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【不妊と漢方/札幌】多嚢胞性卵巣症候群でも妊娠できますか?

【不妊と漢方/札幌】多嚢胞性卵巣症候群でも妊娠できますか?

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多嚢胞性卵巣症候群でも妊娠できる?

最近、「多囊胞性卵巣でも妊娠できますか?」というお問い合わせが増えています。

特に妊娠、出産をご希望の方は、多囊胞性卵巣という病気をほおっておくと妊娠のタイミングを逃してしまいがちになり、気がつくと年を重ね安全に出産できる時期をも逃してしまうかもしれません。

少しでも早い時期に妊娠、出産に向けた身体づくりをしていくことが大切です。

そこで、今回は多囊胞性卵巣症候群とはどのような病気なのか?多囊胞性卵巣症候群でも無事に妊娠、出産ができるのか?についてのお話です。

女性ホルモンの役割

妊娠のカギは女性ホルモンが握っています。

まず女性ホルモンの働き、生理や妊娠の仕組みについておさらいしてみましょう。
女性ホルモンとは、ご存知の通り女性ならではの身体の機能や美しさをコントロールしているホルモンです。

毎月の排卵や生理、妊娠、出産が可能になるのは、全て女性ホルモンの働きによるものです。

一般的に女性ホルモンは卵巣から分泌されます。
○卵胞ホルモン(エストロゲン)
○黄体ホルモン(プロゲステロン)
という二種類のホルモンです。
この二種類のホルモンの働きは、脳の視床下部と下垂体という部分から分泌されます。
○性腺刺激ホルモン放出ホルモン
○卵胞刺激ホルモン
○黄体形成ホルモン
などがコントロールしています。

卵胞ホルモンと黄体ホルモンが分泌されることで、約28日周期の生理のリズムができあがります。

この二つのホルモンの分泌は視床下部と下垂体、卵巣がバランスよく働き合う事によってコントロールされています。

1)視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモンが分泌され、下垂体を刺激します。

2)下垂体から卵胞刺激ホルモンが分泌されます。

3)これを受けて卵巣内の卵胞が成熟するとともに、卵胞から卵胞ホルモンが分泌されます。

4)卵胞ホルモンの分泌が排卵直前にピークになると、その情報を受けた下垂体から黄体ホルモンが分泌され、子宮内膜を厚く柔らかく整えて受精卵を向かい入れる準備をします。

妊娠しなかった時は生理として子宮内膜が血液と共に体外へ排出されます。

よって、女性にとっての生理は妊娠のために必要な身体が発するサインです。そして、その生理の要が女性ホルモンという訳で実に重要な役割を持っているのです。

多嚢胞性卵巣症候群とは?

多嚢胞性卵巣症候群は、生理周期が長いケースはありますがその疾患だからといって生理がないということではありません。

本来、疾患卵巣の中にある卵胞はそのうちの一つが成熟して排卵されるのですが、多嚢性卵巣の場合は卵巣の中で卵胞が連なって詰まってしまいどれも成熟せず、排卵しにくい状態になってしまうという疾患です。

排卵しにくい状態になる事によって卵巣が硬くなり、ますます排卵を誘発できず悪循環に陥ることになってしまいます。
近年、若い女性の約20〜30人に一人が多嚢胞性卵巣症候群に悩んでいると言われています。

多嚢胞性卵巣症候群は決して珍しい疾患ではないのですが、排卵がしにくい状態の身体になっているため無排卵月経や不妊に繋がる事が多い疾患です。

しかし、決して妊娠ができないという疾患ではありません。

特に妊娠・出産をご希望される方は、なるべく早い時期に治療して妊娠・出産に向けた万全な身体づくりをすることが最も重要です。

多嚢胞性卵巣症候群の原因と症状

太り気味の人、血糖値が高めの人、男性ホルモンの多い人に多く見られる傾向があると考えられており主な原因は次のとおりです。

【  原   因  】

1)日常生活でのストレス
2)食生活の乱れ
3)糖代謝及び内分泌の異常

これらの原因は、密接な関係にあり日常生活のストレスが食生活の乱れに繋がり、食生活の乱れが糖代謝及び内分泌の異常を引き起こす。そしてまたストレスが溜まりという悪いサイクルを生み出してしまうのです。

多嚢胞性卵巣症候群は、ホルモンに大きく左右される疾患です。です。

糖代謝の異常や内分泌の異常は、卵巣での男性ホルモンの異常分泌にも繋がり、女性ホルモンとのバランスが崩れて卵胞の発育に大きな影響をおよぼす可能性があります。

また、ホルモンバランスを崩してしまう要因の1つに自律神経の乱れが関係してきます。自律神経の乱れを治すことも多嚢胞性卵巣症候群を克服する為の重要なポイントの1つです。

主な症状は次のとおりです。

【  症 状  】

1)生理不順や無月経

2)不正出血

3)男性ホルモンの分泌による多毛やニキビ(ホルモンバランスの乱れ)

このような症状により排卵日が安定しなかったり、自力での排卵が困難になったりすることからタイミングがつかみにくく上手く妊娠に繋がらないケースが多いのです。

一般的な治療方法と漢方薬治療との違い

不妊治療の一般的な病院治療には、排卵誘発剤で排卵を促したり、腹腔鏡手術で卵巣の表面に穴をあけ卵子を出しやすくする治療があります。

ただ、たくさんの卵子が育ってしまう場合もあり効果の持続期間は1年位でそれほど長い間の効果が期待できないのも実情です。
病院での不妊治療になると精神的、金銭的負担が大きく断念してしまう方も多いでしょう。

そのことが悩みの種になりストレスを抱えてしまっては、元も子もありません。

病院治療を受けて排卵誘発剤で排卵を促したり、腹腔鏡手術を受けたとしても本来のご自身の身体がダメージを受け過ぎては、いざ妊娠!いざ出産!となった時のことを考えると心配や不安が募るばかりですよね。

ダメージは、少ないに越したことはありません。

そこで、もう1つの手立てとして有効的なのが漢方薬治療です。

漢方薬治療が一般的な病院治療と違う点は、妊娠・出産に向けて土台となる身体を根本的に作り上げていく点にあります。

漢方薬治療は、自らの持つ自然治癒力を高める治療法です。

免疫力を向上させたり、ホルモンバランスを整えたりしながら妊娠及び出産に向けた身体の土台作り」に効果を発揮します。

しかも漢方薬は、ホルモンバランスを崩す要因である自律神経の乱れについても緩和させるのに有効的です。

病院治療の際での精神的な苦痛や金銭的なことなどから来る不安で、安定しない心身の状態を本来のよりよい状態へと導き改善してくれると言っても過言ではないのです。

増してや、これから生命を宿し新しい生命を誕生させるお身体です。

そのしっかりとした身体の土台づくり、母体保護には精神的安定は必須です。

穏やかな心持ちで妊娠、出産に向けた準備をして行きたいものですね。

妊娠・出産に向けた身体づくり

まず、妊娠・出産に向けた身体づくりにあたり、多嚢胞性卵巣症候群の原因をご覧いただければお解りのとおり、太り気味であったり血糖値が高い方に多く症状がみられるという傾向なのは肥満、糖尿病、高血圧にもなりやすいというリスクがあるということです。

妊娠・出産に備える身体の土台づくりをしていく上では、生活習慣病も回避していくことも大切ですね。

1)バランスの取れた食生活
2)適度な運動
3)血の健康を保つ

太り気味の方や血糖値が気になる方は、治療の第一歩としてバランスの取れた食生活と適度な運動で減量を試みましょう。5%程度の減量でも排卵や妊娠率は上がります。
バランスのよい食生活と適度な運動を心掛ける事によって心身のバランスを整えて、妊娠・出産に備えた身体づくりの基盤を整えましょう。
東洋医学の観点からすると、妊娠に最も大切なのは【血:けつ】が健康であるという事です。

この【血】は、血液の事はもちろんですが「身体の各所に栄養を与える」という意味も含まれているのです。【血】が不足するとホルモンバランスが崩れやすくなり、生理不順、妊娠しにくいという問題を招いたり【血】の巡りが悪いと卵巣や子宮の機能に悪影響を与えてしまいます。

漢方薬は、血の流れを良くして滞りをなくすことにも役立ちます。
【血】の健康を保つ為にも、ご自身のお身体にあった漢方薬をしっかりと服用しながらバランスの良い食生活と適度な運動を心がけて積極的に取り組みましょう。

なつめ薬局へのお問合わせ

漢方専門 なつめ薬局では、カウンセリングでじっくりとお話を伺いご自身の体質に合った漢方薬を自社製造しております。
実際に多嚢胞性卵巣症候群でお悩みの方のご相談も増えており、なつめ薬局の自社製造の漢方薬で症状が改善され妊娠し、無事にご出産された方も多くいらっしゃいます。
妊娠・出産をご希望の方、多嚢胞性卵巣症候群でも妊娠できるのか?と不安を抱えていらっしゃる方はご相談下さいね。

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