【妊活】基礎体温のグラフがガタガタになる!高温期と低温期がない!不妊につながる不安定な基礎体温の原因と改善方法

基礎体温のグラフは、体の状態を教えてくれる大切な情報です。グラフを見るポイントがわかれば、不妊の原因につながる体の不調を教えてくれます。
理想の基礎体温のグラフの形はありますが、理想の形でなければ妊娠できないということではありません。しかし、自分の基礎体温を理想の基礎体温のグラフと比較し、体の状態を客観的に分析して、整えていくことが妊娠への近道となります。
この記事では妊娠しづらい体調のときに現れる「基礎体温がギザギザになる」「高温期がなく、グラフが二相にならない」という基礎体温のグラフの原因、改善方法についてお伝えしていきます。
基礎体温がギザギザになる
強いストレスがあり、自律神経が乱れている方に多い基礎体温のグラフの形です。低温期から高温期の全ての時期で体温が安定せず、上がったり下がったりしています。
西洋医学の観点からみると、「月経前症候群(PMS)」「自律神経失調症」「高プロラクチン血症」などの診断を受ける方にこのような基礎体温のグラフがみられます。
中医学では、「気滞(気が滞っている)」の状態です。「気」が体をしっかり巡ることで、「血」や「津液」が全身を巡り、栄養や酸素を全身に届け、老廃物を回収することができます。つまり、「気の滞りが起こると血や津液も滞り、瘀血(血が汚れている)の状態になる」など、他の不調を引き起こすこともあります。
気滞の状態にある人は、ストレスを解消するなど、気分を発散し、気を巡らせることが大切です。
気滞の主な症状は「イライラする」「喉や胃がつかえている」「頭痛、肩こりがある」「胸焼けがある」「ゲップやガスが出やすくなる」などがあり、その主な原因は「ストレス」「悩みすぎる」「運動不足」などです。
気滞を改善するためには「悩みやストレスを解消する」「リラックスする」ことが大切です。
悩みやストレスになる原因を根本的に解消しましょう。信頼できる人に話を聞いてもらうこともよい方法です。もし人に話せない場合は、今のストレスの原因や気持ちを自由に紙に書き出し、客観的に見つめてみるのもいいかもしれません。
リラックスするには「ヨガやウォーキングといった、ゆったりとした運動をする」「ゆっくりとお風呂につかる」「リフレッシュできる柑橘系やラベンダー・ミントなどのアロマを焚いてみる」「深呼吸を意識的にする」など、自分が心地いい時間を意識的にとりましょう。
体調不良がない場合でも、起床時間や基礎体温の計測時間が毎日バラバラの時間になると、基礎体温がギザギザのグラフになることがあります。起床時間や睡眠時間を調整できる場合は、できるだけ同じ時間に起き、基礎体温を計測するようにしましょう。
高温期がなく、グラフが二相にならない
生理が定期的にあったとしても、排卵していない「無排卵」の可能性がある基礎体温のグラフです。低温期と高温期の基礎体温の差が0.3℃より少ない場合は、妊娠しづらい体質になっている場合も少なくありません。
西洋医学では、「卵巣機能不全」や「多嚢胞性卵巣」「高プロラクチン血症」の診断を受けている人にみられる基礎体温のグラフの形です。また、早発閉経となる場合もありますので、基礎体温のグラフが二相にならない場合は早い段階での病院の治療に加え、並行して漢方での治療をおすすめします。
ストレスや疲労がたまると、一時的に無排卵になることがあります。生活を整え、ストレス解消すると、数ヶ月で回復し、基礎体温が二相になることもあります。しかし、ご自分で判断せず、まずは信頼できる病院や漢方薬局にご相談ください。
中医学では、高温期がなく、グラフが二相にならない基礎体温の場合、「重度の瘀血(血が汚れて血流が悪くなっている)」「重度の血虚(女性ホルモンや血が不足している)」「重度の気滞(気が滞っている)」「腎虚(加齢や老化により、成長・発育・生殖に関わる腎の機能が不足している)」が影響していると考えます。
瘀血の症状として「目の下のくま」「しみやそばかすが目立つ」「肩こりがある」「便秘がちになる」「皮膚が黒っぽくくすむ」などがあります。
血虚では「動悸、息切れがある」「疲れやすい」「貧血がある」「白髪が混ざってくる」などの症状が現れます。
腎虚の症状は「老化により生殖能力が低下する」「記憶力が悪くなる」「耳鳴りがする」「経血の量が少なくなる」「生理が不定期になり、生理がこない月がある」などです。
下記6つは、瘀血・血虚・気滞・腎虚の体質の人におすすめの基本的な生活改善方法です。
・和食(まごはやさしい)を中心とした食生活の改善
・早寝早起きをし、良質な睡眠をとる
・適度な運動をする
・リラックスする
・考えすぎず、ストレスを溜めない
・体を冷やさない
基本的な生活改善に加え、「瘀血」体質にある人にはウォーキングをおすすめします。その他に冷えをなくし、血行をよくするためにお風呂の湯船につかって全身を温め、巡りをよくすることが大切です。
「血虚」の体質がある人は、食生活の改善が必要になります。赤身のお肉や鶏肉、卵など血をつくるのに必要な良質なタンパク質をとり、ビタミンやミネラルなどをバランスよく食事から摂取しましょう。旬の食べ物は栄養価が高いため、意識して取り入れるようにしてください。
「腎虚」の体質がある人は、足腰を冷やしすぎると腎を消耗するため、体を温かくし、冷えないように心がけましょう。食生活では「血虚」と同じく良質なタンパク質やビタミンやミネラルが摂取できるバランスのよい食事をとるようにしてください。また、消化や分解で内臓に負荷がかかり、老化を促進してしまうような食品添加物をたくさんつかった食品や揚げ物、酸化したお惣菜や白砂糖をつかったお菓子などをできるだけとらないようにしましょう。
漢方ができること
漢方は、現在の体の状態にあわせて足りないものは補い、過剰なものは取り除き、巡りのよい体にし、より妊娠しやすい状態への準備を整えることができます。
また、病院での治療が必要な場合には、漢方を併用することで、より治療効果を高めたり、弱っている部分を底上げしたり、西洋の薬の副作用を和らげたりすることができるのです。
妊活をしていて1日でも早く妊娠に繋がるように信頼できる専門家に相談したいという方は、一度お近くの漢方薬局に相談してみてはいかがでしょうか。
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