妊活の第一歩!漢方で基礎体温を改善する

妊娠を望んでいるのになかなか恵まれずに不妊に悩んでいる方にとって、基礎体温はとても大切なカラダの情報です。

さまざまな症状や困りごとをカラダ全体から診る漢方治療では、継続してカラダの状態を確認できる基礎体温グラフはとても貴重なデータとなります。

漢方から考える基礎体温

そもそも 基礎体温とは、人間が生きていくうえで必要最低限のエネルギーしか使っていない状態の体温のことです。しっかりと睡眠をとって目覚めたときの体温を測るのがよいとされています。

女性は、生理周期によって基礎体温が変化します。
健康なカラダの基礎体温は、低温期と高温期の2層にきれいにわかれています。
排卵期がわかるので、妊娠しやすいタイミングを予測することが可能です。

ところが不妊に悩んでいる方の多くは、この基礎体温のパターンが理想的な2層になっていません。

低温期からダラダラと上昇して高温期になるのでは排卵日がわからないパターン、低温期や高温期が短いパターン、高温期の途中で低温期になってしまうパターン、ジグザグで基礎体温の変動が激しいパターンなど、さまざまな基礎体温のパターンが見られます。

基礎体温のパターンは、カラダの中を知るとても貴重な情報源です。
西洋医学的に見ると、排卵はありそうか、女性ホルモンの分泌期間が正常か、卵巣の働きは悪くないか、などを知ることができます。

そして東洋医学の観点では、基礎体温のパターンは排卵やホルモンの状態がわかるだけでなく、あなたの体質と関連しています。

東洋医学には、気・血・水というカラダを健康に保つために重要な3つの要素があります。
不妊 では、特に気や血と強く関連しています。
また、東洋医学における内蔵の考え方である五臓(肝・心・脾・肺・腎)のうち、老化と関連する腎も不妊と大きく関係しています。

基礎体温のパターンを見れば、気や血は不足していないか、きちんとめぐっているか、腎のはたらきは弱っていないか、陰陽のバランスは整っているか、などカラダの中が健康で妊娠できる状態に整っているかがわかるのです。

生理周期 と 漢方治療

東洋医学には陰陽という考え方もあります。
自然界のさまざまな法則は、性質が相反する2つの要素で成り立っているというものです。

女性の1か月のカラダの変化を陰陽でみてみると、低温期が陰となり、陰が極まったところで排卵が起こり(排卵期)って、陽に転じて高温期へと変化します。
そして、陽が極まると月経が起こり、陰へと転化するのです。

月経期は、不要となった月経血や子宮内膜をカラダからすべて出し切ることが大切です。
体内に残ってしまうと、血のめぐりが悪くなります。

低温期は、卵子が育つ大切な時期です。
陰と血が十分に満ちることで、質のよい卵子と厚い子宮内膜ができあがります。

排卵期では、陰から陽に転化します。
スムーズな排卵をするためには、気や血が活発に働かなければなりません。
また腎のはたらきも重要になってきます。

高温期は、受精卵が着床しやすくするために、体温がしっかりと上がりカラダが温まっていることが大切です。
そのため、きちんと陽に転換している必要があります。
また着床した後に受精卵に十分な栄養を与えるためにも、腎の補給もしていきます。

若くても 基礎体温の乱れは放置しないようにしよう

なかなか妊娠にいたらない方の多くは、気虚、血虚、気滞、腎陽虚、腎陰虚などの体質になっています。
しかも、ほとんどの方はどれかひとつの体質に当てはまるのではなく、いくつかの状態が複雑に混ざりあっています。

体質を整えて妊娠できるカラダへと変化するためには、健康的な食生活や適度な運動などの日常にも気を配り、ストレスを減らしていくことが大切です。
また、冷えると気が不足したり血のめぐりが悪くなったりするので、妊活には大敵です。

これらの日々の気配りは重要ですが、それだけでは一度崩れてしまったバランスを戻すのは大変です。
漢方 は、これらの不足を改善してめぐりをよくするお手伝いをします。

不妊の原因となっているカラダの状態はお一人おひとりで違います。
そのため、あなたのカラダの状態によく理解して、あなたにあった漢方を自社で煎じてくれる漢方薬局を選びましょう。

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