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【アトピーと漢方/札幌】アトピー性皮膚炎とは?漢方を活用してステロイド治療の無限ループから抜け出そう

【アトピーと漢方/札幌】アトピー性皮膚炎とは?漢方を活用してステロイド治療の無限ループから抜け出そう

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札幌の漢方専門なつめ薬局です。

かゆみや皮ふの状態がつらいアトピー性皮膚炎。患者数は増加し続けており、厚生労働省の調査によると、2017年の日本国内における患者総数は51万人を超えるということです。

 

症状や治療法にはどのようなものがあるのでしょうか。また、漢方におけるアトピー性皮膚炎についての考え方もご紹介します。

 

【アトピー性皮膚炎とは?】

アトピー性皮膚炎は、かゆみのある湿疹が慢性的に良くなったり悪くなったりする病気です。左右対称に症状が出るのが、アトピーの特徴のひとつです。患者数は、先進国や都市部で多くなっています。

 

幼児期、特に1歳未満の乳児期までに発症する方が多いといわれています。しかし、成長とともに症状のでる患者さんや、大人になってからアトピー性皮膚炎になる方もめずらしくありません。成長してからの発症すると、なかなか治りにくいという特徴があります。

 

赤ちゃんのころは、顔や首、頭などに症状の出ることが多く、ひどくなると湿疹は胸や背中、手足にまで広がります。もう少し大きくなった幼児から小学生の間は、首の周りやお尻、ひざやひじの関節まわりが症状の現れやすいところです。思春期以降では、顔や首、胸、背中などの上半身が、症状の出る中心となります。しかし、本当に人によって様々ですので、下半身含め、全身が患部になりうる病気です。

 

【なぜアトピー性皮膚炎の症状が出るのでしょうか?】

人間の皮ふの表面には、バリア機能とよばれる働きがあり、外部からの刺激を防いでいます。ところが、アトピー性皮膚炎になると、このバリア機能が崩れて外部からの刺激が皮ふの中に入ってきてしまいます。これがアレルギーの原因となって、症状に現れるのです。

 

アトピー性皮膚炎は、体質と大きく関係しています。花粉症やぜんそく、食物アレルギーなどのアレルギー症状があったり、家族にそういった症状を持つ方がいたりすると、アトピー性皮膚炎になりやすいことがわかっています。しかし現代医学では、その原因までは明らかになっていません。

 

アトピー性皮膚炎は、さまざまな要因で症状が悪化します。精神的ストレスや、温度や湿度などの外部環境のストレスも悪化の原因です。また、ダニ、カビ、汗、特定の化粧品や衣類、食事のアンバランス、睡眠不足なども、症状をひどくさせます。

 

こういった生活習慣がアトピー性皮膚炎には重要だということはよく知られており、すでに生活習慣の改善に取り組んでいる方も多いでしょう。しかし、残念なことに思うような効果が表れていないと感じる方も少なくありません。

 

その理由としては、自分では取り組んでいると思っていてもその方法が間違えている場合や取り組んでいる期間に問題があります。

 

【自己流で大丈夫?アトピー改善に必要な生活習慣は人によって異なります】

取り組み方としては、人それぞれに悪化原因になっているものはちがうので、どこに重点をおき、どうやって取りのぞくかがとても大切です。自分では、なかなか、わからないため、専門家による指導やアドバイスが重要といえます。

 

また、適切な方法で取り組んだとしても、効果を実感するにはある程度の期間が必要であることは覚えておきましょう。何か月、ときには何年もかかることもありえます。すぐに結果が出ないからとあきらめずに、継続することがアトピー克服には大切です。

 

こちらについても、治っている途中は自分で実感を得にくいものなので、一緒に経過観察をして適宜アドバイスをくれる専門家がいると安心です。

 

【アトピーの治療法】

一般的なアトピー性皮膚炎の治療法は、「薬による治療」「スキンケア」「悪化要因の対策」の3つです。

 

1つ目の治療法である、薬物治療には塗り薬と飲み薬の両方があります。薬物治療のメインは、ステロイドやタクロリムス軟膏などの塗り薬で、皮ふの炎症を抑えます。また、補助的な治療として、アレルギーの伝達物質を抑える飲み薬の抗ヒスタミン薬なども使われることがあります。

 

2つ目の治療法はスキンケアです。スキンケアで大事なことは、洗浄と保湿です。バリア機能が弱っている皮ふを清潔に保ち乾燥を防ぐことで、外からの刺激を避けるようにします。

 

皮ふについた汚れは、しっかりと洗い流すことが必要です。そのために石けんなどを使うとよいのですが、石けんが皮ふに残ってはいけません。

 

低刺激のものを少量使用し、しっかりとお湯や水で洗い流すようにしましょう。洗う時も強い刺激を与えないために、こすりすぎないようにします。石けんに含まれている添加物が刺激となってしまう場合もあるので、できるだけ防腐剤・着色料・香料の入っていない石けんを選ぶと安心です。

 

洗ったあとは、保湿が大切です。清潔にするためにしっかりと洗うことで、皮ふにうるおいを与える皮脂も洗い流されてしまいます。1日1~2回、刺激の少ない保湿剤を全体に塗るようにしましょう。この時も強い力で塗り込まないように注意してください。

 

最後に、アトピーの症状は慢性的にくり返すため、悪化要因の対策をすることも重要です。ダニやカビ、ペットの毛やフケはアレルゲンになります。こまめに掃除をして、ダニやカビが発生しない環境を整えましょう。

 

バランスのよい食生活や適度な運動もアトピー性皮膚炎の悪化を防ぐのによいといわれています。特に、砂糖や食品添加物、香辛料などを含む加工食品やお菓子は、かゆみや湿疹を悪化させるので、注意が必要です。

 

【漢方とアトピー】

西洋医学では、アトピー性皮膚炎はその名の通り皮ふの病気と考えられています。そのため、塗り薬やスキンケアなど直接皮ふに働きかけ症状が表に現れないようにする治療を行います。

 

一方、漢方では皮ふ症状は結果でしかないと考えます。カラダの内部に根本的な問題があり、それが皮ふの表面に症状として出ているというわけです。そのため、かゆみや湿疹の原因となっているカラダ内部の状態を調整することで、症状を抑えていく治療を行います。つまり体質改善です。

 

漢方医学には西洋医学とは異なる病気に対する、身体に対する分析方法があります。生活環境や生活習慣などにより、熱邪、湿邪、燥邪の影響が大きくなると、これらが内臓へダメージを与えます。アトピー性皮膚炎、じんましん、原因不明の湿疹など皮ふに症状が出る場合は、漢方における内臓の考え方である五臓六腑のうち、肺へのダメージが強く機能低下を起こしていると考えます。

 

なつめ薬局では、おひとりおひとりの原因となっているカラダの状況を見極め、そのバランスを取ることで、アトピー性皮膚炎の症状を改善に取り組んでいます。

 

ステロイドやかゆみ止めを用いて皮ふの炎症やかゆみを抑える病院の治療では、皮ふに現れた症状を一時的に消しているだけに過ぎません。

 

症状としては皮ふに現れていますが、根本的な原因は内臓にあります。漢方と適切な生活習慣で、カラダ本来の力を発揮できるように土台からバランスを整えてアトピー性皮膚炎を改善していきましょう。

 

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