【妊活/漢方薬局】不妊と仕事の関係とは?働き方によっては不妊の原因になることも?

「仕事をしながら、妊活や不妊治療をしているけれど、なかなか妊娠できない」というご相談をいただくことがあります。
実は働き方や仕事の内容、それに伴う生活習慣によって、不妊につながっている場合があるのです。

この記事では、

どんな働き方が妊娠しづらいのか?
また、妊娠のためには外せない重要な生活習慣は何なのか?

についてお伝えしていきます。

不妊の原因になる?妊娠の確率をさげてしまう働き方とは?

働き方や仕事内容により、妊娠に影響があると言われています。
妊娠に影響があるかどうかは、職種というよりも、「妊娠するための身体づくりをしながら働ける環境かどうか」が重要になるのです。

では、妊娠の確率を下げてしまう働き方とは一体どのようなものなのでしょうか?

それは、大きく2つあります。

(1)身体の巡りが悪くなる働き方

  • トイレになかなかいけない
  • 水を飲めない(飲んでいない)
  • 座りっぱなしで運動不足

上記の特徴がある環境の場合、身体の巡りが悪くなり、妊娠の確率を下げているかもしれません。
接客業、保育士、医療従事者など、自分のタイミングで水を飲めない、トイレにいけない働き方の人に当てはまることが多いです。

また、事務職など長時間座ったままの仕事で、運動不足になっている方も多いのではないでしょうか。
座ったままで動くことが少ない場合、ふくらはぎによるポンプ作用が働かず、血液やリンパ液が循環しないため、老廃物が下半身にたまったままになり、むくみが生じます。

また、摂取する水分が足りていない場合は、妊娠しづらいサイクルに陥っている場合もあります。

血液やリンパ液は全身を巡り、栄養を必要な場所に運び、老廃物を回収しています。
そもそも人間の60〜70%は水分でできているので、「からだをどんな質の水(お茶などではなく、水)で満たし、体をつくっているのか?」はその人の健康を左右するといっても過言ではありません。

水分摂取が足りない→老廃物がうまく排出されない→血液がドロドロになり、生理痛が重くなる→鎮痛剤を長期間使用する→妊娠しづらいサイクルに入る(一部、非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期的に使用している場合、一時的な不妊が認められたとの報告があります。)

よって、働いているときには下記のことを意識し、巡りの良い身体つくっていきましょう。

  • きれいな水を適量摂取する。
  • 生理痛が重く、鎮痛剤を常に使用している場合は、体質改善をはじめる。
  • 適度に身体をうごかし、巡りのよい身体をつくる。
  • トイレを我慢せず、尿や便、汗などからしっかり体の老廃物を排出する。

(2)体内時計のリズムやホルモンバランスが崩れる仕事

体内時計やホルモンをつかさどっているのが「脳」です。
脳からさまざまなホルモンが分泌されることから、妊活をする上で脳が正常に働くことは重要なポイントになります。
そのためには睡眠の「質」と「量」が大切です。
もし、睡眠の「量」と「質」を十分に確保できない働き方をしている場合、妊娠の確率を下げていることも考えられます。

  • ・交代制の就業形態で夜勤(夜遅くまで仕事)がある。または、昼夜逆転の生活になる
  • 長時間労働・体力を使う仕事で疲労がとれない
  • 残業が多い(夜遅くにブルーライトを浴びる・睡眠時間が遅くなる)
  • ストレスが大きい

例えば、看護師やホテルのフロント、客室乗務員など交代制の仕事、不規則に夜遅くまで働く仕事、子育てをしながら妊活をしていて、子どもを寝かせた後、夜遅くまで家事をする、遅い時間にパソコンや携帯などのブルーライトを浴びながら作業しているなどの場合も当てはまるかもしれません。

妊娠の鍵は睡眠にあった!睡眠と妊娠の関係とは?

睡眠にはさまざまな役割があり

「脳を休ませて、体を修復・整える」
「自律神経やホルモンバランスを整える」
「記憶の生理や定着」
「免疫力を上げる」
「脳の老廃物を除去する」

など、人が健康に生きるために重要な働きをしています。

そのため、睡眠がとれず、体内時計のリズムやホルモンバランスが崩れるような働き方を続けると

「生理周期が崩れる」
「妊活でタイミングをとりづらくなる」
「ストレスが続いて、興奮状態が続くため、夜になっても心身がやすまらない」
「排卵しなくなる」

など妊活の障害となることがあるのです。

睡眠の重要性については、以下3つの研究がありますので紹介します。

【睡眠時間が短く、寝る時間が遅くなるごとに、不妊治療を途中で中止する確率が上がる】
不妊治療をしている女性48名を対象に、妊娠と睡眠時間、睡眠のタイミングを調べた研究があります(参加者の年齢の中央値は33歳。29%は35歳以上)。

この研究によると、10名の方が胚移植前に胚の分割停止など、何らかの理由で体外受精の周期の途中で中止する結果になったのです。
体外受精のサイクルを最後まで完了した女性に比べ、途中で中止した10名には以下の特徴がありました。

  • 睡眠時間が短い
  • 夜に起きている時間が長い
  • 睡眠効率が低い
  • 寝る時間が遅い

一方、睡眠時間が20分長くなるごとに、体外受精のサイクルを最後まで完了できる率が上がりました。
このことから、睡眠時間が短く、寝る時間が遅くなるごとに、不妊治療(胚移植前に体外受精のサイクル)が途中で中止になる確率が増えることがわかっています。

【毎日の睡眠時間が6時間以下の人は、卵胞刺激ホルモンの量が20%減少する】
研究で毎日の睡眠時間が6時間以下の人は、卵胞刺激ホルモンの量が20%減少するという結果もでています。
卵胞刺激ホルモンとは、卵巣内で原始卵胞がいくつか育ちはじめるように司令を出す、排卵・妊娠するために大切なホルモンの1つです。
ここでも睡眠が妊活に影響があることは明らかです。

【夜遅く不規則な時間に働く女性は、生理不順の確率が33%高い】
過去40年にわたって、10万人以上の働く女性を調査、分析した研究があります。
その調査からわかったことは、看護師など夜勤があり、不規則な時間に夜遅くまで働く女性は、昼間の決まった時間で仕事をしている女性と比較したところ、生理不順となっている確率が33%高くなるということでした。

さらに、働く時間が不規則な女性は、妊活で苦労する確率が80%高くなります。
また、妊娠した場合でも、日常的に睡眠時間が8時間未満の女性は、日常的に8時間以上寝ている女性に比べて、妊娠3ヵ月以内に流産する確率が高いと言われています。

妊活のために睡眠は女性だけではなく、男性にも重要

この3つの調査結果をみると、「生理を整えて健康な卵子をつくる」など妊娠のためには、働き方や睡眠の量と質がいかに重要かわかりました。
今回は、睡眠不足が女性の不妊につながる点について書きましたが、男性の睡眠不足も妊娠のしづらさに関係しています。
男性の睡眠時間が短い場合、十分に睡眠をとっている男性に比べて29%精子の量が少なくなるという結果が出ているのです。
このことから、妊活する夫婦は一緒に睡眠など生活習慣の改善に取り組むことをおすすめします。

理想の睡眠時間は「日の出とともに起床し、日の入りとともに寝る」と言われています。
しかし、現代では日の入りとともに寝るのは難しいですよね。
それでも、妊活中でなかなか妊娠できないという場合は、できるだけ早く(夜22時〜23時頃まで)に眠りにつくなど、体質改善ができる環境をまず整えることが重要となります。

妊娠のためには、生活環境などを踏まえて、その方にとって必要な改善を行うことが大切になります。
「そうは言っても、生活もあるし、自分ではどうしたらいいのかわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

まずは、一度お近くの生活習慣を含めてカウンセリングや生活改善のアドバイスを行ってくれる漢方薬局で、相談してみてはいかがでしょうか。
妊活に漢方を併用することで、妊娠の確率を上げるために、その方の自然治癒力をのばし、根本的な体質改善ができる可能性があります。
その際には、顆粒タイプや錠剤・シロップタイプよりも改善力にすぐれた「生薬を煮出すタイプの漢方を自社製造で扱う漢方薬局」へのご相談をおすすめします。

お近くに相談できる漢方薬局がない場合は、なつめ薬局にご相談ください。
現在、オンラインでのご相談も承っております。
当薬局では、カウンセリングを元に一人一人にあわせ、厳選した生薬を自社工場で煮出し、一回分ずつパックしてすぐに飲める状態でお送りしています。
働きながら妊活をしている忙しい方でも、簡単に煎じるタイプの漢方を飲んでいだけます。

「今の自分の状態が漢方を使った方がいいのかわからない」という場合は、まずお電話・メールにて概要をお問い合わせください。
ご本人が納得していない状態で漢方の購入をおすすめすることはありませんので、まずはお気軽にご連絡ください。

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