【不妊】を乗り越えるただ一つの方法

5.5組の夫婦中、1組は不妊の検査を受けているという事実

「いろいろな方法を試したけれど、なかなか妊娠できない。」と悩んでいる方が年々増えています。
厚生労働省の調査では、夫婦全体の5.5組に1組の確率で不妊の検査や治療を受けたことがあるそうです。
現代社会において不妊は深刻な問題といわれています。

不妊への対処の仕方も人それぞれで、自然妊娠を目指している方や、体外受精や顕微授精法といったART治療を受けている方などさまざまです。
そして、不妊治療を取り組む方におすすめしたい方法の一つが、漢方薬による対処法です。
この記事では、不妊で悩んでいる方のために、赤ちゃんができにくい理由や漢方薬がおすすめの理由についてご紹介していきます。

不妊の原因とは

赤ちゃんができにくい理由は、人によってさまざまです。
西洋医学では、排卵・卵管・子宮などに原因があると考えられています。
一方で、東洋医学では、冷え・血流・太りすぎや痩せすぎ・運動不足などが原因と考えられています。
体が冷えると血液の循環が悪くなり、体全体の動きが低下します。
また、子宮や卵巣も冷えるので妊娠するために必要な良質な卵子ができにくくなります。
太りすぎや痩せすぎは、ホルモンバランスが乱れやすくなり子宮や卵巣の機能が低下します。
運動不足であれば、筋肉量が低下することで血流が悪くなり、体の冷えやホルモンバランスの乱れにもつながります。

つまり、漢方を用いる東洋医学では、不妊とは心身のバランスが崩れてることが原因であり、心身が人間本来の状態になれば自然妊娠すると考えているのです。

漢方で不妊治療する【気】【血】【水】という概念

漢方では、不妊とは心身のバランスが崩れてることが原因で、心身が人間本来の状態になれば自然妊娠すると考えていますので、漢方で不妊治療をするという場合、心身の状態をいかに本来の状態に戻していくかを考えます。
その時に用いる概念の一つに『気』『血』『水』という概念・考え方があります。
これらのバランスを整え、調和を取っていく事で、身体は最高のパフォーマンスを発揮します。

この『気』『血』『水』は漢方理論において、体の状態を分析するための考え方です。

  • 気:『気』とは生きるためのエネルギー源で、新陳代謝を促したり、体の機能を活発にしたりする働きを持っています。
  • 血:『血』とは血液のことで、体全体に栄養を供給しうるおいを与え、精神が安定し意欲的に活動できます。
  • 水:『水』とは、水分のことで、体の中で必要な場所をうるおし、老廃物を排出する働きもあります。

このバランスが乱れると体に変化がおこります。『気』の不調であれば疲労感やだるさ、『血』の不調であれば貧血や血行不良、『水』の不調であれば下痢などのように、それぞれの不調に見合った症状がでると考えられています。
『気・血・水』を中心に体のどこに異常があるのか調べ、その原因を改善することが漢方の治療です。
バランスを整えることで、体全体の体質を改善できます。
これが不妊に対処法の一つとなるのです。

妊活中に気を付けるべきポイントとは

妊娠・出産を目指す方には、漢方理論から考えた時に、大切にしてほしいポイントがいくつかあります。

1. 食事・飲み物
冷たい食べ物を減らし、羊肉・黒豆・シナモンなど体を温める食べ物を食べます。
無意識に摂取しているものとして、飲み物です。
冷蔵庫から出した物をすぐに飲んでいる方が多いです。
それは体内から内臓を一気に冷やしますので、妊活中は注意が必要です。

2. 運動
妊娠・出産には血流状態が大切になってきます。
運動の刺激は、筋肉量を増やし、血行がよくなりますので、軽度な運動を心がけましょう。
ストレッチやウォーキングなど体の負担が少ない運動で大丈夫です。
胴体部分への刺激が特に重要です。

3. 心・感情
漢方では心と体はつながっていると考えます。
無理にポジティブになる必要はありませんが、ネガティブに囚われるのはよくありません。
ご自分の感情を大切にしながら向き合うと良いでしょう。

4. 休む
体を温めるために、シャワーよりもお風呂に入ります。
お湯に入ると体がほぐれ、気持ちが安らぎます。
また、睡眠の質と時間も、ホルモンバランスを整えるために大切です。

これらの注意点は、あくまでも一般論です。
個人によって異なる場合もありますので、あなたに合わせた養生方法は、あなたを担当してる医師・薬剤師にご相談ください。

不妊に漢方薬がおすすめの理由

不妊治療に漢方がお勧めの理由についてです。
病院/西洋医学の考え方では、婦人科系臓器や女性ホルモン等の異常個所をターゲットに治療がおこなわれます。
ですが、異常が発生しているという事は、そもそも心身が健康ではない証です。
目先の異常個所を治療しても、身体の異常は本質的には続いていますし、場合によっては再発の恐れもあります。

また、異常個所が見つからないケースもあります。
その場合は、具体的な対策はありませんので、不妊治療が漫然と繰り返され、ご夫婦の消耗、時間の浪費を招きます。
基本に立ち返れば当たり前のことですが、見失いがちな部分として、心身が健康でなければ妊娠はできませんし、妊娠できても出産まで辿り着きません。

一方、漢方による不妊治療は体質を改善し、心身の健康を取り戻します。
『人には本来妊娠出産の能力がある』という考え方です。
ですから、漢方での不妊治療は自然妊娠を望めますし、心身が健康になる事で、病院(西洋医学)の不妊治療/ARTが上手くいくようになるケースも多いのです。
病院の治療だけでなく、漢方の不妊治療を取り入れて、心身の健康を取り戻すのがお勧めの理由です。

漢方薬に期待される効果

漢方薬の特徴をさらに具体的に紹介します。

  • 卵子の質を上げる

→卵巣機能が低下すると、妊娠するために必要な卵胞が育たなくなります。
漢方薬では、補血薬・滋陰薬を使用することで良質な卵子を育てます。

  • 子宮内膜の状態を整える

→排卵が終わったあとは、補陽薬で卵胞が内膜に着床しやすいようにやわらかく厚い内膜を保ちます。

  • ホルモンバランスを整える

→妊娠するために必要な、月経期・排卵期・黄体期といったホルモンバランスを整えることが大切です。
この周期が乱れると卵胞がうまく育たたなくなったり、内膜が薄くなったりします。

  • 精神状態の改善

→人工授精・体外受精といった治療の場合、ホルモン剤などで卵巣や子宮にダメージを受けます。
さらに、「なかなか妊娠できない」「ホルモン剤の副作用がつらい」といった精神的なダメージも受けます。
このような精神的ダメージは不妊にも大きく影響します。
そもそも、人の心と体はつながっているので、精神的に落ち着くと体全体が安定します。
漢方では、こういった精神的ダメージを我慢する(そもそも感情をコントロールするのは難しい)のではなく、心と体の改善により、不妊の原因の一つとなる精神状態の改善をおこないます。

  • 病的状況の改善

→病院の検査で子宮筋腫や内膜症、腺筋症などが見つかった場合、これらの病気にアプローチします。
その人の症状よって漢方薬を使い分け、病気を治療しながら不妊を改善することができます。

  • 妊娠後の流産予防

→これまで流産・不育症を経験した方は、妊娠したあとも不安です。
このような場合でも漢方は、流産・不育症にもアプローチが可能です。
流産は気の働き、不育症は血の働きが原因になっていることが多いので、気血の状態を改善することが流産・不育症を予防します。

  • 二人目のお子さんに向けて、老化対策

→出産後は、分娩時の出血や体力の消耗などによりホルモンバランスが乱れがちです。
このような状態を漢方では気血の消耗と考えます。この状況を改善しなければ二人目不妊の原因になります。
二人目を考えていない場合でも放置すると、抜け毛や肌質の低下、シミ・しわの増加などで一気に老化が進みます。
妊娠するまでだけでなく、出産後も漢方でしっかりケアできます。

漢方薬を服用すると、これらの効果以外にも、さまざまな状態を自覚します。
漢方薬は特定臓器をターゲットに作用するのではなく、人が本来の能力である【妊娠】【出産】する能力を発揮する為の物です。
その効果は、生理の状態や基礎体温、その他、睡眠の状態、精神状態、お通じなどなど様々に表れ、漢方薬の力に驚くことになるでしょう。

不妊治療に漢方薬を使用する際の注意すべきポイント

あなたの不妊治療にどのような漢方薬が適しているのか?を判断する時に必要になるのは、あなたの身体情報だけでなく、生活習慣・環境等が重要になります。
これは主に会話から把握をしていくことになります。

漢方理論上では、検査結果や診断名は、あくまでも参考情報という扱いになります。
ところが、多くの病院や漢方薬局では、検査結果や診断名によって、漢方を処方しているところが多く、これではせっかくの漢方薬も効果を発揮できません。
漢方薬は漢方理論で運用することが大切なのです。

漢方科、漢方専門を掲げていても、漢方理論ではなく、検査数値や病名で漢方を処方している勉強不足な病院・クリニック、薬局が多いので注意が必要です。

漢方で不妊治療を始める時の病院・クリニック、薬局の選び方

それでは、不妊治療に対して漢方を始める場合、どのように病院・クリニック、薬局を選べばよいのでしょうか。

それは『漢方のカウンセリング/相談に力を入れている事』を基準にするといいでしょう。

その理由としては、漢方薬を漢方理論で運用するには、検査等では数値化されない心身の本質を把握・分析しなければなりません。
その為には会話が必要となります。

しかし、そこには患者様の主観による言葉が混ざっています。
それらの言葉を客観的に評価する事が必要です。
これは機械的・形式的な問診では不可能で、その患者様の考え方や思考の習慣・価値観なども把握する必要がありますので、患者様と向き合う時間をしっかり確保しなければなりません。

ですから、漢方で不妊の治療をするなら、『漢方のカウンセリング/相談に力を入れている事』が選択基準になるのです。

カウンセリングに力を入れている漢方専門薬局/札幌

カウンセリングに力を入れている漢方専門薬局として、【漢方専門 なつめ薬局】があります。
北海道札幌市の漢方薬局で、カウンセリングはもちろんのこと、提供される漢方薬も自社製造しているという想いの強さです。
代表薬剤師は北海道のテレビ番組で漢方コーナーに出演していた経歴があるほど漢方に精通しています。

漢方専門 なつめ薬局のサイトやブログ記事などは下記から見る事が出来ます。

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