私たちの薬局では、掌蹠膿疱症の漢方相談をたくさん受けていますが、胸・鎖骨のあたりに強い痛みを訴える方が時折いらっしゃいます。
これは、掌蹠膿疱症性骨関節炎(しょうせきのうほうしょうせいこつかんせつえん)と言い、掌蹠膿疱症の合併症の一つです。
掌蹠膿疱症性骨関節炎とは?
掌蹠膿疱症は一般的には皮膚の病気・症状なのですが、合併症に骨関節炎があり、掌蹠膿疱症性骨関節炎があると、胸の中央や鎖骨、その他の全身の関節、もしくは骨に、非常に強い痛みが現れます。
皮膚症状で日常生活がただでさえ困難なのに、さらに日常生活が困難になってしまうのです。
痛みの部位が、胸の辺りですので、心筋梗塞や狭心症と間違えられ、対処が遅れる場合がありますし、
対処が遅れると、症状は進行し、関節が変形することもあります。
変形した関節は元に戻すことはできませんので、そうなる前に早期に対処が必要です。
この記事をご覧のあなたも、
・腕を動かしたり寝返りをうつだけで痛みが生じる
・ビリビリ、ズキズキ、ジンジンするような痛みがある
といった症状が出ていないでしょうか?
骨関節炎の原因と治療
掌蹠膿疱症性骨関節炎の治療には、やはり元となる掌蹠膿疱症を改善する必要があります。
対処療法として鎮痛剤などを服用する場合もありますが、鎮痛剤の効果はあまり期待できず、鎮痛剤の副作用もありますので、本質的な治療・取り組みが大切です。
掌蹠膿疱症の一般的な治療法としては、塗り薬による治療(ステロイド軟膏、活性型ビタミンD3軟膏など)や抗生物質、部分的な紫外線療法などがありますが、実はこれも対処療法です。根本的な治療ではありません。
では、どのように治療をするといいのでしょうか?
身体の内部から性質を改善する取り組みが必要で、その方法の一つに漢方薬という選択肢があります。
私たち、札幌の漢方専門 なつめ薬局は、掌蹠膿疱症の相談を多数受けてきました。
漢方理論的に、この病気を分析すると、漢方医学の「湿」「熱」にトラブルが有ることが多いですので、そこに対して漢方薬でアプローチする事で、驚くほど良くなります。
とは言いましても、個別の体質などによって漢方薬を使い分ける必要があります。漢方を服用する際は、漢方薬を自社製造するほど漢方理論に詳しい所にご相談ください。