ホーム / なつめさんの為になる漢方ブログ /

夜間にスマホを使うと妊娠に悪影響?妊活に活用したい子午流注と漢方

夜間にスマホを使うと妊娠に悪影響?妊活に活用したい子午流注と漢方

head0124

そろそろ赤ちゃんを迎えたい、妊活しているけれどなかなか妊娠しないなど、妊娠については多くの女性が関心を持っていると思います。

これから妊娠を考えている方で、知っておいてほしいことの一つに、夜間のスマホ利用の影響があります。

夜間のスマホ利用は妊娠を遠ざける可能性があると知っていましたか?

今回は夜間のスマホ利用が及ぼす弊害と、妊娠に向けた東洋医学流の体の整え方をご紹介します。

 

 

夜間のスマホ利用が妊娠率に影響する?

 

寝る前にスマホを見るのは良くないと聞いたことはありますか?

スマホから発せられるブルーライトのことは聞いたことがあるけれど、眠れないこともないから気にしていないという方は多いかもしれません。

 

ブルーライトが睡眠に本当に悪影響を及ぼすのか調べた実験があります。

ブルーライトをカットする眼鏡をかけた人とかけていない人が、就寝一時間前にスマートフォンを見るという実験です。

実験結果は、眼鏡をかけていない人たちの総睡眠時間が減り、午前中の活動度が低いというもので、ブルーライトは睡眠に良くない影響を及ぼすことが判明しました。

 

そもそもブルーライトとは、太陽光に含まれている青色光のことをいいます。

この光を朝に浴びると、体内時計がリセットされ体を目覚めさせることができるので、けして悪い光ではないのです。

朝日をしっかりと浴びた体は、夕方ごろになると睡眠ホルモンといわれる「メラトニン」が増えだし徐々に睡眠に入る準備をしていきます。

しかし夜にスマホを見ていると、スマホから発せられるブルーライトで脳は昼間だと勘違いしてしまい、メラトニンが十分に分泌されません。

すると浅く短い質の劣る睡眠となってしまい、免疫力の低下や倦怠感を感じるだけでなく、妊娠にも影響が出てしまいます。

 

メラトニンは体を睡眠に誘うだけでなく、日々の生活で増える活性酸素を抑える役割も担っています。

活性酸素は細胞を傷つけるので、メラトニンが減ってしまうと活性酸素の働きを抑えることができず、卵子の成長が妨げられ子宮の老化を早めることにつながります。

妊娠に向けて一番必要なのは、赤ちゃんを産み育てるための体作りです。

せめて寝る一時間前にはスマホの利用をやめて、質の良い睡眠をとった方がいいでしょう。

 

次に東洋医学の子午流注(しごるちゅう)という考え方から、夜間のスマホ利用をやめ睡眠を大切にしたい理由をご紹介します。

 

 

子午流注で体内時計を整えよう

 

「子午流注」という言葉を聞いたことはありますか?

「子午」は一日の時間を十二で割って十二支をあてはめたもの、「流注」は十二臓腑の気血の流れを表しています。

子午流注とは、時間と、気血が流れて活発になる臓器の関係性を表した東洋医学流の体内時計のことで、その時間帯にどのように過ごした良いかを教えてくれています。

 

具体的には

 

寅の刻(3時~5時) 肺の時間帯  新鮮な空気を吸って肺を養うと良い

卯の刻(5時~7時) 大腸の時間帯  排便をすると良い

辰の刻(7時~9時) 胃の時間帯  食事をすると良い

巳の刻(9時~11時)  脾の時間帯  エネルギーが充実している時間帯

午の刻(11時~13時) 心の時間帯  短い昼寝をすると良い

未の刻(13時~15時) 小腸の時間帯  適度に水分をとると良い

申の刻(15時~17時) 膀胱の時間帯  勉強や仕事がはかどる時間帯

酉の刻(17時~19時) 腎の時間帯  腎を養う夕食をとると良い

戌の刻(19時~21時) 心包の時間帯  入浴すると良い

亥の刻(21~23時) 三焦の時間帯  入眠の準備をすると良い

子の刻(23~1時) 胆の時間帯  この時間までに眠りにつくのが良い

丑の刻(1~3時) 肝の時間帯  熟睡しているのが良い

 

となっています。

 

今回注目したいのは、21~3時までの「亥・子・丑」の3つの時間帯です。

 

21~23時(亥の刻)

三焦(さんしょう)の機能が活発な時間です。

三焦とは六腑の中でも最大の腑で、気や血液、水を全身に運ぶ役割を担っています。

横隔膜より上の部分の上焦、上腹部の中焦、へそより下の下焦で形成されており、脳下垂体、甲状腺、副腎のホルモンバランスにも関係しています。

そのため三焦に異常が起こると、浮腫(むくみ)や排泄異常のような症状が現れます。

各臓器の一日の疲れをとるには三焦のスムーズな働きが大切なので、この時間は内臓の働きを鎮め、就寝に備えることが重要です。

ゆったりとすごして全身を休ませましょう。

 

23~1時(子の刻)

胆の機能が活発な時間です。

消化にかかわる胆汁の新陳代謝が最も活発となり、胆汁を通して肝臓から毒素が排泄されます。

そしてこの時間には成長ホルモンが多く分泌されます。

成長ホルモンは卵胞の発育を促しているといわれ、不足すると卵子の成長や修復に影響を与えます。

そのため深い眠りに入っていることが重要です。

中国には「子の刻の睡眠を放棄するくらいなら、一度の食事を放棄したほうがずっと良い」という意味のことわざがあるくらい、この時間の睡眠は大切だと考えられています。

 

1~3時(丑の刻)

肝の機能が活発な時間帯です。

この時間も子の刻と同様、睡眠に入っていることが重要とされています。

肝では血液の解毒や修復を行い、新鮮な血液を作り出しています。

この時間に起きていると、汚れた血液が肝に戻ることができずに全身を巡ることになってしまします。

それは様々な病気をひき起こしたり、老化を早めたりするので、妊娠にとってよい結果とはなりません。

 

以上のとおり、東洋医学でも21~3時の時間帯に睡眠準備を整えて眠ることが重要だと考えられていることがよく分かります。

子午流注を参考に体内時計を整え、赤ちゃんを迎える準備をしましょう。

 

 

妊娠しやすい体を作るには、漢方薬がオススメ!

 

子午流注で養生して、さらに妊娠力を高めたいのであれば、漢方薬がおすすめです。

繰り返しになりますが、妊娠をするには土台となる体を整えることが大切です。

漢方薬で子宮の血行を良くしホルモンバランスを整えることは、妊娠しやすい体への近道です。

また、つわりのような辛い症状に対応する漢方薬もあるので、長い妊娠生活を乗り切る手助けになります。

 

さらに頭痛や冷えなど、もともとある体の不調を整えることにも漢方薬は有効です。

頭痛などは市販薬を飲めばすぐに解決するかもしれませんが、妊娠したいとお考えの方は薬の使用に抵抗があるのではないでしょうか。

漢方薬は比較的穏やかに作用し、副作用も少なめです。

体が本来持つ力を引き出し、症状を改善する本治療をすることで、体全体の調子が整うことが期待できます。

 

しかし妊娠に適さない漢方薬もありますので、ご自身の判断で服用するのは危険です。

漢方薬を使用するときには、一人ひとりの症状や体質を十分に理解し、漢方理論で分析ができる漢方の専門家に相談することが大切です。

また処方される漢方薬も、粉末状のいわゆる「エキス剤」と呼ばれるインスタントな漢方薬ではなく、生薬を煎じて飲む「煎じ薬」を処方してくれる薬局やクリニックにご相談することがおすすめです。

エキス剤は持ち運びができ飲みやすいので手軽ですが、製造の過程で薬効が減っており、生薬の力をそのまま取り込める煎じ薬との薬効の差は明らかです。

「エキス剤では効果がなかったのに、煎じ薬に変えた途端に効果が出た」というのはよく聞く話です。

 

妊娠を望まれるならまずはご近所で、しっかり話しを聞いてくれて、煎じの漢方薬を自社製造で提供してくれる薬局やクリニックでご相談してみてください。

ご近所にそのようなところが無い、コロナ感染が心配で外出したくないという場合には、私たち漢方専門なつめ薬局では遠隔相談をしているので、ぜひご連絡ください。

あなたがその手に我が子を抱くお手伝いを、誠心誠意勤めさせていただきます。

妊娠中に漢方は飲んでもいいのでしょうか?

妊娠中の漢方服用を心配される方もいますが、身体の状態に応じて漢方を選べば問題はありません。むしろ流産を防いだり、つわりを軽減したり、出産後のお肌や髪の毛のラブルが防げたりとよいことだらけです。とはいっても、妊娠中に注意が必要な漢方薬もあります。なつめ薬局では一人ひとりの状況に応じた細かいアドバイスも行いながら、出産にむけてサポートしていきます。妊娠をお考えの方は、ご相談ください。

【橋本病】でも妊娠を目指せます!

今回は妊娠報告の中の一例をご紹介します!一人目を帝王切開にて出産後、全身の浮腫みや産後うつ・貧血などに悩まされ二人目不妊となってしまった、橋本病の40代女性の方です。1年間、漢方専門なつめ薬局の漢方薬で身体づくりをしていただき、嬉しい妊娠の報告をいただきました。

【男性不妊】と食事から摂る脂肪の関係

以前、女性ではマグロやイワシなどの魚を食べると血液中にオメガ3系脂肪酸であるEPA・DHAが多く含まれ、結果体外受精での妊娠率が上昇したという研究結果についてのお話ししましたが、実は女性の不妊だけでなく、男性の不妊に関しても食事から摂取する脂肪酸が大きな影響を及ぼしているという海外の研究があるんです。

43歳女性の妊娠報告。

43才の女性で、なつめ薬局のオーダーメイド漢方で治療を始めて1年くらいになる方ですが、先日、妊娠の報告をいただきました!!漢方治療は、「不妊かも??」と思った時点からすぐに始めた方がいいんです。自然妊娠の確立が高くなりますし高度生殖医療の成果も期待できるんです。

妊活の第一歩!漢方で基礎体温を改善する

妊娠を望んでいるのになかなか恵まれずに不妊に悩んでいる方にとって、基礎体温はとても大切なカラダの情報です。また、さまざまな症状や困りごとをカラダ全体から診る…

【妊活と漢方/札幌】妊活にはメンタルケアも大切!ストレスの影響を受けない身体づくり。

妊活中の方であれば、ストレスがあると妊娠しづらいという話を聞いたことがあるかもしれません。何年も続けていた不妊治療をやめたり休んだりしたとたんに妊娠した、というケースも耳にします。妊活そのものがストレスになっている人も多いでしょう。妊娠はとても個人的な問題なので、人に相談をしてストレスを発散することもなかなかできず、自分ひとりでため込んでしまう方も少なくありません。今回の記事では、ストレスを受けにくい心身になるにはどうしたらよいのか?を考えていきましょう。

【男性の生殖能力向上に亜鉛が有効】は本当か??

【男性不妊に対しては亜鉛】と思われており、実際に摂取している方は多い気がします。ですが、亜鉛と精液所見の関連を確認できた研究報告はありません。最近の専門家の見解としては亜鉛よりも抗酸化物質で一致しています。しかし抗酸化物質の摂取では十分な対策と言えない事も事実です。そこで必要なことは?

【妊娠力】を高める【地中海食】とは?

【地中海食で妊娠率が上がる】という情報を聞いたことはありますか?これは海外での調査結果を基にした根拠のある情報なのですが、「おしゃれで、おいしそうな料理やワインがメインの華やかな料理を食べると妊娠しやすくなる!」と、少し勘違いしてる方もいるようなので、すごく簡単にですが説明しようと思います。

【逆子】の原因のアレとは??漢方的逆子の考え方

札幌・漢方専門 なつめ薬局に通っていただき冷えを改善し妊娠できた方がいらっしゃいました。その方は、医師から余計な物は飲まない方がいいと言われ、妊娠とともに漢方を止めてしまいましたそして、数ヵ月後、その方から連絡がありました。「妊娠後期に逆子になってしまった・・・」。

一番妊娠しやすいタイミングは【排卵日】。というのは間違いです。

「排卵日」が妊娠できない日、というわけではありませんが、もっとよいタイミングがありますよ。

コメントは締め切りました