排卵障害改善に役立つ習慣とは

漢方専門 なつめ薬局の薬局長藤本です。
今回は日常的な運動が卵巣機能に良い影響があるというお話です。
排卵障害に悩むあなたは、1週間にどれくらいの時間を運動に費やしていますか?
海外での研究ですが、ジョギングやウォーキング、テニス、エアロビクス、サイクリングなどの日常の運動時間が長くなるほど排卵障害になりにくいという結果が出ています。
その研究結果とは
・週の運動時間が1時間増えるごとに排卵障害のリスクは7%減
・そして週の運動時間が5時間の時に排卵障害のリスクが最も低くなる
と言う物です。
「日常の運動時間が長くなるほど」と言ってもアスリートのようにストイックに頑張る必要はありません。
激しい運動はかえって逆効果になりかねません。
BMI(体重kg×身長m×身長m)が25以上の肥満傾向の女性では、激しい運動でも穏やかな運動でも妊娠確率が高いです。
が、週に5時間以上激しい運動をする女性は、全く運動しない女性と比較して妊娠確率が32%低くなると言う研究結果も出ておりますので、頑張り過ぎは避けた方がよいでしょう。
激しい運動の例
- ランニング
- 水泳
- エアロビ など
一方で、週に5時間以上穏やかな運動をする女性は、運動時間が週に1時間以下の女性と比べて妊娠確率が18%高くなるという研究結果も出ております。
穏やかな運動の例
- ウォーキング
- サイクリング
- ゴルフ
- ガーデニング など
つまり、BMIが適正である女性でもBMIが25以上の肥満傾向にある女性でも、穏やかな運動は妊娠にプラスに働くという事になりますね。
運動で子宮周りの血流改善をしていく事は妊娠を目指すにあたり非常に効果的です。
正しい動きが出来れば、激しく身体を動かさなくとも短時間でもしっかり筋肉に負荷をかけられます。
漢方専門 なつめ薬局の相談員は、より皆様のお役にたてる様に実際にパーソナルトレーナーの方に指導を受け、子宮周りの血流改善に役立つ運動も学んできました。
私は数分の腹筋で激しい筋肉痛になりました。今まで時間をかけてやっていた腹筋はなんだったのでしょうね…。
仕事が忙しくてどうしても改めて運動する時間が取れない、という方は日常の行動を見直してください。
あまり運動する時間がない、という方も毎日の流れの中の行動を少し改善するだけで、身体を使う機会を増やせ排卵障害改善の可能性が上がります。
例えば
朝起きたらまず軽くストレッチをする
目も覚めるし、身体も温まってほぐれるし、スッキリします。
(私の身体だけかもしれませんが、結構バキバキいいます…)
考えたいことがあるなら、家に籠ってぐるぐる考えるのではなく、公園や神社など考え事をしながら歩いても危険がない様な所へ出掛けて行く。
胸を開いて自然の空気を深く吸い込み散歩をしながら考えると思考の渦からスッキリ抜け出せます。
深い呼吸ができれば横隔膜(筋肉)が大きく動くので代謝もアップし一石二鳥です!
くつろぎの時間はいつもどのように過ごしてますか?
ソファでごろんと横になっていたり、姿勢を崩して背もたれに寄り掛かったりしている方は
背もたれに寄り掛からず姿勢を正してください。
姿勢を正すだけでも筋肉が使われます。
もう少し余裕のある方は
10分でも20分でもこの時間に掃除を習慣化させる
歩数や活動量も増えるし、部屋も綺麗になるし、またしても一石二鳥です!
1時間座りっぱなしでいると寿命が22分縮むというデータもあるので、排卵障害改善の為にも寿命の為にもTVで映画を観ている間もCM中には立ちあがって身体を動かしてください。
バスや地下鉄の待ち時間や、友人との待ち合わせ。
この待ち時間は座らずに立つ。
この時の重心は真ん中です。片足に体重をかけると身体がゆがんでしまいます。
ここで少しの待ち時間に出来るトレーニングを1つご紹介します。
・まっすぐ立って足を軽く前後に開き、その足を閉じる方向に両足にぐっと力を入れて下さい。
足やお尻の筋肉だけでなく腹筋や背筋にも力が入ります。左右の足を入れ替えて均等に行ってくださいね。
今までより「ちょっと動く、ちょっと歩く、なるべく座らない」が習慣となってしまえばこっちのものです。
それほど苦も無くむしろ清々しく排卵障害のリスクを減らしていけますよ。
もちろん、時間が取れるときはしっかり穏やかな運動を行ってくださいね。
身体を変えていくのには時間がかかります。ですが、今の排卵障害のある身体をつくってきた「今までの習慣」を変えていくことが妊娠までの最短の道なのです。
早く赤ちゃんを授かる為に体質改善を始めるという方は、本格的な漢方薬を漢方専門 なつめ薬局にご連絡ください。漢方薬の力でより早く妊娠出産の為の身体の土台づくりができますよ。
漢方相談は完全予約制となっております。相談枠には限りがありますのでお早めにどうぞ。