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【妊活と漢方/札幌】妊活にはメンタルケアも大切!ストレスの影響を受けない身体づくり。

【妊活と漢方/札幌】妊活にはメンタルケアも大切!ストレスの影響を受けない身体づくり。

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札幌の漢方専門なつめ薬局の漢方薬生薬認定薬剤師:阿部祐哉です。

 

妊活中の方であれば、ストレスがあると妊娠しづらいという話を聞いたことがあるかもしれません。何年も続けていた不妊治療をやめたり休んだりしたとたんに妊娠した、というケースも耳にします。

 

妊活中の方は、妊活そのものがストレスになっている人も多いでしょう。妊娠はとても個人的な問題なので、人に相談をしてストレスを発散することもなかなかできず、自分ひとりでため込んでしまう方も少なくありません。

 

今回の記事では、ストレスを受けにくい心身になるにはどうしたらよいのか?を考えていきましょう。

 

ストレスは不妊の原因になる

ストレスが妊娠率に影響しているという研究はいくつか報告されています。ストレスの大きい生活をしていると、生理不順や無月経も起こりやすいのです。

 

ストレスの少ない生活をして心おおらかにゆっくり過ごせばよいのは分かっているけれど、妊活中にそれができれば苦労しないよ、と感じる人も多いのではないでしょうか。

 

ストレスを少なくしたいのにできない。そんな思いがさらにストレスとなり悪循環になりがちです。

 

東洋医学での感情と病気の関係

「ストレスが強いと病気なりやすい」というのは西洋医学の考え方ですが、東洋医学にも似たような考えがあります。

 

漢方・東洋医学では、人間には喜・怒・思・悲・憂・恐・驚の7つの感情(七情)があるとされています。普通の感情の起伏でしたら問題はありませんが、これらの感情が激しく起こったり長く続いたりすると病気につながるという考えです。

 

それぞれの感情は、特定の体の臓器や気血に影響を与えます。その結果、身体のバランスが崩れてしまうのです。

 

例えば、「思(し)」は考えすぎてしまうことです。思が過剰な状態では、「脾」という臓器を傷つけて消化吸収を損ないます。思いわずらうことが多くて胃腸の調子が悪くなった、という経験のある人もいるのではないでしょうか。

 

ストレスがあることを自覚して対処しよう

ストレスは、無くそうと決めて自分の意思で無くせるものではありません。また、自分はストレスを感じていない!という人も、ご自身では気が付かない間にストレスに晒され、体や心により大きな負担がかかっているケースもあります。

 

まずは、「生きている以上、ストレスがあるのは当たり前。妊活中ではあるならなおのこと」と認めることが大切です。この状態を受け入れることで、いったいどのようなことが負担になっているのかと、自分は何をどのように思っているのかと、自分と向き合うことができるようになり、次のステージに進めるようになります。

 

ストレスに対するセルフケア

ストレスとは、外部からなんらかの刺激を受けたときに心身に生じる緊張状態のこと。気候や騒音、寝不足、乱れた食生活なども含まれますし、結婚や出産、昇進など、一般的に嬉しいことでもストレスです。

 

先ほどの東洋医学の考えでも、「喜」が過ぎると集中力や睡眠、不安など、「心」に影響を与えます。

 

ところで、同じ出来事に直面したとしても、それをストレスと感じる人もいればなんにも感じない人もいます。上手に受け流すことができたなら、それはもう身体に影響を与えるストレスではなくなります。

 

2つの視点から、ストレスの受け取り方をセルフコントロールする方法を見ていきましょう。

 

ストレスの影響を受けないカラダにする

ひとつ目の視点は、体に働きかけて心への影響を少なくする方法です。

 

心と身体は密接につながっています。人間が生きていくうえで大切な両輪として、互いに影響を与えあっているのです。不妊に関してもそうですが、心の不調が体の病気につながることはよく知られています。

 

そして逆に、ストレスを受け流せる体であれば、心に影響を与えないのです。

 

東洋医学の考えでいうと、少々七情の変化が大きくても臓器へ与える影響を少なくします。

 

体に働きかけることで精神的なストレスを受け流す方法として、ヨガや瞑想、呼吸法などが有名です。本格的に行うには先生について習った方がよいですが、簡単なものであれば自分でもできます。

 

体によいとされている呼吸法には、さまざまな種類があります。日常的に簡単に取り入れるなら、ゆっくりとした腹式呼吸をするだけでも違います。

 

ゆったりとした呼吸は副交感神経を高めます。交感神経が活発化するストレスが不妊と関係しているという研究報告もあるので、深くゆっくりとした呼吸を心がけましょう。

 

また、めまぐるしく情報が飛び込んできて、つねに頭の中が忙しく働きがちの現代では、「いま、ここ」に集中する瞑想の時間を毎日10分程度取るのもよいでしょう。

 

瞑想にくわえて10分程度の散歩をすると、不安解消の効果がさらに大きかったという報告もあります。

 

散歩以外の有酸素運動でも効果があるとのことなので、日々の生活に取り入れやすい有酸素運動を続けましょう。

 

さらに、笑いはストレス軽減に効果があることもわかっています。もちろん楽しいことがあって笑う毎日であれば、それに越したことはありません。

 

けれども、作り笑顔でもその効果があります。日常的に口角を上げるように意識をしていると、不思議なことに気持ちもだんだんと楽しくポジティブになってきます。

 

家族や友人と話しているときも、少しでも面白いと思ったらいつもより少し大げさに笑ってみるのもよいのではないでしょうか。

 

笑顔の人と一緒にいると相手も楽しい気持ちになってきます。相乗効果でますます明るい雰囲気になり、自然と笑顔が増えるでしょう。

 

ストレスの原因そのものに対処

ふたつ目の視点では、ストレスの原因そのものにフォーカスをして考え方を変えていきます。

 

なにか出来事があったときに、七情の変化が過剰になってバランスが崩れないようにするのです。

 

同じ出来事があったときに、それをポジティブにとらえる人とそうでない人では、思考回路は何が違うのでしょうか。

 

例えば、職場で上司に同じ注意をされたとき、「どうせ自分は仕事ができないからダメなんだ」と感じる人もいれば、「ここで注意されてよかった。自分はこれから成長できる」と感じる人もいます。

 

前者であれば上司に注意をされて落ち込みますが、後者であればさらにやる気に火がつきます。

 

また、よりネガティブに、「自分は上司に嫌われているから注意されたんだ。どうせ何をやっても評価されないに違いない」と憂い悲しむ人もいます。ときには、「あんな上司が悪いんだ!」と怒の感情になる人もいるでしょう。

 

けれども、仕事の注意と人として嫌われることは、果たして本当に関係しているのでしょうか?そこに自分の感情的な思い込みが入っていないかチェックしてみましょう。

 

ちなみに、なにか出来事があった瞬間にわいてくる思考回路は、その人にとってそれが当たり前の癖のようなものです。

 

ですから、感情がわきあがってきたときには、ひと呼吸おいて、本当にAという考え方が正しいのか、Bとは考えられないのか客観的に考え直してみましょう。

 

それをくり返しているうちに、自然と偏った考え方で落ち込む回数は減っていきます。

 

ストレスを受け流せる心と体づくりを

いじめやパワハラなど極端なストレスの原因はもちろん取りのぞいていく必要がありますが、社会で生活をしていく以上すべてのストレス源を避けることはできません。

 

ある程度のストレスは、受け流せる心身をつくっていきましょう。

 

ただし、睡眠不足や不健康な食生活もストレスのもとです。生活習慣は人間関係とちがって自分で変えられることなので、生活習慣に問題があると感じているならば改善が必要です。

 

また、七情のバランスを整える。つまり、感情の安定化は漢方が得意とする分野です。自分でできるセルフケアと同時に漢方の力を活用することで、よりストレスに負けない心身づくりを目指せるでしょう。

 

妊活のためにも健康のためにも、しなやかに対応できる心身を目指していきましょう。

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