自律神経失調症と漢方|漢方専門 なつめ薬局|札幌

皆さんは、自律神経失調症という病気をご存じでしょうか?
聞いたことはあるけれど、どういう症状なのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、自律神経失調症とは何なのか、自律神経失調症の症状、治療するために必要なことなどをお伝えしています。

自律神経失調症とは

自律神経失調症とは、自律神経のバランスが崩れて様々な身体の不調が現れることを言います。
自律神経とは、交感神経(覚醒時の神経・緊張時の神経)と副交感神経(睡眠時の神経・安静時の神経)の2つの神経の事を言います。
人間の身体は、この2つの神経がバランスをとりながら24時間働いて、呼吸・血液循環・消化吸収などを調節しています。

自律神経失調症の症状

自律神経失調症の症状は、動悸・息切れ・めまい・頭痛・肩こり・不眠・イライラ・体のだるさ・気力の低下・発汗・下痢・便秘・食欲不振・むくみ・手足の冷えなどさまざまです。

そして、これらの症状が辛くて病院にかかっても、検査では特に異常が見つかりません。

自律神経失調症と似た症状としてうつ病が考えられます。
うつ病の初期症状に、自律神経失調症の症状がみられることがありますが、両者の違いは感情面での起伏があるかどうかです。
自律神経失調症は、やる気や意欲といった感情面での変化が大きく、イライラなどの感情の起伏が大きくなる傾向にあります。

漢方で見る自律神経失調症

漢方には五臓(肝・心・脾・肺・腎)という考え方があり、それぞれ役割を持ち、相互に影響を与え合いながらバランスを取って成り立っています。
そんな五臓の中で自律神経に関係があるとされているのが、「肝」と「心」です。

「肝」は、身体の機能調節や情緒の安定、筋肉の収縮や弛緩といった運動の制御などを担っており、血を貯蔵し、循環させる臓腑でもあります。

「心」は、人間の意識や判断、深く考えることなどの人間らしい精神活動をつかさどっており、血液の循環も担っています。

肝や心は、強い緊張やストレス、考えすぎや心労の蓄積などによってうまく機能してくれなくなります。
こうして正常に機能してくれなくなった肝や心の不調が、自律神経失調症に影響すると漢方では考えるのです。

自律神経失調症を治すには|西洋医学と東洋医学

西洋医学では、自律神経失調症を治す薬はありません。
そのため、根本的なストレスの原因を取り除くことが必要となります。方法としては、認知行動療法や、生活習慣の改善、カウンセリングなどが挙げられます。

東洋医学では、自律神経系と関係が深い「肝」や「心」の機能を漢方薬で整えることで自律神経失調症を治療します。
漢方薬で治療する際の注意点としては、漢方の専門家に処方してもらう必要があるということです。

漢方の考え方として、症状の原因はそれぞれ異なりますので「自律神経失調症だからこの漢方薬」とはならないのです。
ご自身の生活習慣や既往歴、体質などによって漢方薬は異なりますので、専門家による処方を受けてください。

自律神経失調症の予防

自律神経失調症を予防するためには、自律神経を整えることが重要です。
自律神経を整えるためには、規則正しい生活を意識することが必要になります。

  • 就寝時間と起床時間を決めて、しっかり睡眠時間を取る
  • バランスの取れた栄養を摂る
  • 簡単な運動をする

忙しい現代人には、毎日続けることが難しいものもあるかもしれません。
しかしながら毎日続けなくても、気づいたときにできることから少しずつ始めることで、少しずつ整ってきます。

バランスの良い食事が大切ですが、意識して摂りたいのは、食物繊維がたっぷり入ったキノコ類や玄米、香味野菜やスパイスなど。また、発酵食品もおすすめです。

脳腸相関といって、脳と腸はお互いに影響を与え合うといわれています。
そのため、胃腸に良い食事を心がけると自律神経が整い、脳に良い影響を与えます。

漢方薬での治療を始めたいけれど、どこに相談したらよいかわからない方や、お近くに漢方相談を行っているクリニックや薬局がない方は、ぜひ漢方専門 なつめ薬局へご相談ください。
しっかりとしたカウンセリングで、あなたの不調の原因を見つけ改善していきます。

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