漢方専門 なつめ薬局の薬局長藤本です。
あなたが幾度か流産を経験している、もしくは不育症と言われたことがあるなら…
もしかしたら、「とある栄養素」が不足しているのかもしれません。
その栄養素を摂る事で免疫が整えられ、着床不全や不育症のリスクが軽減するという研究結果があります。
では、その免疫を正常な動きにしてくれる栄養素とは何なのか?
それは【ビタミンD】です。
ビタミンDという名称は良く耳にされると思いますが、そのビタミンDが関係する免疫が一体どのように着床不全や流産、不育症に係わって来るのかをお話します。
あなたは「ヘルパーT細胞」という名前を聞いたことがありますか?
ヘルパーT細胞とは免疫応答に関与するリンパ球「T細胞」の一つです。
抗体を作らせるために抗原の情報を伝えたり、免疫応答を誘導したりして司令塔として働きます。
その中に相反する働きをするTh1とTh2というものがあるのですが、その二つが着床や妊娠継続に大きく係わっています。Th1とTh2は着床時において以下の様な働きをします。
Th1は胚を排除しようとする
Th2は胚を受け入れようとする
つまりTh1が優勢になると着床しづらくなったり、流産しやすくなったりするのです。
上記の2つのバランスがとれていれば問題ないのですが、ビタミンDが不足すると免疫が乱れTh1とTh2のバランスが崩れてしまい、妊娠しづらく・また妊娠を継続しにくい身体になってしまうのです。
日本において不妊女性(276名)をビタミンD欠乏(<20ng/ml)・ビタミンD不足(21~30ng/ml)・ビタミンD充足(>30ng/ml)に分け研究した結果は以下の通りです。
- ビタミンD欠乏…130名(約47%)
- ビタミンD不足…111名(約40%)
- ビタミンD充足…35名(約13%)
どうでしょう。一目瞭然ですね。
不妊女性276名のうちの約87%もの方達でビタミンDが足りていない状況である、という結果になりました。
そして、上記のビタミンDが足りていない女性では胚を排除しようとするTh1が優位だったという結果も出ています。
繰り返す流産や不育症にお悩みのあなたはビタミンD、足りていますか?
足りている自信がない…と言う方はこれから積極的に摂ってみてください。
しかし、安易にサプリメントに頼る、というのも考え物です。
ビタミンDは脂溶性のビタミンで、摂り過ぎると身体に蓄積し、過剰症を引き起こしてしまうのです。
ビタミンD過剰症の症状としては
- 悪心
- 嘔吐
- 腎障害(多尿)
- 食欲不振
- 体重減少
- 高カルシウム血症
- 石灰沈着
などが挙げられます。
まずは普段の食事から意識して改善してみてください。
どうしても足りてない、食事で摂ることが出来ないと感じる時のみサプリに頼るようにしてください。
何事も適量が重要です。
ビタミンDが豊富な食材としては、きくらげや身欠きにしん、いわし、しらす干し、鮭などが手に入りやすいですね。
食事をしっかり見直しながら、漢方薬を服用していただくともっと早く妊娠・出産に備えた体質に変わることが出来ます。
赤ちゃんを授かる為に動きだすタイミングは「今」です。
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漢方相談の枠には限りがあります。
大変込み合っておりますので、ご希望の日時がある方はお早めにどうぞ。