失調症でお悩みの方の中には、

『一体いつまで、このお薬を飲み続けなければいけないのだろう?』
『お薬に頼らないと元の健康を取り戻す事はできないのだろうか?』

といったような不安を毎日抱えながらお過ごしの方もおいでかと思います。

実際、なつめ薬局の患者さんの中には自律神経失調症で、病院のお薬に頼らない心身を求めて、ご来局いただいている方が数多くいらっしゃいます。

身体に異変を感じたら、まず真っ先に思うことは病院に行くことですよね。

自律神経が乱れて心身の不調を抱えている方が医療機関を受診した場合、症状として動悸や息苦しさを感じている方には精神安定剤、眠れない方には睡眠導入剤が処方されるのが一般的です。

これらのお薬は、確かにつらい症状を一時は和らげてくれますし楽にもしてくれます。
ただ心配なのは飲み方を誤ったり、繰り返しの服用を続け過ぎてしまうと普段の生活に支障をきたすような副作用を起こすこともあるので服用の仕方には注意が必要でしょう。

特に副作用で多いのは、【眠気】です。
車の運転や、機械の操作などをする方ですと、重大事故につながる恐れがあります。

また、【集中力低下】もよく起こる副作用です。
【依存】が問題になることもありますね。
挙げればきりがないほど、病院のお薬には副作用があるのが現実です。
また、それだけのリスクがあっても、効果を実感できるなら良いのですが、効果を感じないケースもあるのは残念なところです。

人は、その時その時で今現在の苦痛やせつなさが治まれば「治った!!」と思うもの。

病院へ行き処方された薬を飲んで症状が緩和。
これは非常に喜ばしいことながら時間の経過によって、「また症状が出てきた・・・」という経験もあるのではないでしょうか。

このように一度治ったと思っていても繰り返し症状が出てくるのは結局、完治はしていないということです。

病院治療で効果を感じない人、病院の薬で副作用が心配な人、繰り返し症状が出る人には、漢方薬治療が有効なケースが多いです。

東洋医学の考え方に基づいた漢方薬は、その人が持つ本来の自然治癒力を引き出します。

漢方薬治療は、原因や症状が複数現れる事の多い自律神経失調症を根本から改善していくのに適した方法の1つです。

漢方専門 なつめ薬局では、お悩みの症状や生活習慣についてお話しをじっくりとお伺いして、ご自身の体質、症状に合った漢方薬(生薬を煎じた液体タイプ)を自社製造しております。

今、色々な症状が辛く、たくさんのお薬を飲んでいる方でも、漢方薬を服用する事で、そのお薬の種類や量を徐々に減らしていけるという可能性が秘められています。
自律神経失調症で、日常生活やお仕事に影響が出ているならば、漢方治療で根本的な体質を整える事が必要です。

お困りの方は私達、【漢方専門 なつめ薬局】にご相談くださいね。

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