【不妊と漢方/札幌】妊活中のガタガタ基礎体温を改善する

札幌・漢方の、なつめ薬局、阿部です。
妊活をしようとしている皆さん、妊活中の皆さんは、基礎体温をつけていますか?
自分の体のことを知る方法のひとつに、基礎体温があります。
病院でも基礎体温をつけてくださいと言われることも多いと思いますが、基礎体温ついておさらいしておきましょう。
基礎体温とは
日本産婦人科医会のサイトによれば、
「女性が朝目が覚めたときに起き上がらず、寝たままの状態で舌の下に婦人体温計を入れて5分間はかった温度」
となっています。
基礎体温の測り方は、専用の婦人用体温計を使用しましょう。一般の体温計より若干値段はしますが、体温を0.00単位で測れます。この小さな単位まで表示する機能が、体の変化を教えてくれます。
基礎体温の正しいはかり方
正しく測るには、
1.同じ時間に朝目覚めたら動かずに測る。
2.寝た状態で、基礎体温計を下の舌に挟む。
3.計測音が鳴ったら(5分くらいが多いです)、数値を確認しグラフに記録する。
ここで注意ですが、目覚めてから動かないこと。動いてしますと体温が上昇し正しい測定・判断ができません。同じ時間に測るのも同じこと。時間帯によって体の状態が違います。もちろん体温も変わってきます。
基礎体温は1か月だけではなく、2~3か月をグラフにしましょう。3か月ほど基礎体温グラフをつけると、自分のリズムがわかってきます。グラフをつけるのが面倒な方は、スマートフォンのアプリと連動する体温計があるので、利用するといいでしょう。
基礎体温の見かた
基礎体温のグラフからわかることは、
生理日を第1日と数えて、
1. 生理中:1週目・低温期
黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌がなくなり、体温が下がります。血行も悪くなります。体調も悪く、腹痛・腰痛・頭痛・胸のハリ等で悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
2. 卵胞期:2週目・低温期
卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が高まります。排卵の準備をします。一番体調がいい時。とくに女性らしく心身共にきれいでいられる時期です。
3. 排卵日
体温が、「がくっ」と下がる日ですが、体温低下がはっきりしないこともあります。この日を境に高温期へ変化します。
4. 排卵後:3週目・高温期
黄体ホルモンの分泌が徐々に高まります。
5. 黄体期:4週目・高温期
黄体ホルモンの影響を強く受ける時期。
妊娠しやすいタイミング
排卵日の約2日前と言われています。精子の生存時間は約1週間あるので、排卵日の前から夫婦の時間をもうけ、女性の体内に精子を待機させておくと妊娠確率が上げることができます。つまり、卵胞期から排卵日にかけ、一番女性らしく調子がいい時にタイミングをとるのがいいのです。
【排卵日にタイミングをとるのが一番良い】と勘違いされてる方がいらっしゃいます。テレビCMや医師でも勘違いしてる方がいますので、ご注意ください。
基礎体温を毎日測るメリットは、いろいろありますが、実際に測定を始めると、予想しているよりも続けるのが大変です。
・朝起きられない。
・測定してもキレイな2相にならない。
・毎日つけるのが面倒。
・測定しなくても、排卵痛等で排卵日がわかる
等々、意外と大変な作業で、ネガティブに、ストレスに、感じる方も多いのではないでしょうか?
しかし、基礎体温は身体からのメッセージとも言えます。
環境や季節の変わり目、感情・ストレスさまざまな影響により基礎体温が変化します。ご自分の状態が、どのような状態で、どのような影響を受けやすいのか、を知る為の方法の一つです。
妊娠出産まで、ずっと測定する必要はありませんが、3か月ほどは計ってみる価値はあるものです。
とはいっても、
基礎体温をつけているのにキレイな2相にならない。排卵日がわからない。体温が低すぎる。変化が緩やかすぎてわからない等、があると、正直つらいですし、具体的に何をしていいのかわからない。取り組みをしたけれど、思うような結果が現れない。
というケースも多いです。そのような時は漢方という方法があります。
どのような漢方が良いのか?
最近はドラッグストアでも簡単に漢方を変えるようになりました。
でも、説明書きを読んで困ることありませんでしたか?
代表的なもので
・虚証:力が足りてない状態。体力が落ち病気への抵抗力がない
・実証:力が余る状態。体力があり病気への抵抗力もある
・寒証:熱が足りてない状態。冷え症
・熱証:熱が溜まっている状態。ほてり・のぼせ
・中間証:虚証と実証の中間。一番望ましい状態
「証」は身体の状態のことで、もっとたくさんあります。
ぴったり当てはまるのがありましたか?
ほとんどの方は2つや3つあるけど、と思うのではないでしょうか?その答えは正しいです。漢方は複数の証が絡み合い、それに合わせて処方するのです。
だから、ドラックストアの漢方ではなく、ひとり一人に合わせて製造する漢方が大事なのです。
札幌の【漢方専門 なつめ薬局】では、漢方を原料から自社製造しています。
漢方相談では問診が中心となります。問診では身体等のことをさまざま質問します。
問診や舌診で「証」等を判断し自社製造漢方を用意します。
しかし、自分の言葉で自分の身体のことを伝えたいと思う方もいると思います。
もし、基礎体温をつけていれば身体の状態を伝える助けになります。
また、漢方を始めてからも基礎体温をつけていたら、身体の変化を感じる手助けにもなります。数字の変化があると楽しいものです。
妊活中、妊活を始めようと考えている皆さん、自分の身体の状態をするためにも漢方相談をしてみるのはいかがでしょうか?
漢方では身体の全体の状態を良くしていきます。妊活に対する対処方法もお教えできます。
漢方を妊活のためと思っていたのに、冷え症が治った・頭痛がなくなった・気持ちが軽くなった(どれも妊活には大事なことですが・・・。)など、うれしい変化が感じられるでしょう。