東洋医学(漢方)と西洋医学の違いは何か?

東洋医学や漢方薬の考え方は、一般の方はもちろん、西洋医学の医師や薬剤師・看護師などですら理解しにくいものですが、大まかにでも、それぞれの特徴は知っておいた方が良いと思います。

西洋医学の特徴

西洋医学では、血液や尿、CTやエコー、MRIなど、その検査方法は様々です。様々な検査で何をしているのかというと、原因は肝臓なのか?腎臓なのか?血液なのか?など、身体を器官や組織などに細分化し病巣を局所的に分析しようとしているのです。そして、その分析は解剖学や生理学、病理学などに基づいて行われ、体内に侵入した細菌やウイルス、体内にできた悪い物を排除するような治療(手術や抗生物質など)をしていきます。西洋医学の治療の優れている点は、感染症や怪我などの命にかかわる緊急の状態を回避することができる点です。また、検査によって身体の状態を把握できるのも大きなメリットです。一方で、慢性疾患(アトピーや免疫疾患などなど)や生活習慣病(高コレステロールや高血圧、糖尿病などなど)は対処療法しかできず、その対処療法は副作用が強く、苦手としている分野になります。また、メリットであるはずの検査についても、現在の技術で数値化できない症状は病気として見てもらえず、治療が受けられない事があります(そもそも治療方法がない場合も多いです)。

東洋医学・漢方の特徴

東洋医学・漢方では、人体を細分化せずに、全身が連動し関連性を持った一つの有機体と捉えています。何かしらの症状が出てきたときに、その部位だけの問題として捉えず、全身として、こうなっているから、その部位に症状がでるのだろう、という統合的な考えをします。また、漢方・東洋医学の基本的な考え方は、西洋医学の解剖学や生理学・病理学とは異なり、陰陽五行論、気血水論、臓腑経絡論が中心となっています(この理論が一般の方や医療従事者が分かりにくい部分だと思います)。漢方・東洋医学の優れている点は、慢性疾患や生活習慣病を改善できる点と、数値化されていない症状でも改善できるという点です。検査では異常として現れない不定愁訴(肩こり・めまい等さまざまな自覚症状はあるが、検査をしてもその原因を特定できないもので、西洋医学では治療をしないか安定剤や抗うつ剤などの精神神経系のお薬を使用する)も、漢方・東洋医学では、身体のバランスを整え、自然治癒力を高めることで改善できます。一方で、感染症や怪我などの命にかかわる緊急状態への対応は苦手としています(出来なくは無いのですが、西洋医学の方が良いと思います)。

どちらの医学が優れているか?

お問い合わせをいただいた時に、患者様のよくあるお悩みとして、病院で治療した方がいいのか、漢方で治療した方がいいのか?悩んでいる。というのがあります。どちらの治療が優れているという優劣ではなく、それぞれに得意とする分野・苦手とする分野があり、相互に補完できるのが、東洋医学と西洋医学です。どちらか一方で治療するのではなく、両方の医学から、それぞれが得意とする分野をイイトコ取りするのが、賢い取り組みです。

例えば、不妊治療ですが、

赤ちゃんが授からない場合、病院に行って西洋医学的な治療を受けるのが一般的かもしれませんが、その前に、まず漢方薬で身体の状態を整えて、妊娠力を底上げしてから、人工授精や体外受精といった特別な治療を受ければ、妊娠確率はぐっと上がります。そもそも、漢方薬で妊娠力を底上げしただけで、妊娠できる可能性がでてきます。それこそ、自然妊娠です。もし仮に、人工授精等の治療がうまくいかなかった場合でも、漢方薬で身体の基本的な力を底上げしておけば、病院治療による女性の身体の負担は少なくて済みますので、次の治療にスムーズに挑戦できます。

この例は不妊治療でしたが、他の病気でも同じです。どちらか一方で治療するのではなく、それぞれが得意とする分野を活かすのが賢い取り組みと言えます。私たち、札幌の漢方専門 なつめ薬局は、西洋医学の医師と共に活動していた薬剤師が在籍しておりますので、あなたの症状・病気が西洋・東洋どちらの取り組みが適しているかを適切にアドバイスすることが可能となっております。

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